バレエのチケットは値段が細かく分かれている?
初心者でもいい席をとれる?
どこで買えるの?
はじめてのバレエ鑑賞は、不安がたくさんあると思います。
中でも重要なのが、チケットです。
元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録があります
今回は「席の選び方やチケットの買い方」についてです。
※3分ほどで読み終わります。
座席はどれだけ大事?
バレエ鑑賞が好きなるか、嫌いになるかは、最初の鑑賞にかかっていると思います。
大きな要因が座席です。
座席の種類は、S席からE席、Z席まで
例えば新国立劇場バレエ団のオペラパレスという劇場があります。料金の高い順から「SS席(ない場合あり)→ S席 → A席 → B席 → C席 → D席 →Z席」となっています。
新国立劇場バレエ団のように値段が細かく決まっていることもあります。
「新国立劇場バレエ団ホームページ」より
高い席を買う必要はない?
やはり、S席が一番オススメです。
ですが、高い席を買ったら、それだけ期待値も上がります。
S席すべてが見やすい訳ではない
映画館では、全体の見える後方席が人気です。バレエでも少し離れたところから全体を見たい人もいます。
一方、舞台に近いところでダンサーの表情をしっかり見たいという人もいます。これは完全に好みの問題です。
S席の問題点は先程の新国立劇場もそうですが、1階席全体がS席の場合、最前列であろうが、最後列であろうが値段は同じということです。
ただ、S席が一番見やすいのは間違いなく、基本的にどの席からも満足度は高いと思います。
一番安い席
S席とは真逆の一番安い席についてです。この席だと、とてつもなく遠いことがあります。
出演者が豆粒なので、ずっとオペラグラス(双眼鏡)が必要です。
疲れてしまいます……。
様子見もあり
以上の点から、初めての場合、まずはB席、C席、D席で様子見もありだと思います。
B席、C席、D席は、上から舞台を見下ろす形になります。S席と比べると少し遠くなりますが、舞台全体を見渡すことができ、オペラグラスを持っていけば、しっかりとダンサーの表情をとらえることができます。
オペラグラスは、持っていかなくても劇場で貸し出しもあります(500円~1,000円ほど、ただし保証金5,000円ほど必要)。
2,000円ほど。会場で借りると保証料として5,000円ほど取られてしまうことも多いので(返却時にお金が戻ってくる)、ひとつ持っておくと便利です。
B席、C席、D席あたりだとセミカジュアルの人が多く、バッチリ決めている人はそこまで多くないので緊張感もあまりありません。なにより、劇場の雰囲気をつかむことができます。
逆にS席になると、舞台鑑賞に慣れている人が多いです。舞台鑑賞はある程度しきたりみたいなものがあるので、いきなりそこに飛び込んでいくと不安になってしまうこともあると思います。
海外のバレエ団か、日本のバレエ団か
東京はバレエ鑑賞するにはかなり恵まれている環境で、これだけ世界中のバレエ団がやってくる都市はありません。
日本人のダンサーもスラーっとしていますが、海外勢に比べてしまうと見劣りしてしまうことも事実です。バレエは海外由来の芸術なので、海外のバレエ団もオススメです。ですが、海外バレエ団の公演チケットは高いです。
これは、本当に好みの問題なので、どちらがいいか、というのはご自身の目で確かめるのが一番だと思います。
海外のバレエ団:だいたいS席25,000円、C席12,000円、D席10,000円
日本のバレエ団:だいたいS席13,000円、C席7,000円、D席5,000円
おすすめバレエ団
「新国立劇場バレエ団」
新宿のそばの「初台」に、新国立劇場バレエ団のための劇場があります(オペラも一緒に使用)。きれいな劇場、ダンサー、公演内容が充実しているバレエ団で、料金も安めに設定されています。
新国立劇場のオフィシャルサイトです。新国立劇場では、オペラ、バレエ、ダンス、演劇など最高水準の現代舞台芸術を発信し続けます。
見やすい席をとりたい
チケットのとり方は大きく3種類に分かれます。
・会員チケット(ファンクラブのようなもので、発売前に見やすい席を確保してもらえる)
・先行販売(「ぴあ」などのチケット販売会社によるもので、イイ席を確保してもらいやすい)
・一般販売(直接バレエ団や、チケット販売会社でチケットを入手)
見やすい席がほしければ、できるだけ早くとることをおススメします。
バレエのチケットは会員席といって、ファンクラブのような制度があります。会員になっている人には自動的にイイ席が割り振られます。それと同じように「ぴあ」や「イープラス」といったチケット販売会社で、先行予約をしていることも多いです。座席指定は難しいですが、見やすい席をもらえる確率がかなり高いです。
ただし先行販売では、料金の高いS席A席のみ販売することが多いです。
発売初日は、いい席をとりやすい
安い席を購入したい場合、一般発売の初日がオススメです。一般発売では座席を決めることができます。これが最大のメリットです。
同じ値段でも、場所によって見え方が大きく違います。そのため座席を決められるのは納得感があります。早いもの勝ちですが、バレエのチケットはすぐに売り切れることがないので安心してください。
ギリギリであれば、チケットショップやオークション
僕は、チケットをギリギリに取ることが多いです。そんな時は、チケットショップ、Yahoo!オークションなどを利用します。
特にバレエのチケットでは、プレミアはあまりつかないので、チケットショップでも定価で買えることが多いです。オークションやメルカリでも定価以下で買えることも多くなります。
また、「おけぴ」というチケット救済サイトもオススメです。
「おけぴ」
おけぴでは定価以下か、交換でしかチケットの取引がおこなわれていません。転売目的を排除していて、歴史が長く、とても優良なサイトです。チケットは実際に持っている人と直接やりとりすることになりますが、安心して取引できるようなシステムになっています。

運がいいと、見やすい良席を定価以下で手に入れることができます。
ただし、頻繁に出品されるわけではないので、細かくチェックが必要です。

今回はバレエ公演のチケットのとり方についてでした。
こちらで東京文化会館、オーチャードホールなどの具体的なオススメな席をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
舞台鑑賞好きの僕が劇場に行くときに知っておくとちょっと得する話をのせています。バレエを中心に紹介しています。