バレエ版「不思議の国のアリス」がある?
クリストファー・ウィールドンが振付?
オススメのスゴいシーンがある?
2011年に「不思議の国のアリス」のバレエ版が英国ロイヤル・バレエ団で初演されました。
振付、衣装、装置、音楽、ダンサーともに見どころがつまった作品です。ちなみに日本では新国立劇場バレエ団がレパートリーに持っています。
作品全体を見るとちょっと不思議な部分もあるのですが、名シーンがいくつもあります。
元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録があります
今回はウィールドン版「不思議の国のアリス」のカードシーンについてです。
※3分ほどで読み終わります。
カード・シーン
2011年クリストファー・ウィールドン版「不思議の国のアリス」が上演されました。
バレエファンの間ではかなり話題になっていた作品です。そのため、どんな作品になるのかかなり期待されていました。
ウィールドン版「不思議の国のアリス」には、アリスの恋人としてジャック(トランプのJ)が登場します。ジャックが捕まり、裁判にかけられるまでの混乱したシーンが、この「カード・シーン」です。
2011年、初演時の映像です。現在プリンシパル高田茜さんがクローバーの7、同じくプリンシパルの平野亮一さんがソリストのクローバー、ファースト・ソリストのチェ・ユフィさんがダイヤの7、引退された小林ひかるさんがハートの6を踊っています。

たった3分のシーンに心が奪われました。
アイディアが詰まっている女性のチュチュ。上から見るとトランプのハート、ダイヤ、スペード、クローバーにカットされています。
そして、ジョビー・タルボットによる音楽。迫力がありつつ、バレエのステップが取りやすくかつスピード感があり、映画の音楽を聞いているような気分にもなります。
美術ではプロジェクション・マッピングを使いトランプの映像が映し出されます。幕がひらくと、トランプタワーのインパクト。
そして、クリストファー・ウィールドンによる振付。奇抜でアイディア豊富なだけでなく、英国ロイヤル・バレエ団が得意とする細かい足さばきがたっぷり入っています。
どの部分をとってもスゴいという感想しか出てこない、3分です。
リハーサル動画
こちらは2017年のリハーサルの様子です。
バレエマスターのクリストファー・サンダースが振付のクリストファー・ウィールドンの振付を忠実に守り指導しています。
音楽を聞くだけでワクワクします。ちなみに、最後はステージ上でポーズして終わるよう初演版から変更されています。
DVD
ウィールドン版「不思議の国のアリス」は初演時から時がたち、改訂されました。2011年版、2017年版ともにローレン・カスバートソンが主演です。
相手役は2011年はバレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニン。2017年版はノーブルな踊りで小林ひかるさんと結婚しているフェデリコ・ボネッリです。
内容がけっこう変わっているので、両方ともオススメです。
2011年版
3,500円ほど。2011年版は不思議感が強いです。ハートの女王を演じるゼナイダ・ヤノウスキーが最高です。
2017年版
3,500円ほど。

今回はウィールドン版「不思議の国のアリス」の「カード・シーン」についてでした。
ありがとうございました。
バレエ作品に関してはこちらにまとめていますので、ぜひご覧ください。
舞台鑑賞好きの僕が劇場に行くときに知っておくとちょっと得する話をのせています。バレエを中心に紹介しています。