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カッピング(吸い玉)とは?
カッピングのウソとは?
自分でかんたんにできる?

2016年リオ・オリンピック。ある選手の身体にあるアザが話題になりました。競泳の金メダリスト、マイケル・フェルプスの身体に赤い丸いアザがいくつもありました。2021年東京オリンピックでもカッピング跡のある選手が続出しています。「痛みや倦怠感を取り除くためにおこなっている」と話題になったのが、今回紹介する「カッピング」です。

今回はできるだけ論理的にカッピングを考えてみます。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。海外留学でダンスや身体づくりを学び、日本に戻ってもレッスンの日々。ダンス、ヨガ、ピラティス、ジムにもかなり通いました。

kazu

今回は、「カッピングを試したいけど、なんとなく疑問を持っている人」に向けた記事です。

※3分ほどで読み終わる記事です。科学的に不明瞭な部分もあるので、ご自身で判断お願いします。

カッピング(吸い玉)の真実とウソ。かんたんに筋膜リリースできるって本当?

マッサージは何のため?

生きているだけで、身体がコリ固まってしまうこともあります。肩であれば肩コリ、首であれば頭痛、足であればツルこともあります。

こうしたコリをほぐしていくのがマッサージです。

マッサージの大きな役割は「血流改善」です。多くの場合、血行不良がコリの原因となっています。血液の流れが改善されると、老廃物が出ていきやすくなったり、酸素が体中にいきわたるようになります。いわゆる「サラサラ血液」というキレイな血液の状態です。

コリを助長する?

しかし、間違ったマッサージを受けると身体にダメージを与えてしまいます。施術者の力の入れ具合によっては余計に固くなってしまうことがあります。というのも筋肉には「防御反応」というものがあります。

防御反応

身体に圧力がかかると、筋肉は骨や内臓を守るために硬くなる

ストレッチも同様で、グイグイやりすぎることで逆に硬くなってしまうことがあります。これも防御反応によるものです。マッサージもストレッチも加減をどう見極めるかが重要です。強すぎれば防御反応が起き、弱すぎれば効果も弱い。

ということで、ここからはまったく別のアプローチを紹介します。それが「カッピング(吸い玉)」です。

カッピング(吸い玉)は引く力

押すマッサージと真逆のアプローチ、それが引く「カッピング」です。皮膚を引っ張ることで血流を改善していきます。指だけで皮膚を引っ張るのは限界があるので、特別な器具を使います。この器具がカップ状になっていることから「カッピング」と呼ばれます。

カップ内の空気を抜くと、皮膚が引っ張られます。

カッピングで毛細血管の血流アップ

このように皮膚を引っ張ると、毛細血管内の血液が改善されるといわれています。

毛細血管

全身の血管の99%が毛細血管で、体中に張りめぐらされています。毛細血管をとおし酸素や栄養が補給されています。毛細血管は年とともに減少、劣化するという研究結果も発表されています。

NHKの「ためしてガッテン」によると60代~70代の人は20代に比べ、毛細血管が4割も減少しているそうです。

この劣化を防ぐのが血流です。毛細血管は劣化しやすく、血流が悪くなると毛細血管の細胞のくっつきが弱くなります。すると血液が漏れてしまい、酸素や栄養も漏れてしまいます。ふだんからサラサラの血液が流れていると毛細血管の劣化を防ぐことができます。

3つの疑問

僕は実際にカッピングの治療を受けていました。効果を感じていたものの、治療院での説明にいつも疑問がありました。

よくわからない3つのこと

・血管が広がることで血流改善?
・カッピングをすると血液がサラサラになる?
・跡の色によって疲れ具合がわかる?

血管は本当に広がる?

皮膚を引っ張るだけでなぜ血流が改善するのか…。カッピングを調べると「皮膚を引っ張ると血管が拡張され、血流が改善する」という宣伝を目にすることが多いように思います。

体内にたまった不要物や有害物を血液と共に外部に排出させることで、健康を回復できるという考えによるもの

「foot style」より

kazu

僕はこの論理はよくわかりませんでした。血管を引っ張ってしまったらむしろ細くなるんじゃないか…。

血管を引っ張ったら細くなるのでは?

このようにゴムは引っ張れば細くなります。血管も引っ張ったら細くなるんじゃないのかな、という疑問があり納得できない部分がありました。

ドロドロ血液がサラサラ血液になる?

カッピングした部分の皮膚は、赤く丸い跡がつきます。この色の濃さによって健康か不健康かを判断できるといわれています。

中国では瘀血おけつという考え方があります。瘀血とは老廃物が溜まっている状態の血液のことで、あらゆる病気の原因とされています。カッピングの跡の色が濃いほど老廃物が溜まっている証拠とされています。

カッピング跡の色でわかる健康状態

「Amazon.com」より

血液の主成分である赤血球の中には、ヘモグロビンという物質が含まれています。ヘモグロビンは鉄を含んでいて、酸素と結合すると赤い色になります。そのため酸素を多く含んだ血液は鮮やかな紅い色をしています。それに対し、二酸化炭素や老廃物を多く含んでいる血液は暗い赤色(黒に近い赤)です。

瀉血しゃけつとは違う

瀉血

血液を抜き取る治療法。体内にたまった不要物や有害物を血液と一緒に外部に排出させることで、健康を回復できるという考えによるもの。しかし、現在は医学的根拠がまったくないとされ、瀉血により病気が逆に悪化していたとされる。

カッピングの中には血液を抜き取る治療をするクリニックがあります。カッピングする場所に極小の針を指すと、出血が起こります。老廃物が溜まった血液を直接吸い出すという方法です。血液を抜くカッピングには疑問を持っている先生も多いので注意してください。

疑問の答え:海外では筋膜リリース

日本だと答えが見つからなかったので、海外のドクターが出している情報をいろいろ見てみました。その中で主流だったのが「カッピングは筋膜リリースに使われている」というものでした。

僕は、カッピングをすると血流が一気に改善される、と思っていましたが、そんなことはないようです。

筋膜リリースで血流改善

カッピングで筋膜リリースに関してはこちらの記事をどうぞ。

肌に残る色に関しては2点ポイントがあります。

カッピングの跡の色

・どれだけ筋膜が硬くなっているか
・どれだけの時間カッピングしているか
・どれだけ強くカッピングしているか

とくに濃い色が出てしまう原因の多くは、強くカッピングしていることにあるようです。

また部位によって皮膚の張りが違います。同じ時間カッピングしていたとしても皮膚がピンと張っている部分は濃い跡がつくことが多く、皮膚がたゆんでいる部位は薄い色になります。そのため皮膚の色で良い悪いはあまり判断できないかと思います。

あまり長時間、そして吸引を強くしすぎないことがポイントです。強くやれば筋肉組織が間違いなく傷つきます。ちから加減を見極めるのも楽しい作業です。

自分でもできる

カッピングはかんたんに自分でもできます。

2,000円ほど。延長ホースがついているのでセルフでやりやすいです。


2,000円ほど。

2,000円ほど。個数が多く値段も手頃です。

kazu

今回は「カッピングのウソとホント」のご紹介でした。
ありがとうございました。