グルテンフリーとは?
体調がよくなる?
小麦粉アレルギーじゃない人のやり方は?
僕は、20代後半からお腹の調子があんまりよくない日々が続きました。その時は、30分のショーにダンサーとして1日4~6回出演していました。
ストレスもあって、身体も疲れていて…。お腹が弱くなっていました。
ただ病気というほど重いものでもないので、イマイチどう対処したらいいかわかりませんでした。そんな時、トレーナーさんから「グルテンフリーやってみたらどうですか?」とアドバイスをもらいました。
結果、2年間ゆるっと「隠れグルテンフリー」を続けました。
調子はとてもよかったです!
元劇団四季、テーマパークダンサー。ダンス、ヨガ、ピラティス、ジムにも20年ほど通っています
「小麦粉アレルギー出ない人にもグルテンフリーが有効なのか」という記事です。
※3分ほどで読み終わります。
グルテンフリーとは?
小麦に含まれるタンパク質のグルテンを抜く健康法。グルテンはタンパク質で小麦の1割に含まれる。
グルテンは、大麦やライ麦などにも含まれる。グルテン以外はなんでも食べてオッケーだが、小麦は思いのほか色々な食品に入っているため注意が必要となる。たとえば醤油。食品表示をみると意外に小麦が食品にふくまれていることがわかる。

僕はゆるっとグルテンフリーをやっていました。というのも、外食だと完全グルテンフリーにするのが難しかったからです。
たまにケーキも食べたくなるし、スナック菓子も食べたくなります。ストレスを感じるくらいだったら、グルテンフリーを少し忘れて「食べてしまえ」というスタンスでした。
意識低く、隠れグルテンフリー生活
僕が改善したかったのは、お腹の調子です。
とりあえず3ヶ月は続けてみようと思っていたら、結局2年間続けていました。
ハリウッドセレブの間でも人気のグルテンフリー。日本でもグルテンフリーを実践している人はいますが、モデルさんなど美容目的でおこなっている人が多いと思います。最近はもっと広い層に支持されていて、食事改善の一環として気軽に取り入れる人が多くなっています。
僕は意識高くグルテンフリーをやっていた訳ではありません。
基本的にグルテンフリー生活は秘密にしていました。というのも、グルテンフリーの人が一緒にいると食事が面倒になってしまいます。
アメリカにいた頃、すごくきっちりしたベジタリアンの友人がいました。その友人と食事に行くと制約が多くてなかなか面倒でした。そういう思い出があったので、あまり人に気をつかわれないよう気をつけていました。
グルテンの問題点
グルテンは分解されにくい性質があります。
通常、食べ物は胃の中で消化され腸に送られます。しかしグルテンは分解されないまま腸に送られます。グルテンは食品のモチモチとした部分を担っているため、粘り気があります。そのため腸壁にへばりつきやすく、便として出づらい性質があります。
しかも、グルテンが腸に残ると毒素の排出機能がうまくいかなくなることがあります。これはグルテンだけでなく、他の栄養素にも影響します。毒素が身体に回りやすくなり、体調が悪くなってしまうことがあります。
テニスプレーヤーのジョコビッチ
僕は大学時代からしばらくテニス観るのが大好きでした。ちょうどWOWOWに入っていたので、すごくヘビーに観ていました。時代は、フェデラー、ナダル絶世期。そこにジョコビッチが割って入ることになります。
僕はジョコビッチのしなやかなプレースタイルが好きで応援していました。テニスの試合は2週間続きます。大会序盤は調子の良いジョコビッチ。でも2週目に入るとスタミナ切れがよくありました。「なんでだろうか…」と思っていました。
でも、ある時からジョコビッチがテニスの4大大会のグランドスラムで優勝するようになりました。
「?????」
「何があったんだ??」

実は、ジョコビッチはグルテンアレルギーの「セリアック病」でした。
グルテンに対し異常な免疫反応が生じ、小腸粘膜を自分で誤って攻撃してしまう病気。かすかなアレルギー症状なので、大きな反応が出るわけではない。
少しのパフォーマンスの低下がテニスでは負けにつながってしまいます。特にトッププレイヤーにとってこのかすかな違いが大きな違いになります。「セリアック病」が、ジョコビッチのスタミナ切れの原因でした。
しかもジョコビッチの両親はピザレストランをやっていたので、グルテンたっぷりのピザやパスタを小さい頃から食べていました。その食習慣がジョコビッチを苦しめていたのです。
克服のきっかけは医者からの指摘です。たまたまテレビを見ていた医者がジョコビッチの「セリアック病」に気づき、そこからグルテンフリー生活をスタートします。このおかげで飛躍的にパフォーマンスがアップしました。
ちなみにジョコビッチはグルテンフリーに関する本を出していて、実践したい方にはおススメです。
セリアック病をさらに調べる
欧米では国民全体の1%ほどがセリアック病といわれ、だいたい100人に一人くらいの割合です。日本の患者数は、だいたい0.05%といわれ、欧米に比べそこまで多くありません。ですが、日本人の食生活の欧米化により、セリアック病がだんだん増えているのではないか、とも指摘されています。
セリアック病の判断には時間がかかります。血液検査で見つけることができません。
特別な検査キットが必要で、日本ではセリアック病の診断を実施している病院はかなり少ないです。大学病院でさえ海外の医療機関に依頼しているくらいです。
別に僕はグルテンアレルギーではない
僕は、グルテンフリーを実践したことで、飛躍的にお腹の調子がよくなりました。ですが、僕はグルテンアレルギーではありません。
ちなみに「健康な人がグルテンフリーをおこなうとあまりよくない」という見解を発表している研究者もいます。なので、グルテンフリーを実践するかどうかは、冷静な判断が必要です。
和食中心の生活に
具体的な食事法としては、和食中心の生活になりました。パンや麺類は一切食べなくなりました。
小麦粉が入っていない食品を探すのはなかなか大変です。ソバも10割ソバ以外は小麦粉が入っています。食品の成分表示をみると、意外に小麦粉が入っている食べ物が多いことに驚くと思います。
カップラーメンやジャンクフードを一切食べなくなったのも健康になった要因だと思います。
僕は「パン命」というタイプではなかったので、かんたんに始めることができました。パン好きの人はなかなか難しいかもしれません。「好きなものを食べられない」というのはかなりのストレスになります。
ストレスになるのであれば、やらない方がいいんじゃないか、と個人的には思います。個人的にはジョコビッチの本にある食事のレシピはあまり役に立ちませんでした。唯一実践したのは、本の中で言及していた「はちみつを毎日スプーン2杯」というものでした。
食事法は参考にならずとも、ジョコビッチのストーリーはとても面白いのでぜひ本を読んでもらいたいです!
食事がとにかくシンプルになる
グルテンフリーの食事は僕にとっても合っていました。
僕はけっこう優柔不断なので、外食ではお店が全然決まらないタイプです。でも、グルテンフリーをはじめると、一気にメニューの幅が狭まります。これは自炊しているときも同じです。メニューがパパパっと決まります。
グルテンフリーを実践する前は、食事の優先順位は高くありませんでした。ですがグルテンフリーをはじめたら、少ない選択肢の中でどうおいしいものを食べるか、という欲がでてきました。
食事の選択肢が少なくなることで、逆に食事のありがたみを感じることができる。とても逆説的な結果になりました!
ちなみに、今はもう続けていません。調子もよくなり、小麦粉をだんだん食べるようになりました。それでも調子が悪くなることがないので、たぶんもう必要ないと判断しました。
ただグルテンフリーはまたやりたい、と思っています。その時は、誰にも告げずひっそりと行っていると思います。
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ダンサー体型を目指すトレーニング情報はこちらにまとめています。
ダンス上達のための身体の使い方、トレーニングの方法、体幹トレーニングについてまとめています。ピラティスやヨガもご紹介します。

今回はグルテンフリーの良い点をご紹介しました。
ありがとうございました。