『マダム・イン・ニューヨーク』あらすじ・感想:英語のモチベ爆上がり
jazz

『マダム・イン・ニューヨーク』(2012年)の内容は?
印象に残ったシーンは?
共感できるポイントは?

英語を勉強したはずなのに、海外で自分の英語が通じない……。

他言語の勉強は大変です。

でもそこを乗り越えたとき、「こんなにも素敵な世界が広がっているのか」と気づくことがあります。

映画『マダム・イン・ニューヨーク』は、人生で試練を乗り越えたときの素晴らしさを感じることができます。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。アメリカのダンス学部に行くため TOEFL 80点を取得。帰国後は大学生向けの英語学校で TOIEC や留学向けの指導。TOEIC 905点。

kazu

今回は『マダム・イン・ニューヨーク』( 2012年)のあらすじ・感想・特徴についてです。

※ 3分ほどで読み終わります。

『マダム・イン・ニューヨーク』のあらすじ

インドで何不自由なく豊かに暮らしている主婦のシャシ。しっかり稼ぐ夫、インターナショナルスクールに通う娘、元気いっぱいの息子、保守的なしゅうとめと暮らす日々。

封建的なインド社会で良妻賢母なシャシは、お菓子作りが大得意。そのお菓子の評判は高く、わずかながら収入もある。

しかし、その話を夫にしても鼻で笑われてしまう。そんなときも黙って耐える。

学校で三者面談がおこなわれることになる。いつもは夫に任せているが、都合がつかずシャシが行くことに。面談は英語で行われたが、理解することができず、娘にバカにされてしまう。夫と娘の英語力は高く、自分との違いにコンプレックスを感じる。

ある日、ニューヨークで暮らしている姉から連絡が来る。シャシの姪が結婚するという嬉しいニュース。姉はインド社会から離れて長いため、妹であるシャシに助けを求めてきた。準備に時間がかかるためニューヨークに長期間滞在することが決まる。

しかし、夫は仕事、娘は学校があるため、一緒に行くことができない。英語にとてつもなく不安を感じるが、家族はわかってくれない。

飛行機や入国で苦労したもののニューヨークに無事到着し、姉と合流する。ヒンディー語ができない姪にとってシャシの存在はとても貴重なものだった。

生活に慣れた頃、ひとりでカフェに入ってみる。だが注文が伝わらず店員にキレられてしまう……。

ものすごく落ち込むシャシ。帰り道、「 4週間で英語が話せるようになる」という看板を見つける。お菓子で稼いだお金をつぎこみ英会話スクールに通う決心をする。ここから家族に内緒で挑戦がはじまる。

さまざまなバックグラウンドを持つクラスメイトたち、褒め上手な先生。メキメキと英語が上達する。

不安でいっぱいだったニューヨークの街が魅力的な街に変わっていく……。

応援してくれる人は必ずいる

僕はニューヨークに留学していました。ラッキーなことに嫌な経験はそんなにないですが、ニューヨークはなかなかに厳しい街です。

自分で積極的に動かなければ何も始まりません。

ただし、動き出してみると助けてくれる人が現れるのもニューヨークです。

ダンス留学をしていましたが、積極的に動いたら、友達が増え、一緒にレッスンに行ったり、公演に出演することになったり、いろんな経験をすることができました。

ニューヨークは世界の縮図のような街です。

画一的な街ではなく、多種多様な人々が集まります。

そのため、応援してくれる人が絶対に見つかります。

シャシの応援者

『マダム・イン・ニューヨーク』では姪のラーダが応援者です。

シャシは封建的な価値観と、自由な価値観の中間の世代です。

高齢世代からは文句を言われ、若者世代からは古いと言われてしまう。

ですが、アメリカで育った姪のラーダにとって、シャシの持つインドの伝統的な価値観は、学ぶ価値があり、尊敬しています。

英語を学んでいることを初めて打ち明ける相手がラーダであることは本当に幸運です。全力でラーダがシャシをサポートします。

一歩踏み出したことで素晴らしいことが起こりはじめます。

女性としての魅力も回復

英語学校ではフランス人の好青年ローランとクラスメイトになります。

ローランはシャシに気がある感じで、シャシも意識しています。そして、ローランはだんだん積極的にアプローチしてきます。

シャシはローランのおかげで自分の魅力を再発見することになります。

とはいえ家族がいるシャシ。シャシの対応も見どころのひとつです。

英語の勉強って難しい……

英語の勉強をしていると必ず壁にぶつかります。とくに日本人は、英語の発音が通じないことも多いです。

カタカナ英語で発音してしまうと本当に伝わりません。「コーラ」でさえ通じないことがあります。(「コォゥク」のような発音になります。)

これは、発音において日本語と英語の共通点が少ないことも影響しています。

せっかく勉強しても、英語が通じなければやはり落ち込んでしまいます。

『マダム・イン・ニューヨーク』では、そうしたシーンがよく出てきます。

アメリカ人の中には「英語を話せないなんて!バカなのコイツ」という態度で接する嫌な人もいます。

だからこそ、日本人の英語学習者は「う!わかるー!!」と感じることができると思います。

評価は高い?低い?

yahoo映画での「マダム・イン・ニューヨーク」の評価

yahoo!映画より

評価はかなり高いです。

キャスト

監督・脚本:ガウリ・シンデー

キャスト(役名:俳優)

シャシ:シュリデヴィ
サティシュ(夫):アディル・フセイン
サプナ(娘):ナヴィカー・コーティヤー
サガル(息子):シヴァンシュ・コーティヤー
ローラン:メーディ・ネブー
マヌ(姉):スジャーター・クマール
ラーダ(姪):プリヤ・アーナンド

デヴィッド先生:コーリー・ヒッブス
ラマ:ラージーヴ・ラヴィーンドラナータン
ユソン:マリア・ロマノ
サルマン:スミート・ヴャース
エヴァ:ルース・アグラー
ウドゥムブケ:ダミアン・トンプソン

主演のシュリデヴィはインド映画界の伝説的な人気女優でしたが、結婚を機に休業。『マダム・イン・ニューヨーク』が 15年ぶりの復帰作となり大ヒット映画となりました。圧倒的な美人です。2018年、54歳でお亡くなりになっています。

あと、息子役のシヴァンシュ・コーティヤーがめちゃめちゃ可愛いです。

4,000円ほど。

家族との関係(ネタバレ注意)

ここから少しネタバレです。

この作品の大きなポイントは、どんなにひどいことを言われても「夫と別れたい」とまで思っていないことです。

バカにする夫、夫の影響からシャシに強く当たる娘。見ているとなかなかにひどいな、と思います。

ですが、シャシは自分自身にしか解決できないことを知っています。

そんなとき、見知らぬ土地であるニューヨークに行き、くすぶっていた気持ちに火がつきます。

シャシは言われやすい性格というか、家族の中でそういう立ち位置になってしまっています。不満があっても自分に自信が持てず言い出せません。

英語を学ぶことで自信をつけていきます。

英語で身につく3つの力:自信(自己肯定感)・積極性・プレゼン能力

ただし、英語がシャシの自信につながったわけではありません。

今までとまったく違う場所に行き、自分を見つめ直すことで、自分のために一念発起することができた、というのが素晴らしい点です。

最後のスピーチで真意がわかります。

シャシのスピーチを見つめる夫と娘の姿にも注目してください。少しの悪意で、シャシを大きく傷つけたこと。

シャシはそれも受け止めます。

そこに真の強さを感じます。

しいたげられたことがある人は、痛みをわかっている。

人の痛みをわかっている人は強い、ということを深く感じました。

” No one can help you better than yourself. ”

ぜひ本編でこの言葉の意味を確認してください。

英語のレベルチェック

「話す英語」のための学習時間の目安は【 200時間 】です。うち 3ヶ月ほどガッツリ勉強できるとその後の勉強時間が短縮されます。

効果的な学習量

インプット:70%(リーディング・リスニング:英文法は先に終わらせ、単語は同時進行)
アウトプット:30%(スピーキング・ライティング)

効率的な学習のために定期的なレベルチェックはとても大切です。

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会話重視、科学的な学習方法で、総合的な勉強ができます。

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kazu

以上、映画『マダム・イン・ニューヨーク』についてでした。
どうもありがとうございました。

「話すための英語」に関する勉強法はこちらにまとめています。