jazz

「フライト・パターン」とは?
制作に込められた思いは?
インタビューがある?

「フライト・パターン」についてはこちらの記事で紹介しています。

制作に関してインタビュー映像が出ていたので、紹介していきたいと思います。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録があります。

kazu

今回はクリスタル・パイトが「フライト・パターン」に込めたメッセージです。

※3分ほどで読み終わる記事です。

振付家のクリスタル・パイトのインタビュー

クリスタル・パイトのとても素敵なインタビューで、彼女の人柄の深さを感じます。意訳ですが、全訳しています。

意訳

私はこう感じるんです。私には作品を創作することでしか今の社会問題について対処する方法がないと。 

この作品は音楽の選曲から始めました。選んだのは、グレツキ作曲の交響曲第3番「悲歌の交響曲」の第1楽章です。というのも、私を含め人間は日々の生活で忙しすぎると感じ、この作品を選びました。

忘れがちですが、世界のどこかでは人道的危機も起こっているし、難民の問題が起こっています。グレツキの曲を聴いたときに、難民問題を正しく表現できるうつわだと感じたからです。

作品名の「フライト・パターン」には2つの意味があります。私は、特に「フライト(flight)」という言葉に惹きつけられました。1つ目の意味は「逃げるのが不可能である困難な状況から脱出すること」、2つ目は「希望や可能性、自由を求めること」。

ダンサーは36人ととても多いです。全員がとても素晴らしく誠実に作品と向き合っています。今おこなっているのは、振付をもう一段、二段と昇華させる作業で、限界を押し上げていく作業です。

これは群舞の作品といえます。ダンサーそれぞれ個性がありますが、36人も集まると、まるで1匹の大きな獣のようになるのです。ダンサーが個性的であると同時に、気持ちをひとつにすることで36人が一体になる瞬間があり、感動してしまいます。

この作品をつくるうえで、とてもおもしろいのは、どう大きなグループの気持ちをそろえていくかという点です。振り付けでは、タイミングや、踊りのスピードすべてを調整していきます。

でも完璧にできているかというとまったくそういう訳ではありません。ただ振付師なのでそれを表に出すことはできません。内心はパニックになっていることもあるし、どうしたらいいかわからないこともよくあります。それでも私は自分の才能を信じています。何か新しいものを作るときは、自分の弱さを見つめなければいけないし、不安定にもなるし、とてつもなく不安になることもあります。

私は作品を作る際、振付だけでなく、すべてに関わりたいと思っています。というのも、他の分野の人たちと一緒に作り上げることがとにかく大好きだからです。芸術とは人間らしさを常に持ち続けるために必要なものだと思っています。人々をつなげるものであってほしいし、コミュニケーションを促すものであってほしいです。

この作品はとても政治的ですが、「人生において押し潰されそうになったときにどう対処するか」という思いを込めています。私自身、日々のプレッシャーに対処できているかはわかりません。でも一日の終わりにダンスを通してものごとを考えると、希望を感じるのです。ダンスを通して世界を見ると、物事がとてもはっきり見えるのです。

だから、私は作品づくりを続けていくのです。

現代芸術としてのバレエ

36人のダンサーが同じ思いを持って踊る一体感がすごい作品でした。振付のクリスタル・パイトにダンサーが敬意を払い、全員が彼女の作品を表現することを第一に考えている作品だと思いました。

ダンサーひとりひとり、しっかりと個性があります。ですが、全員が一緒に踊ると、ひとつの波のような迫力があり、1+1=2ではなく、1+1が2以上の質を生み出しています。

DVD

映像でも存分楽しめるようになっています。

kazu

クリスタル・パイトが「フライト・パターン」に込めたメッセージをご紹介しました。
どうもありがとうございました。