英語を話したいけど、どこから勉強すればいい?
英文法はなんで重要?
おすすめの勉強法は?
「文法なんてめちゃめちゃでもイイ!」というファンキーな人もいますが、そんなことはありません。
文法があやふやだと相手に理解してもらえない英語になってしまいます。
文法力があれば伝わる英語を話すことができます。
とはいえ、難しい文法用語によって挫折する人が多いのも事実です。ぼくも高校で挫折しました。
アメリカのダンス学部に行くためTOEFL80点を取得。帰国後は大学生向けの英語学校でTOIECや留学向けの指導をしていました。日常会話を重視していましたが、ビジネス英語も勉強しTOEIC905点をゲット
今回は「文法書を使い2ヶ月で90%の文法事項をマスターする方法」です。
※3分ほどで読み終わります。
もっとも大事なこと
1冊に決めたら、どんなに魅力的な文法書が見つかっても浮気はしない。
出版されている英文法書は、どれもとても良くできています。正直、自分に合っていればどの文法書を使っても大丈夫です。分厚いものから、薄いものまで、本当にいろんな種類の文法書が出ています。
選ぶポイントは「書式や読みやすさ目的が自分に合っている」か。
探すポイントは自分にとって読みやすい、ということです。
構造を理解する
英文法の勉強で大事なことは「文章の構造を理解する」ことです。構造をしっかり理解していれば、単語を入れ替えるだけで言いたいことを英語で表現できるようになります。
ここで「話すための英語」の文法書選びの注意点です。
・大学受験用の文法書はダメ(実際に使える英語向けを買う)
・細かすぎる説明はいらない
・1冊だけでほとんどの文法事項が載っている
このルールに当てはまる文法書『一億人の英文法』『キク英文法』を紹介します。
『一億人の英文法』
2,000円ほど
「ネイティブの感覚」が学べる文法書です。話すことを目的にする場合、考えてから話すと会話のテンポが遅れてしまいます。そんなとき「ネイティブの感覚」がわかっていると、口からスポーンと英語が出やすくなります。
この『一億人の英文法』以降に出版されている本は、『一億人の英文法』に少なからず影響を受けていると思います。新時代の文法書の元祖なので、この本を勉強してしまえば一発です。
しかし、700ページほどの分厚い本なので心が折れないよう注意してください。ちょっと大変ですが、初心者の人もこの本で勉強するのがベストだと思います。
大西泰斗著、ポール・マクベイ著『一億人の英文法』は話すための文法書です。発音して、例文を覚えることに重きを置いて勉強することが効果的な学習方法です。映像授業をヒントに勉強法を考えます。
『キク英文法』
1,800円ほど。英語上級者がこぞっておススメする参考書です。
『キクタン』という大人気の英単語帳と同じシリーズです。英文法のルールの90%をカバーし、細かすぎる説明がありません。実際の会話を目的にしている人向けの文法書です。
デメリット:品薄。出版されたのが昔なので、手に入れにくい場合があります。メルカリなどでも出ていることもあります。
中学英語があやふやな方へ
もし中学英語がわかってない、と思う場合はもうワンクッション入れてから勉強していきましょう。

もう1冊文法書を買いましょう。(2冊になってしまってすいません。この場合だけは例外です。)
英文法はとにかくまず全体像をつかむことが重要です。完全に理解できなくてもガシガシ前に進みましょう。すぐにわからなくても最後まで勉強すると自然に理解できている、ということも多いです。
1,100円ほど。200ページほどです。語り口もわかりやすく、とても優れた文法書です。
【本題】イングリッシュおさるさんオススメの方法
イングリッシュおさるさんの勉強法は理解しやすいです。
英語の音読を感情を込めて行うと、英語脳が手に入る方法の紹介です。英語脳は「英語で考えて、英語を口に出す」ということ。頭の中で日本語から英語に変換せずに英語で感じたことを英語でアウトプットする簡単な方法をご紹介します。
イングリッシュおさるさんの「1冊だけで文法を完璧にする本」を紹介します。この方法は英語系youtuberのAtsueigoさんもおススメしています。
ここから先はイングリッシュおさるさんの勉強法をまとめ、そして僕なりにアレンジしていきます。
最強の英文法勉強法
この勉強法は『キク英文法』だけでなく、どの文法書でも使える方法になります。
1:理解
2:例文暗記(音読)
2’(上級者向け):自分で使えるように英作文
1:理解
「理解」は、しっかり読んでいきます。文法事項は1回読んだだけでは理解が難しいので、できれば2周を目指します。
だらだら勉強してしまうと挫折する可能性が高いです。そのため、10日、1ヶ月、と期間を決めて勉強します。
「理解」するときはとにかくガシガシ読み進め、演習などはあまり気にせず読んでいきましょう。
2:例文暗記(音読)
「実際に使われている英会話の例文」の暗記です。イングリッシュおさるさんの方法にはないですが、暗記はとてもいい勉強法です。
文法書に例文がのっている場合、その例文をそのまま暗記していきます。暗記には時間がかかるのでまずは音読からはじめ、何度も繰り返し暗記していきます。そのため音声がついた暗記用の教材があると便利です。
例文暗記(日本訳から何も見ず英文を暗唱できる)はとてもイイ演習です。例文を覚える時は、しっかり感情を込め、発音も意識します。
『キク英文法』は解説と例文暗記(音声付き)がセットになっているので、そのまま勉強していきましょう。
『一億人の英文法』には対応する教材が2つ『一億人の英会話』『NHKラジオ英会話 英文法パーフェクト講義』あります(音声付き)。
1,400円ほど。
それぞれ1,600円ほど。
2’(上級者向け):英作文を作る
英作文は上級者向けの方法で、時間がかかります。音読までできれば十分だと思いますが、さらにレベルアップを目指す場合、オススメの方法です。
例文を覚えたら、単語を入れ替え、自分の状況に合わせ英作文をしていきます。英作文は従来の演習とまったく違うアプローチです。
文法の演習は、試験問題を解くことを目的にすることが多いです。そのため4択問題、穴埋め問題、並べ替え問題が多く、ただのクイズのようになってしまうことがあります。
これでは実際に使うことができません。
理解 → ○ → 問題を解く → 〇 → 実際に使える → ×
問題を解くことは後回しにして、習った文法をもとに自分で英作文をしてみます。
理解 → ○ → 英作文 → ○ → 実際に使える → 〇
ここでポイントとなるのが「自分の実生活に合わせた英作文」です。
例えば僕の場合、ダンスやエンターテイメントに関する英語が必要でした。自分の生活に合わせて英文をつくると、つくった文章をそのまま使え、かつ記憶に定着しやすくなります。と同時に、文法事項も記憶にしっかり残ります。
文法の勉強は2ヶ月で
『キク英文法』は、英語のルールが212個のっていて49日間でおわるよう設定されています。最初は少し大変に感じるかもしれませんが、英文法の勉強は一番先にダーッと終わらせてしまいましょう。
イングリッシュおさるさんの方法をアレンジ
学習時間をたくさん取れる方用と、忙しい方用に分けて解説します。こちらも『キク英文法』だけでなく、どの文法書でも使える方法になります。
10日間で1周(1日で『キク英文法』の5日分を学習する計算)
2ヶ月で6周
2~4周目までは「理解」
3~6周目までは「英作文」
20日間で1周(1日で『キク英文法』の2.5日分を学習する計算)
4ヶ月で6周
2~4周目までは「理解」
3~6周目までは「英作文」
英文法をしっかりやりこめば、英語の土台作りがしっかりします。土台がしっかりしていれば、崩れることはありません。逆にこの英文法という土台がグラグラだと、いくら英語の知識を詰め込んでも崩れてしまうこともあります。
初心者の方ほど英文法の勉強を重視してください。
英単語
イングリッシュおさるさんがオススメする英単語の勉強法はこちらで紹介しています。
基礎単語とそれ以外の単語で勉強の方法が変わります。何度も何度も繰り返し単語を勉強することで記憶に定着していきます。youtuberイングリッシュおさるさんの「25000単語暗記した最強暗記術7選!!」の動画で時短で単語暗記の方法をご紹介します。
英語のレベルチェック
自分の今のレベルが正確にわかると、学習効率がアップします。
【スパトレ】のレベルチェックは無料なのでぜひ試してみてください。精度も高く、自分に合っている参考書がわかり、モチベーションもアップします。
「話す英語」へ
「話す英語」のためには3ヶ月ほどガッツリ勉強する時間が必要で、目安は【200時間】です。
インプット:70%(リーディング・リスニング:英文法は先に終わらせ、単語は同時進行)
アウトプット:30%(スピーキング・ライティング)
4技能を効率的に最短で鍛える「スパトレ」はコスパ良しです。今やるべきことが明確にわかります。
「話すための英語」に関する勉強法はこちらでまとめています。
英語の勉強で語学力だけを上げるのはもったいないです。プレゼンテーション能力や積極性を同時に上げる方法もご紹介しています。話すための実践英語勉強法をまとめています。

以上「1冊で英文法を完璧に勉強する方法」でした。
どうもありがとうございました。