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カネフラとは?
フラダンスの基本ステップは?
男性と女性で違いはある?
フラダンスは、ハワイの伝統的な踊りで、男性が踊るスタイルを「カネフラ」と呼びます。カネフラは、力強さと、しなやかさを兼ね備えた魅力的なダンスです。
この記事では、初心者の男性向けに、カネフラの基本ステップ14種類を解説し、練習のポイントや動画も紹介します。
元劇団四季、テーマパークダンサーで出演回数は5,000回以上。ダンス、ヨガ(RYT200取得)、ピラティス、ジムにも20年ほど通っています。
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基本ステップについて
フラダンスの基本ステップは、男性も女性も共通しており、基本ステップを覚えることで振り付けの習得がスムーズになります。基本ステップの数は多くないため、初心者の方でも始めやすいのが特徴です。
フラダンスのレッスンでは、ウォーミングアップの後にステップの練習に入ります。この段階では下半身にフォーカスし、安定した土台を作ることを目的としています。そのため、手は使わず、拳を握って腰骨に当てる姿勢をとります。
「Ke Kai O Kahiki」より
ステップの名前を覚えよう
フラダンスでは、すべてのステップに名前がついています。特に大人から始める場合、ステップの名前を覚えることで、レッスン中の理解がスムーズになり、上達も早まります。基本ステップの名前は、ぜひ覚えておきましょう。
腰の可動幅は?
フラダンスといえば、しなやかに揺れる腰の動きです。特に女性のフラダンスは、大きく滑らかに腰を動かします。しかし、男性の場合、動きの幅は自然な範囲に収まります。男性は女性よりも腰の可動域の狭い人が多いため、腰に意識が行き過ぎると、身体の動きが不自然になってしまいます。無理に大きく動かす必要はありません。あくまで自然に、心地よい振れ幅で腰を動かしていきましょう。
基本姿勢の確認
ステップ練習に入る前に、まずは基本姿勢の確認です。
「Ke Kai O Kahiki」より
男性の場合、足を肩幅に開くことで、安定感のある立ち姿勢になります。これは個人差がありますので、自分が最も心地よく感じる足幅を見つけてください。
注意点
フラダンスの基本的な動きは、男女共通です。しかし、カネフラでは力強さを表現するために、足幅を広めに取ったり、ステップを鋭く踏み出すなどの違いがあります。
注意点:
1:膝とつま先は常に正面を向ける
2:足の裏全体を地面につけて踊る
男性は自然とガニ股になりやすい傾向がありますが、膝とつま先を正面に向けることを意識します。また、足の裏は全体を地面につける「べた足」で踊ることが基本です。この点は日本舞踊と共通しているので、日本人にとって親しみやすい部分です。
重心の移動
フラダンスでは、腰の動きが足の動きよりも約0.5カウント遅れてついてくるのが特徴です。基本ステップのカホロで解説します。
「Ke Kai O Kahiki」より
足を先に出し、その後に腰が遅れて動くイメージです。この重心移動を意識することで、フラダンス特有の滑らかな動きを表現することができます。
これらのポイントを意識しながら練習を重ねることで、カネフラの基本ステップをより効果的に習得できます。焦らず、自分のペースで楽しみながら取り組んでください。
スタイルの違い
ステップの細かい部分は指導者によって異なる場合がありますので、それに合わせて調整してください。
フラダンスのレッスン動画があまり公開されていない背景には、フラダンスの伝統的な教え方が関係しています。多くのフラダンスの流派では、口伝による指導が主流です。外部に詳細な情報を公開しない傾向があります。特に専門的なレッスンや上級者向けの指導では、この傾向が強くなります。そのため、インターネット上での動画や情報の公開が限られています。
基本ステップ 14選
基本ステップを動画つきで紹介します。男性の動画をできるだけ紹介していますが、女性の動画の方が多くなっています。
カホロ|Kaholo
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動き:右に4歩進み、左に4歩戻る。
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ポイント:腰を落としすぎず、自然な高さでステップを踏みます。
「Ke Kai O Kahiki」より
フラダンスでは、重心を意識した動きが重要です。ステップを踏む際は、まず足を出し、その後に腰がついていくことで、滑らかな動きになります。
カホロステップでは、男性と女性でアプローチに違いがあります。女性は重心を低く保ち、しなやかな動きを強調しますが、男性は腰を落とさず、力強くステップを踏むことで、男性らしいダイナミックな表現を目指します。
カオ|Ka’o
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動き:足を動かさず、腰を左右に振る。
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ポイント:足を肩幅に開き、つま先をつけたまま、かかとを上下させて腰を動かします。
ヘラ|Hela
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動き:片足を斜め前に出し、元に戻す。左右交互に行う。
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ポイント:足を出す際、足裏を地面につけ、腰は出した足と反対側にスライドさせます。
女性は足を前に出すときにつま先のみを地面につけることが多いです。また、出す角度は基本的に45°ですが、角度が浅いこともあります。
ウエヘ|Uehe
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動き:片足を少し上げ、下ろしたときに膝を鋭く開く。左右交互に行う。
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ポイント:男性は大きめに弾き、力強さを表現します。
女性の場合、スカートをはいているので少し開いただけでスカートがぷわっと広がります。男性の場合、大きめに弾き、力強さを表現することが多いです。
レレウエヘ|Lele ‘uwehe
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動き:カホロ → ヘラ → ウエヘの組み合わせ。
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ポイント:各ステップを滑らかにつなげて踊ります。右に一歩すすみ(カホロ) → 左足をななめ前(ヘラ) → ウエヘ
足をななめ前に出すとき足裏全体をつけることも多いです。
アミ|Ami
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動き:その場で腰を一周回す。左回しと右回しを交互に行う。
左回しで、時計の9時、6時、3時、12時を通る。腰が4回、9時にきたら反対回し。右回しで、腰が4回、3時に来るまで回す。 -
ポイント:膝をうまく使い、上半身は固定したまま腰を動かします。
ひざをうまく使い、上半身は固定したまま腰を動かします。
コアカ|Koaka
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動き:身体の向きを変えるステップ。
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ポイント:特に男性は、1、3、5、7カウント目でスパッと身体の向きを変えましょう。
とくに男性は ① ③ ⑤ ⑦ のときにスパッと身体の向きを変えましょう。途中のつなぎとして使われることの多いステップです。
フロントバック|Front back(動画なし)
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動き:カホロの応用版。身体の動かし方はカホロと同じ。1歩目と5歩目を斜め前に出す。(後ろには出さない)
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ポイント:足がクロスしないように注意します。
2歩目は1歩目を、6歩目は5歩目を越さないように注意しましょう。(足がクロスすることはありません。)
フロント・バック・ダブル|Front back double(動画なし)
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動き:フロントバックの2倍の動き。後ろに出すステップが追加されます。進行方向の足が前、後、前、横となります。
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ポイント:追いかける足は先の足を超すことはありません。交差しないように注意し、リズムを保ちます。
右方向に行くときに左足は右足を超えることはありません。逆に、左方向に行くときに右足は左足を超えません。
カラカウア|KALAKAUA
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動き:右足を前に出し、左足は足踏み。右足を戻して、左足をタップ。左右交互に行う。
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ポイント:腰は動かした足の方向に揺れます。
カラカウア王がはじめたステップということからカラカウアという名前がついています。
カベル|Kawelu
今回紹介するのは、身体を左向きと右向きにするパターンです。
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動き:カラカウアに似たステップで、カベルは足を前後に動かす。足を前後に動かしながら、身体の向きを変える。
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ポイント:腰を左右に揺らしながらステップを踏みます。
この動画では向きを4方向に変えていますが、基本は左右方向です。
カラカウアのことをカベルと呼んでいる場合もあります。
オー|’o(動画なし)
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動き:カベルの短いバージョン。4カウントずつ左向き、右向きに行う。
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ポイント:動かしている足と同じ側の腰を揺らします。
クイ|Kui
カネフラでよく出てくるステップで、女性がほぼ踏むことのないステップです。
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動き:片足を踏み込み、反対の足を内側にクロス。4歩右に進み、4歩左に戻る。
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ポイント:足をしっかりと踏み込み、わざと音を出します。
下の動画ではカメラが揺れるくらい踏み込んでいます。
ハキ|Haki
ハキもカネフラでよく登場します。
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動き:片足を踏み込み、踏み込んでいない方の足を伸ばします。4歩右に進み、4歩左に戻るステップです。
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ポイント:足をしっかりと踏み込み、わざと音を出します。
フラダンスの本(DVDつき)
フラダンスは良質な本がたくさん出ています。映像つきがオススメです。女性向けでもステップは同じなので、男性も練習できます。
2,000円ほど。
今回は、カネフラの基本ステップについてでした。フラダンス情報はこちらに載せています。
男性のフラダンスの情報があまりネットにないので紹介していきます。