アシュタンガヨガ(
実際にどんな教え?
最初のニヤマ(NIYAMA)とは?
ニヤマは人生における指針を示してくれています。宗教・国籍・性別にかかわらず共感できる考えだと思います。
論理的な内容になっているので納得感もあります。
元劇団四季、テーマパークダンサー。ニューヨーク留学中にヨガにハマる。ヨガ歴15年以上でRYT200に挑戦中です
今回は「アシュタンガヨガ(八支則)のニヤマ(NIYAMA)」についてです。
※3分ほどで読み終わります。
八支則 (アシュタンガヨガ)
ヨガの考えは科学的かそうでないかといわれると微妙なところですが、知っておくのもいいことだと思います。知ってから、肯定、否定どちらかの立場をとるといいと思います。ちなみに僕はあいまいな立場です。信じるものもあれば、そうでないものもあります。
聖人パタンジャリはヨーガ・スートラに基づき、八支則(アシュタンガヨガ)という「悟りに至るための方法」を提唱しています。
八支則(アシュタンガヨガ)では人生において「どのように生きるべきか」「どのように振る舞うべきか」「どのように反応するべきか」が具体的に示されています。八支則(アシュタンガヨガ)の概念を知っているのと知っていないのとではヨガの取り組み方が変わります。
①ヤマ(YAMA):自己規律
②ニヤマ(NIYAMA):考え方
③アーサナ(ASANA):ポーズ
④プラーナヤーマ(PRANAYAMA):呼吸
⑤プラティヤハーラ(PRATYAHARA):感情のコントロール
⑥ダラーナ(DHARANA):集中
⑦ディヤーナ(DHYANA):瞑想
⑧サマーディ(SAMADHI):解脱・悟り
①「ヤマ」②「ニヤマ」は、日々の生活に対する心得です。マットの上でエクササイズするヨガは、③「アーサナ」④「プラーナヤーマ」。集中力を高める、⑤「プラティヤハーラ」⑥「ダーラナ」。そして最終段階として瞑想である、⑦「ディアーナ」⑧「サマーディ」があります。
内面に焦点を当てた4種類(⑤~⑧)がなかなか難しいとされています。
概念⇒ルール⇒練習
概念を理解し、ルールを知る。そして練習していく。感覚だけでは理解しづらい部分も多いので、頭で理解し意識的に考えて練習していきます。自分自身を苦しめるほど厳しくおこなう必要はありません。どれだけ実践するかも自分で判断していきましょう。
ヨガは心の平穏をもたらし、集中力を高め、脳の働きを鋭くしてくれるといわれマナ(思う)、ヴァチャナ(話す)、カルマ(行動)が重要です。この方法論を教えてくれるのがヨーガ・スートラです。
②ニヤマ(NIYAMA)
原理、原則、人生の根っことなる考え方について書かれているのが二ヤマ(NIYAMA)です。
・シャウチャ:心身の清浄を保つこと
・サントーシャ:満足を知ること
・タパス:苦行、どんな環境でも心を乱さない
・スヴァディヤーヤ:経典、聖典の自己学習
・イーシュワラプラニダーナ:信仰心を持つこと
さらに詳しく見ていきます。
シャウチャ:心身の清浄を保つこと
身体を洗うことで心が浄化される、と考えられています。日本人にとって、この感覚はわかりやすいかもしれません。エヴァンゲリオンで葛城ミサトさんが碇シンジくんに「お風呂は命の洗濯よ」と声をかけます。湯舟にしっかりつかると疲れが流れ出る感覚は多くの方が共感するように思います。心を含め身体の内部がキレイになると、エネルギーが通りやすくなると考えられています。
レッスン前、身体を洗うことができないことも多いと思います。そんなときは手洗い、うがいをしましょう。とくに手をじっくり洗うと心も落ち着きやすくなります。ゆったりとした気持ちづくりのための手洗い、うがいはオススメです。
また食べるものに気をつけることも大事です。不健康な食事に気をつけるだけではなく、栄養豊富だからといって食べ過ぎも逆に注意です。栄養過多は身体の負担になり、病気になることもあります。自分にあった食べ物をみつけ、健康な状態が続くようにしましょう。
サントーシャ:満足を知ること
モノにあふれる時代だからこそ大事な考えです。欲望は次から次へとやってきます。ですが一度止まることも大事です。
気づきにくいですが実は目の前に幸せがあった、ということもあります。今の状況をしっかり見つめ、幸せを見出す能力です。
タパス:苦行、どんな環境でも心を乱さない
瞑想のことです。
瞑想を正しくおこなうには環境がとても大事です。瞑想は心を落ち着けるためにおこないますが、むしろ心が落ち着いていないと瞑想はうまくいきません。心が落ち着いていないと、いろいろな雑念や思考にジャマされ結局瞑想ができない、ということはよく起こります。
スヴァディヤーヤ:経典、聖典の自己学習
自分自身について理解を深めるために、学んだことをしっかり自分で
イーシュワラプラニダーナ:信仰心を持つこと
「すべては自分のものではない」という考えです。ヨガでは「すべては神に捧げるモノ」と考え方があります。人だけでなくモノを含め、さまざまなしがらみから少し距離をとる考えです。
ただ日本人にはこの感覚はなかなか難しい部分です。無神論者が多いといわれる日本。ですが、無神論であっても無思想ではありません。多くの人が自分なりの価値観を持っていて、それに沿って行動していると思います。これもある種の信仰心といえます。
神に捧げるモノとまで考えなくても、たまにはモノへの執着を忘れてみると人生が楽になるかもしれません。執着していたモノ、大事にしていモノがあるのはいいことです。ですが、あんなにも大事にしていたモノなのに、急に価値がないように感じてしまうことがあります。たとえば大事にしていたものが壊れてしまったり、失くなってしまったり…。そんなとき心にポッカリと穴が開いてしまいます。今まで執着していた時間はなんだったのか…、と空虚な気持ちになることもあると思います。
そんなときに信仰心があると、気持ちが楽になるとされています。結果と行動をしっかりと受け入れていく大事な過程がイーシュワラプラニダーナです。
以上、ニヤマについての紹介でした。
ヨガを深める
最後にヨガのポーズだけでなく哲学や食事など幅広い内容がつまっている本を紹介します。
3,500円ほどで、この1冊あれば大満足という内容です。
機能的な身体を目指す筋トレ・体幹トレ
軽い身体、柔軟性、芯のある機能的な筋肉をつくる基本は、自体重トレーニング・体幹トレーニングです。ケガしづらく、自分の身体に合った筋肉がついていきます。
身体づくりの知識をつけ、効率的かつ自分独自のメニューを作っていきましょう。
1日10分、6種類の種目、10ステップ、3レベルに分かれている自体重トレーニングの囚人トレーニング。トレーニング内容を全部紹介しています。
1,500円ほど。
オンラインレッスン
独自のメニュー(ルーティーン)を持つためにプロに頼ることは、時短かつ効率的です。オンラインレッスンはコスパがよく、先生が一流で、内容も充実しています。
筋トレ・ストレッチ・ヨガ・ピラティスを月3,300円ほどでほぼ受け放題できる「SOELU」。
ヨガに特化した業界大手の「LAVA」は月2,000円ほどでほぼ受け放題です。
ヨガ講師の資格であるRYT200はオンラインでも取得できます。通常50万ほどかかりますが、オンラインだと12万ほどです。
ヨガの情報はこちらでまとめているので、ぜひご覧ください。
ヨガをもう少し深めたい人に向けた記事です。宗教性が苦手な人にもライトな観点からヨガを見つめます。

今回は「八支則(アシュタンガヨガ)のニヤマ(NIYAMA)」についてでした。
どうもありがとうございました。
トレーニング情報もぜひご覧ください。
ダンス上達のための身体の使い方、トレーニングの方法、体幹トレーニングについてまとめています。ピラティスやヨガもご紹介します。