- 座席のリアル: 1階席のリスクと、実は見やすい2階・3階の穴場席を解説
- 最新: 周辺は工事現場!トイレ・食事など「以前と変わった注意点」
- 観劇ガイド: 服装・マナーから、S席でも必須な「オペラグラス」まで完全網羅
舞台鑑賞で最も大切なのは「どこに座るか」です。僕自身、座席選びにはこだわりを持っています。
今回は、渋谷にあるバレエやミュージカルでよく使われるオーチャードホールの座席の特徴、その見やすさ・見づらさについて解説します。
元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録があります。
※ 3分ほどで読み終わります。
オーチャードホールの基本情報
座席数
オーチャードホールは全2,150席で、1階席1,424席、2階席410席、3階席316席となっています。会場の魅力と問題点
雰囲気のある素敵な会場ですが、特に1階席においては「前の人の頭」や「足元が見えづらい」という問題、また舞台から遠くなってしまう後方席など見づらさがあります。
【2026年最新情報】
現在、Bunkamura全体は2027年度までの大規模改修工事に入っていますが、オーチャードホールのみ日程限定で営業を継続しています。最大の注意点は、隣接していた「東急百貨店本店」が解体され、現在は広大な工事現場となっている点です。館内のカフェ・ショップも休業中のため、ご注意ください。
1階席の特徴と問題点
主な問題点
前の人の頭が邪魔になる
全体的に傾斜がゆるく、前の人の座高により頭が視界を遮ります。前方席ほど傾斜が緩いため、男性の場合、頭が飛び出しがちです。足元の見えにくさ
ダンサーの表情は良く見えるものの、足元が見えづらい場合があります。特にオーケストラピットが設置されない場合、7列目より前の席は舞台との距離が近くなりすぎて逆に見えづらくなることがあります。列数の多さ
1階席は38列あり、35列目以降はかなり遠く、オペラグラスがないと鑑賞が困難です。なお、1階席はS席として一律の価格設定になっているため、遠い席では損した印象を受けてしまいます。
2011年の改装による改善
2011年の改装で、前方ブロック(1~19列目)の席配置が半分ずつずれる千鳥配置に変更されました。しかし、20列目以降は従来通りの「どんかぶり」配置であるため、視界の問題は残っています。
オススメの1階席
・20列目~25列目(もしくは20~29列目中央部)が特に見やすいです。
・舞台との距離、視界の確保を考慮すると、できるだけ中央寄りの席を選ぶのがオススメです。
2階・3階のオススメ席
僕自身は1階席よりも、少し目線が高くなる2階・3階サイド席を好んでいます。群舞や全体のダンスを見る際は、上からの視点が美しさを際立たせるため、2階席・3階席は魅力的です。
中でもオススメの座席はこちらです。

| 席の場所 | 見え方の特徴 | 価格・距離感 |
|---|---|---|
| 2階席正面 | 視界に邪魔がなく、見晴らしが良い。 | 1階席とほぼ同価格、適度な距離感。 |
| 2階サイド (中央側) |
内側に張り出しており、視界が非常にクリア。 | バレエの動きに集中しやすい環境。 |
| 3階席正面 | 舞台全体を俯瞰できるが、少し遠くなる。 | お手頃な価格で鑑賞可能。 |
| 3階サイド (中央側) |
2階サイド同様、張り出しのため視界良好。 | コストパフォーマンスが高い。 |
【必需品】オペラグラスは購入が絶対正解
オーチャードホールは奥行きがあるため、後方の席でもダンサーの細かな表情まで見たい場合、オペラグラスは「あったらいいな」ではなく「ないと損する」必須アイテムです。
オーチャードホールではバレエやオペラ公演で貸し出しを行っている場合もありますが、「現金で5,000円の保証金」(※返却時に返金)とレンタル料が必要です。
当日借りられず、ダンサーが豆粒にしか見えず後悔する……そんな悲劇を防ぐためにも、マイ・オペラグラスを1つ用意してください。
僕が自信を持ってオススメするのは、「8倍」モデルです。
・なぜ8倍?:倍率が高すぎると手ブレしますし、視野が狭くなります。バレエ特有の「全身のライン」や「群舞の美しさ」を楽しみつつ、表情も追えるベストバランスが「8倍」です。
オペラグラスがあると、B席がS席のような臨場感に変わります。特にカメラメーカーのオリンパス製などは、レンズが明るく、薄暗い劇場でもクリアに見えます。これからの観劇ライフを考えて、ぜひ一つ手元に用意してください。
・隠れた必須アイテム「目薬」
集中すると疲れてしまうので、ちょっと良い目薬をポーチに忍ばせておくのがオススメです。休憩時間にさすだけで、後半の集中力が変わります。
観劇時に知っておきたいマナーと便利情報
オーチャードホールでの観劇時に知っておきたいマナーや、クローク、服装のポイントなど、実際の体験談をもとに分かりやすくご紹介します。舞台鑑賞をより快適にするためのヒントにしてください。
1:服装
劇場での服装は、着物からセミカジュアルまで多様なスタイルが見られます。基本的には格式張った服装は求められず、ミュージカル鑑賞に行くような気軽さがあります。ただ、S席などの高価格のエリアでは、より洗練された装いを意識する方がマッチします。
- 全体の雰囲気
カジュアルな服装から着物まで様々ですが、特に1階席では上品な装いが好印象です。 - 男性はジャケット、女性は少しドレスアップすると、劇場の雰囲気にマッチします。
男性の場合、迷ったときはジャケットやブレザーを合わせるとスマートな印象になり、女性も少しドレスアップすることで、劇場の特別な雰囲気に調和しやすいです。また、子どもはドレスアップして鑑賞するケースが多いため、家族での観劇は一工夫してみてください。劇場という特別な空間なので、お洒落を楽しむことが、鑑賞体験をより豊かにするポイントです。自分なりのスタイルで劇場を楽しんでください。
2:クロークについて
- 荷物預け
オーチャードホールでは無料で荷物を預けることが可能です。軽装で入場するのがスマートです。 - 注意点
小さい荷物(ペットボトルやタオルなど)は客席に持ち込み、大きなかばんはなるべく避けるのがマナーです。
入口すぐに広々とした無料のクロークスペースが用意され、スタッフが対応してくれます。荷物と番号札を交換する形式です。場内に入る際は、身軽な格好で臨むのがスマートで、特に1階席の場合、周りの方への配慮も重要です。多くの劇場では「コートを着ない」「大きな荷物を持ち込まない」という基本マナーが求められます。客席では荷物が隣の方の邪魔にならないよう、膝の上などに控えめに置くのが望ましいです。なお、2階や3階席の場合は、客席周辺に多少のスペースがあるため荷物を持参しても問題ないケースが多いです。
事前にクロークを利用して大きな荷物を預け、必要最低限の荷物だけを持って入場することで、快適でスムーズな鑑賞体験を楽しむことができます。僕自身は咳対策のためペットボトルやタオルなどの小さな荷物を持っていくことが多いです。
3:遅刻に注意
- 入場の制限
幕が開いた後は、途中入場が制限され、第1幕終了まで入れない場合もあります。 - 再入場の際はチケット提示を忘れずに。
劇場では、開演後すぐに途中入場ができるわけではありません。実際、公演によっては、第1幕が終了するまで30分以上、入場が認められないケースもあります。係員さんの誘導でのみ中に入ることができ、その際、購入したチケットの座席とは別の後方付近の席に案内される場合もあります。また、ロビーに設置されているモニターで鑑賞することになってしまう場合もあります。事前に交通機関や開場時間を十分に確認し、余裕を持って会場に到着することが大切です。劇場は開演直前ではなく、十分な余裕を持って行動するよう強く推奨されています。係員に抗議しても解決しないため、時間厳守で臨みましょう。
4:通路での配慮
劇場で座席間を移動する際、すでに座っている方の前を通らなければならない場合があります。男性が早めに着席している場合、後から通る人のために一度立ち上がって道を譲るのがスマートです。ヒザを曲げて丁寧に通す方法もありますが、体格が大きい男性は立つ方がオススメです。
5:拍手のタイミング
演劇ではカーテンコールまで静かにするのが一般的ですが、バレエはもっと観客参加型です。基本的には「周りに合わせる」で大丈夫ですが、「これさえ知っておけばツウぶれる」という鉄板のタイミングを3つ紹介します。
【拍手のタイミング・カンニングペーパー】
| 主役が登場した瞬間 | 「待ってました!」という意味を込めて、パチパチと拍手が起こることがあります。 |
| 超絶技巧が決まった時 | 回転やジャンプなどの技が決まった瞬間に、スポーツ観戦のように技の凄さを称えて拍手をするのもバレエの醍醐味です。 |
| 踊り終わってお辞儀をした時 | ソロ(ヴァリエーション)や群舞が終わり、ダンサーがポーズを決めてレベランス(お辞儀)をしたら、「ブラボー!」の合図です。 |
もちろん、無理して拍手する必要はありません。一番大切なのは「自分が感動した時に、自然に行う」こと。最初は周囲の様子を伺いながら、徐々にその場の空気を楽しんでみてください。
【カーテンコールは「終わらない」のがお約束】
バレエのカーテンコールは長いです。特に有名なダンサーが出演する公演では、拍手が鳴り止まず、5回、6回と幕が上がり下がりします。また、僕自身体験しましたが有名なダンサーの「引退公演」という特別な日には、拍手が鳴り止まず、10回以上も幕が上がり下がりすることがありました。それでも席を立つのが惜しかったです。
参考:谷桃子バレエ団の公演では、このように熱気が冷めやらぬカーテンコールが続きます。
【退席のタイミングは「自分の心」と相談して】
余韻に浸りたい時:特に引退公演などの特別な日は、最後の最後までその場に残り、ダンサーへ感謝の拍手を送るのも素晴らしい時間です。退席時、混雑に巻き込まれてしまいますが、それ以上の感動がそこにあります。
混雑を避けたい時(裏ワザ):クロークに荷物を預けていて、すんなり帰りたい場合(平日夜の公演など)は、カーテンコールが何度か続いたタイミングで、照明が明るくなる前に早めに切り上げて退場するのも賢明な選択です。
6:休憩時間
劇場の休憩時間に楽しめるビュッフェは、観劇体験の魅力のひとつです。オーチャードホールでは、お酒や軽食を楽しめるビュッフェが用意されています。(※2026年現在の注意点)工事の影響により、現在はドリンクのみの提供、あるいは営業休止となっている場合があります。食事が必要な方は事前に済ませておくのが無難です。
また、休憩時間中、劇場内のロビー(ホワイエ)を一周してみるのもオススメです。広々とした空間に点在する展示や装飾、時にはスタッフのこだわりに気づくなど、思わぬ発見があるかもしれません。ぜひ、観劇の合間にゆっくりと劇場全体の雰囲気にも触れてみてください。
7:トイレ事情
女性用トイレは休憩時間になると長蛇の列ができますが、フロアごとの個数格差を知っていれば、スムーズに攻略できます。
- 1階(エントランス):約30室(★最大)入場口があるため混雑して見えますが、個数が圧倒的に多いため、列の進みはここが最速です。
- 2階・3階:各8~10室程度 上階は個数が少なくなります。
【注意】「場外」への脱出はNG
以前は隣接するデパートやBunkamura館内のトイレを利用する裏技がありましたが、現在は周辺が改修工事中のため利用できません。ホール内の1階トイレを信じて並びましょう。
※男性用トイレは比較的空いていますが、公演によっては女性用に転用される場合があるため、当日の表示をご確認ください。
8:栄養ドリンク
長時間の鑑賞で眠気を感じた場合、レッドブルなどの栄養ドリンクで目を覚ますのも一つの手です。ただし、体調に合わせて摂取するようにしてください。僕自身、眠くなりそうなときは観劇前に栄養ドリンクを飲むことも多いです。
以上、オーチャードホールについてでした。劇場観劇の魅力やマナー、便利情報を活かし、素晴らしい体験となることを願っています。
観劇に関しての情報はこちらにまとめています。ぜひご覧ください。







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