パンチャコーシャとは?
実際にどんな教え?
5つの層とは?
人生100年時代。健康が人間にとって大事なテーマとなりました。
ヨガは、ポーズによって健康に近づきます。それだけでなく、心の健康にもアプローチすることができます。
元劇団四季、テーマパークダンサー。ニューヨーク留学中にヨガにハマる。ヨガ歴15年以上でRYT200に挑戦中です
今回は「パンチャコーシャ」についてです。
※3分ほどで読み終わります。
パンチャコーシャ(Panchakosha)
パンチャは「5つ」、コーシャは「層、
5つの層を通してモノゴトを理解する、というヨガの考え方です。
人間はとても複雑な生き物で、さまざまな面を持っています。積極的な人にも消極的な面があり、暗い性格で悩んでいる人も特定の人の前だと明るくなることがあります。さまざまな面をうまく組み合わせ、身体的、心理的、そして精神的に健康になる、というのがパンチャコーシャです。
パンチャコーシャでは、魂のまわりに5つの層があると考えます。
①アンナマヤコーシャ(Annamaya kosha):食べ物
②プラーナマヤ(Pranamaya kosha):エネルギーに満ちた身体
③マノマヤコーシャ(Manomaya kosha):心
④ヴィグニャーナマヤコーシャ(Vijnanamaya kosha):知性
⑤アーナンダマヤコーシャ(Anandamaya kosha):至福
コーシャ(層)の前にはマヤという言葉がつきます。マヤとは「幻」という意味ですマヤコーシャとは、「層があると仮定する」という意味だと思います。
①アンナマヤコーシャ(Annamaya kosha):食べ物
1番外側の層です。アンナは「食べ物」を意味します。健康的な食事で人間の身体は自然に回復します。この健康的というのは、自分の身体に合っているかということが大事です。食べ物の相性は、人それぞれ違います。
アメリカではジャンクフードの給食が日々問題になっています。ジャンクフードが記憶力の低下の原因になってしまう、という研究結果もでています。日々の食事に気をつけるということは、自分の身体を大事にする、ということかもしれません。
②プラーナマヤコーシャ(Pranamaya kosha):エネルギーに満ちた身体
外側から2番目の層です。プラーナとは「エネルギー」という意味で、呼吸がポイントです。呼吸はエネルギーの源です。酸素が人間の細胞内にあるミトコンドリアに運ばれることでエネルギーが生まれます。
ヨガでは呼吸がかなり大事に扱われます。
ヨガのポーズで気をつけるべきこと。呼吸で心を落ち着かせる方法について紹介しています。アシュタンガヨガ(八支則)のアーサナ(ASANA)プラーナヤーマ(PRANAYAMA)についてです。
ヨガでは、つねに鼻呼吸です。鼻呼吸をすると深く息を使うことができます。口を使うと浅い呼吸になってしまい、アゴが上がってしまいます。すると、姿勢が悪くなってしまいます。姿勢改善に関しては鼻呼吸に切り替えるだけで改善できる場合もあります。
③マノマヤコーシャ(Manomaya kosha):心
マノは「心」という意味です。3番目のコーシャから実践するのがなかなか難しくなります。というのも心は変わりたがらない性質があります。とくに大人になると心がどんどん固くなりがちです。

わからないことを「わからない」と素直に聞くことができますか?
人は気分によってモノの見方がガラッと変わります。例えばカップルが路上でイチャイチャしているとします。心に余裕がある場合は
心に余裕がある状態とは、頭がスッキリしている状態です。そのためには頭の中をシンプルにしていきます。頭が常にフル回転していると心に余裕がなくなってしまいます。生活をシンプルにしていくと頭も整理されやすくなります。
人間はそもそも頭がごちゃごちゃしやすい仕様になっている、といわれます。というのも、人間はほかの動物に比べチカラが弱いからです。そのため、生き残るために周りの危険を察知する能力に優れています。危険が多い状態ではメリットになりますが、なにかに集中したいときにはマイナスです。
頭を整理することで余裕を持った状態にしていきます。ただ最近はスマホの登場で頭がごちゃこちゃしている人も多いです。
④ヴィグニャーナマヤコーシャ(Vijnanamaya kosha):知性
ヴィグニャーは「聡明」という意味です。直感力、判断力、理解力に関係しています。
知識をつけることで、さまざまな観点からモノゴトを判断できるようになる、という考え方です。
ヨガ哲学では無知になってしまう4つの原因が挙げられています。
人生ではミスすることもあれば、大失敗してしまうこともあります。ツライ状況を乗り越えるためには自分を許すことも必要です。ヴィグニャーナマヤコーシャの感覚が鋭くなっていくと、自分のことを許せるようになる、と言われます。
⑤アーナンダマヤコーシャ(Anandamaya kosha):至福
一番内側にある層です。至福を感じることができると自己肯定感も高まっていきます。一番内側の感覚まで到達するのはなかなか難しいですが、挑戦する価値はあります。
以上、「パンチャコーシャ」のご紹介でした。
不健康だと感じる場合、5つの層を意識してみると原因がわかるかもしれません。
ヨガを深める
最後にヨガのポーズだけでなく哲学や食事など幅広い内容がつまっている本を紹介します。
3,500円ほどで、この1冊あれば大満足という内容です。
機能的な身体を目指す筋トレ・体幹トレ
軽い身体、柔軟性、芯のある機能的な筋肉をつくる基本は、自体重トレーニング・体幹トレーニングです。ケガしづらく、自分の身体に合った筋肉がついていきます。
身体づくりの知識をつけ、効率的かつ自分独自のメニューを作っていきましょう。
1日10分、6種類の種目、10ステップ、3レベルに分かれている自体重トレーニングの囚人トレーニング。トレーニング内容を全部紹介しています。
1,500円ほど。
オンラインレッスン
独自のメニュー(ルーティーン)を持つためにプロに頼ることは、時短かつ効率的です。オンラインレッスンはコスパがよく、先生が一流で、内容も充実しています。
筋トレ・ストレッチ・ヨガ・ピラティスを月3,300円ほどでほぼ受け放題できる「SOELU」。
ヨガに特化した業界大手の「LAVA」は月2,000円ほどでほぼ受け放題です。
ヨガ講師の資格であるRYT200はオンラインでも取得できます。通常50万ほどかかりますが、オンラインだと12万ほどです。
ヨガの情報はこちらでまとめているので、ぜひご覧ください。
ヨガをもう少し深めたい人に向けた記事です。宗教性が苦手な人にもライトな観点からヨガを見つめます。

今回は「パンチャコーシャ」についてでした。
どうもありがとうございました。
トレーニング情報もぜひご覧ください。
ダンス上達のための身体の使い方、トレーニングの方法、体幹トレーニングについてまとめています。ピラティスやヨガもご紹介します。