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ポケトークSシリーズとは?
実際に使った感想は?
英語学習にオススメ?

自動翻訳機のポケトークは、言葉の通じない相手とのコミュニケーションツールです。

それだけでなく、英語学習にかなり役立ちます。

中でも、発音チェック機能がかなり優れています。

この記事を書いているのは…

アメリカのダンス学部に行くためTOEFL80点を取得。帰国後は大学生向けの英語学校でTOIECや留学向けの指導をしていました。日常会話を重視していましたが、ビジネス英語も勉強しTOEIC905点をゲット

kazu

今回は「最新機種ポケトークSシリーズの使い方と、英語学習での活用法のガチレビュー」です。

※5分ほどで読み終わります。

「ポケトークS」シリーズ

最新型のポケトークが「ポケトークS」シリーズです。

名刺サイズの「ポケトークS」(2.8インチ)とスマホサイズの「ポケトークS plus」(約4インチ)があります。

デザインはバラエティ豊かです。

ポケトークSのラインナップ

公式サイトより

僕は小さめサイズの「ポケトークS」持っています。

「ポケトークS」vs「ポケトークS plus」

「ポケトーク」は2種類あるので少し迷うかもしれません。

価格

「ポケトークS」:32,780円(税込)
「ポケトークSプラス」:34,980円(税込)

機能面に差はなく、価格差もほぼありません。

画面の大きさ、バッテリー容量に少し違いがあります。

「S」:32,780円(税込) 「S plus」:34,980円(税込)
画面 2.8インチ(約5.4cm×:約9cm) 3.97インチ(約6.5cm×:約12cm)
重さ 約75g 約125g
バッテリー容量 1200mAh 1500mAh
連続待受時間 約60時間 約72時間
連続翻訳時間 約270分 約330分

どちらも音声とテキストによる通訳機能(62言語)、テキストのみの通訳機能(20言語)に対応しています。

そしてポケトークSシリーズはオンラインでないと機能しないため、2年間のe-sim(通信機能)がついています。日本だけでなく海外で使用することができ、 速度制限がほぼありません。1日の通信量が100MB(​連続15時間利用想定)を超えたときだけ、速度制限があります。

実機レビュー

こちらはポケトークS plusの中身です。ポケトークSも同じ内容になっていて違いはありません。

ポケトークS plusに入ってくるもの

付属品

・POCKETALK本体
・スタートガイド
・取扱説明書
・ユーザー登録カード/ハードウェア保証書(日本国内のみ)
・充電用USBケーブル(本体側:USB Type-C 給電側:USB Type-A)
・USB充電器
・使用許諾条件書

「ポケトークS」

ポケトークSは小型の大きさ

ポイントカードと同じくらいの大きさで、厚みは1cmほど。カメラは上部センターにあります。

「ポケトークS plus」

ポケトークS plusの大きさ

スマホと同じくらいの大きさで手に収まりやすいサイズで、厚みは1cmほど。カメラは左上にあります。

クッキリ

どちらの画面もクッキリしていて見やすいです。

ポケトークSは起動が早く操作がかんたん

これがホーム画面で、すぐ翻訳できるようになっています。

一番下のボタンを押しながら話すと、すぐに翻訳してくれます。画面中央の「矢印」を押すことで、どちらの言語を主体にするか変更できます。

マイクは上部にあり、S plusの方が広めに集音してくれます。

2種類の活用法

ポケトークは大きく2種類の活用法があります。

2種類の活用法

・自動翻訳機
・英語学習

まずは翻訳機能から紹介していきます。

自動翻訳機

英語を中心に、主要言語の翻訳機能はかなり優れています。

主な機能

1:AIによる翻訳
2:カメラスキャンによる翻訳
3:AIによる会話レッスン
4:現地時間表示
5:現地通貨の単位変換電卓機能

1:32~が「AIによる会話レッスン」です。

「現地時間表示」は、自動で2ヶ国(現在地と1つ前にいた国)の時間を表示してくれます。

「現地通貨の単位変換電卓機能」では、為替・長さ・重さ・温度をかんたんに計算することができます。

ポケトークS plusの現地通貨の単位変換電卓機能について

翻訳のコツ(最新AIによる翻訳)

翻訳は吹き込んだ日本語によって内容が変わってしまうことがあります。

翻訳のコツ

主語・述語をはっきり言う

日本語は主語を省略しても成立する言語です。

ですが外国語では、主語(誰が)述語(なにをするか)をハッキリさせる必要があります。

すると翻訳がかなりうまくいくようになると思います。

ちなみに主要言語以外の翻訳精度に関しては、少し疑問も残ります。ですが、翻訳機としての機能は十分です。

日本語の文章を翻訳しやすいように工夫することで解決できます。より丁寧に話しかけることで、しっかりと翻訳してくれる確率が高くなります。

カメラ翻訳のスキャン機能

「ポケトークS」シリーズから追加されたのがカメラ翻訳機能です。この機能がかなり便利です。

ポケトークSのカメラ翻訳機能の様子

使い方

「ポケトーク」に搭載されているカメラで文章を撮影します。

すると「ポケトーク」が自動で全文を翻訳してくれます。紙媒体だけでなくパソコンの画面もスキャンしてくれます。

しかもスキャン機能では、AIが言語を判断し自動翻訳してくれます。

実際に翻訳してみました。これはドイツ語でパソコンをスキャンしました。

ポケトークSのカメラ翻訳機能

この機能はスゴイです。

さきほどの紹介動画でレストランのメニューを翻訳しているシーンがありました。メニューは言語が混ざり合っていることもあるので、かなり役立つと思います。

英語力アップのための活用法

僕のオススメは、英語学習に活用する方法です。

5つの強み

・単語の勉強(例文暗記)
・発音練習モード
・辞書
・英作文
・気が散らない

ポケトークは日本人が苦手とするライティングとスピーキングスキルを上げることができると思います。

単語の勉強

英語の勉強で語彙力強化は必須です。

英単語を覚える際、「使える例文をまるごと暗記」するのがオススメです。

単語は意味を覚えいてるだけでは使うことができません。重要なのは英文の中で単語を使うことができるか、です。

例文をそのまま覚えると、生きた英語をそのまま勉強することができます。

例文暗記とポケトークはとても相性がイイです。

しかもポケトークにそのまま話しかければ、発音チェックまでしてくれます。

聞き取り機能

ポケトークの聞き取り機能の精度は高いです。

僕は英語の勉強のために「レシピー」というアプリを使っています。このアプリにはスピーキングのトレーニングが入っています。ですが、ポケトークに比べ音声認識機能がかなり弱いです。

例えば「I saw her.(私は彼女を見た。)」

ネイティブは「her」の「h」の発音を落とす傾向があります。そのためネイティブに近い発音にしようとすると「アィソーアー」のような発音になります。ポケトークは聞き取ってくれますが、「レシピー」は聞き取ってくれません。

そのため「レシピー」で勉強するときは「アイ ソウ ハー」とくっきり話さなければいけません。

例文暗記では音声をそのままを繰り返すのが鉄則です。ですが、ポケトーク以外だとネイティブ音声のマネをしても聞き取ってくれません。

例文暗記のコツ

例文を覚える時は、しっかり感情を込め、発音も意識します。

めがね

なぜ感情を込める必要がある?

英語を英語で考えられるようになると「英語がスラスラ話せる」ようになります。

日本語で話すとき、とっさに日本語が出てくることがあると思います。この時、話す内容を脳内で考えているわけではなく、感情の条件反射で日本語が飛び出てきます。

例えば「I’m tired.(私は疲れた。)」。「脳内で考えず、何気なく口から言葉が出ている」ということがあると思います。

これを英語でもやっていきます。

英語が口から出てくる条件

・感情が出た時
・感情が動く場面に出会った時

つまり、疲れたときに、日本語の「疲れた」と英語の「I’m tired.」の両方が条件的に出てくるようになると英語が自然と口から出るようになります。

感情を込めて音読するメリット

この条件反射をつくるためのポイントが「感情を込めて音読」することです。

英語の例文を音読するとき、心を込めて読んでいるでしょうか。

英語の音読では、場面をしっかり想像していきます。

感情とつなげる2つの方法

①写真を使ってイメージ
②場面を想像(文章が使われる場面を想像)

こうすることで実際に同じ状況になったときに英語が自然と口から出るようになります。

すごくシンプルな方法ですが、とても理にかなっている方法です。

感情を込めずに音読

疲れた → 頭の中で日本語から英語に変換 → I’m tired.

感情を込めて音読

疲れた → I’m tired.

すると頭の中で変換していた日本語訳が飛ばされます。

例文の音源は、ネイティブのナレーターが感情を込めて読んでくれています。そのため、ネイティブの発音をそのまま繰り返すのがオススメです。

ポケトークはネイティブのような発音もしっかり聞き取り、補完してくれるので、発音練習にもってこいです。

例文暗記の2ステップ

ポケトークには発音練習モードがあります。

2ステップ

1:ポケトークに例文を話しかける
2:繰り返し練習する

まずは例文を話しかけます。そして繰り返し練習し発音チェックしていきます。

発音練習モード

発音チェックには発音練習モードです。

この発音練習モードがかなりオススメです。この機能は隠れた場所にあるので気づきにくいです。もったいない!

下のように一度ポケトークに吹き込んだ文章はポケトークの中に蓄積されていきます。そして文章の右上にはメニューバーがあります。その中の「発音練習」を選択すると、繰り返し発音チェックができます。間違った場合、具体的にどう聞こえたか、どこが間違っていたかを赤字で訂正してくれます。

ポケトークS plusで効率的に発音を練習する方法

高い精度で発音のチェックをしてくれるので、かなりオススメです。

辞書機能(リーディング:速読に)

「ポケトーク」は電子辞書代わりにもなります。

ふだん英文を読むとき、わからない単語があると辞書で調べると思います。しかし、辞書を引きながら読んでいると余計な時間がかかってしまいます。

ポケトークのスキャン機能を使うと調べる時間がかなり短縮され、一気に最後まで読み進めることができます。

ただし、語源や品詞などは出てきません。わからなかった単語はチェックをつけておき、最後にまとめて辞書で調べましょう。

英作文(ライティング)

日本語はとても自由な言語ですが、英語は配置がしっかり決まっている言語です。

例えば「I wash the cup.(私はコップを洗います。)」

日本語の場合、語順を入れ替えても意味が同じです。「コップを洗います、私が。」「洗いますコップを、私が」などなど。

これに対し英語は語順を変えてしまうと意味が変わってしまいます。

「The cup washes I.」(コップが私を洗います。)

英語は配置の言語です。常に主語と述語を意識する必要があります。

ポケトークの強み

文章の構造がわかるようになる

ふだん日本語で省略する言葉もポケトークを使うときには、主語と述語を話すようクセづけましょう。すると、正確に翻訳してくれるようになります。

ポケトークを使うと主語と述語の意識が深まっていきます。この意識は英作文にとってとても大事です。そして、この意識がスピーキングにもつながっていきます。

英作文の補助

英作文を1から作り出すのは大変です。

僕はよくgoogle翻訳を活用しながら英文を作っていました。

ポケトークが手元に来てからは、ポケトークでまず調べてから自分なりに文章をつくっています。

全部を写すことはないですが、出てきた例文を自分なりに変えて文章をつくるようにしています。自分だけの例文ができると英語の勉強が楽しくなっていきます。

気が散らない

ポケトークには、英語以外の機能がついていません。

スマホの翻訳機能で勉強することもできますが、気づいたらスマホの別の機能を使っていることがあります…。

一方、ポケトークは気が散ることはありません。こうした点からもポケトークは英語の学習にとてもオススメです。

以上、ポケトークの活用法でした。

最後にポケトークの情報です。

ポケトーク

公式サイトでは、10%のポイント還元があります。

「ポケトークS」は、32,780円が10%ポイント還元(3,278円分)で実質29,502円に、

「ポケトークS plus」は、34,980円が10%ポイント還元(3,498円分)で実質31,482円になります。

英語のスピーキング・ライティング・発音スキルをアップしたい人には本当にオススメです。

ちなみに英語学習をメインに使う場合、ポケトークS plusが個人的には使いやすいです。

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「話す英語」のためには3ヶ月ほどガッツリ勉強する時間が必要で、目安は【200時間】です。

効果的な学習分量

インプット:70%(リーディング・リスニング:英文法は先に終わらせ、単語は同時進行)
アウトプット:30%(スピーキング・ライティング)

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kazu

今回は「最新版ポケトーク」の活用法でした。
ありがとうございました。