リラックス効果・方法・解説・瞑想との違い.jpg)
シャバーサナとは?
方法は?
効果を高めるには?
ヨガの究極のリラックスポーズであるシャバーサナ。サウナに入っていたらシャバーサナとすごく似た感覚になりました。
自分でいることを休憩するポーズ:シャバーサナ。
少しでも上達のヒントになると嬉しいです。
元劇団四季、テーマパークダンサー。ニューヨーク留学中にヨガにハマる。ヨガ歴15年以上でRYT200取得済です
今回は「シャバーサナ」についてです。
※ 3分ほどで読み終わります。
シャバーサナ
仰向けに寝るだけのポーズです。
sava:屍(しかばね)
asna:ポーズ
英語「 Corpse pose 」:屍のポーズ
シャヴァーサナとも表記
究極のリラクゼーションポーズと呼ばれ、心身をリラックスさせる目的があります。
ストレス軽減
疲労回復
頭痛の緩和
眼精疲労の緩和
自律神経のバランスを整える
精神の安定
集中力向上
寝つきの向上
脳内物質の活性化
脳内にある「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」「θ波(シータ)」が分泌されやすくなります。
β-エンドルフィン:モルヒネと同じように作用し、鎮痛効果、気分の高揚・幸福感が得られる
オキシトシン:ストレス緩和
セロトニン:うつ症状の改善・精神安定
θ波:集中力・作業効率アップ、精神安定
ヨガのクラスはシャバーサナ目当ての人、リラックス効果にハマる人も多いです。
θ波(シータ波)
まどろんだ状態で起こる「ひらめき」に関する脳波です。
起きているとシータ波は出ないといわれますが、イルカの声に含まれる超音波成分を聴くと、覚醒時でも出ることが確認されています。
記憶力が高まる
日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、脳の中にある
レム睡眠時、海馬でθ波が発生することがわかっています。覚醒時でも周りの音が聞こえず自分だけに集中していると、θ波が発生し記憶力が高まるとされています。
ひらめき力が高まる
まどろんでいる状態は特殊な脳活動がみられます。
睡眠時に整理される記憶がまだ整理されていない状態です。バラバラな情報が、偶然結びつくことで新しいアイディアが生まれるとされています。
方法
レッスンの最後に行います。
シャバーサナでは寝落ちしてしまうこともありますが、できるだけまどろんでいる(半分起きて、半分寝ている状態)ボーッとした状態を保ちます。
まどろんでいる方が睡眠しているときよりも脳が深くリラックスされます。と同時にひらめき、記憶力、洞察力の感覚も高まります。
・床に仰向けになる
・両足は肩幅、手を身体の横(もしくは20cmほど離し)手のひらを上
・目を閉じ全身の力を抜いてリラックス
・腹式呼吸(鼻呼吸が基本だが口呼吸でもOK)
5分~15分後
・少しずつ体に感覚や意識を戻す(身体の外側:手先や足先から動かしはじめる)
・ひざを立て、身体を横に向ける(右でも左でもOK)
・両手を使って体を起す
・意識がはっきりするまで、あぐらなどで落ち着いた状態に
床に吸い込まれる感覚があると思います。
うまく力が抜けない場合は足先から頭に向かって力を抜いていきます。各部位に意識を向け、意識的に力を抜いていきます。力を一度入れてから抜いてみるとわかりやすいです。
サウナの整う感覚との類似点
シャバーサナは、サウナの整う効果にすごく近いと思います。
サウナは「サウナ→水風呂→休憩」によって身体が整います。
サウナと水風呂:身体にストレスがかかり交感神経が優位に。血管が収縮し血圧が上昇、心身が活動的な状態に
休憩中:副交感神経が優位に。血管が緩み血圧が低下、心身がリラックス
この休憩中の最初の2分がポイントです。水風呂から出たあとは交感神経の効果も残っていて、2分ほど交感神経と副交感神経の効果が混ざり合う時間がありボーッとまどろみます。
このボーッとまどろんでいる時間が「整う」と表現されています。脳内ではシャバーサナと同じく「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」が分泌されています。
そして、交感神経と副交感神経の落差が大きいほど整う感覚が強くなります。
シャバーサナの効果を上げる
ときどきシャバーサナだけを日常生活に取り入れている人もいますが、これはただ床で横になってボーッとしているだけかもしれません。もちろんボーッとすることでリラックスすることができますが、本来の効果を得るのはなかなか難しいと思います。
ヨガでしっかり汗をかくとシャバーサナの感覚が鋭くなっていきます。そのため、レッスンの強度が高いほどシャバーサナの効果を感じやすいです。
身体がしっかり疲れた後、一気にリラックスのポーズに入る。すると交感神経と副交感神経が混ざりあった状態になりやすいです。
瞑想との違い
シャバーサナは瞑想と多くの共通点を持ちますが、瞑想ではないと思っています。シャバーサナは脳をリラックスさせる目的があり、瞑想は脳を休める目的があります。
瞑想は瞑想だけでおこなうことができますが、シャバーサナはレッスンの最後にやらないと十分な効果が得られないと思います。
先生によってシャバーサナは瞑想という人もいるので、これは教わっている先生に合わせるとイイと思います。
シャバーサナは、のんびり寝っ転がって、ただ呼吸するだけの時間です。幼少期には自然におこなっていたはずなのに、大人になると忘れてしまった時間。
自分でいることを休憩する時間。それがシャバーサナです。
瞑想は自分で雑念を取っていく方法で、シャバーサナは自分でいることを休憩する時間だと僕は思っています。
ぜひレッスンで思いっきり汗を流し、最後に充実したシャバーサナで自分でいることを休憩してみてください。
ヨガを楽しむ
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今回は「シャバーサナ(屍のポーズ)」についてでした。
どうもありがとうございました。
ヨガの情報はこちらにまとめているので、ぜひご覧ください。
ヨガをもう少し深めたい人に向けた記事です。宗教性が苦手な人にもライトな観点からヨガを見つめます。