TOEICはなぜ就職活動に有利?
英語力以外の選考基準になっている?
要領の良さまでわかっちゃう?
日本で圧倒的な知名度を持つ英語のテスト「TOEIC」。
高得点を持っていれば、大きな武器になります。
TOEICは英語力を測るテストですが、実は、「要領の良さ」「集中力の高さ」「努力できるか」といった部分も測ることができるテストです。
僕は大学生にTOEICを中心に英語を5年間教えていました。その学校では就職活動、エントリーシートに関してもアドバイスを行っていました
今回は就活において「TOEICは英語力だけを見ているわけではない」という点を、英語学校で働いた経験から解説していきます。
※3分ほどで読み終わります。
英語が話せるって何?
極端な話をします。
「How are you?」
「I’m fine, thank you. And you?」
この2フレーズだけしか話せなかったとしても「英語を話せます!」と胸を張って言うことが可能です。
つまり、「英語が話せる」という概念は、非常にあいまいです。
就活で英語力はちゃんと測れる?
どれだけ話せるかは、実際にじっくり話してみないとわかりません。就職活動では、少ない採用枠にたくさんの就活生が応募をします。
ひとつひとつチェックするのは不可能です。
そこで必要になるのが客観的な評価です。
日本では、たまたま「TOEIC」のスコアが英語力の指標として使われています。英語力を測るテストはTOEFL、IELTS、英検などいろいろありますが、日本ではTOEICのスコアが、なぜか圧倒的に重視されています。
人事部は「TOEIC」を熟知
英語を話さない人でもTOEICを知っていると思います。特に大学生でTOEICを知らない人はいないと思います。
それと同様、人事部もTOEICの知識を持っています。
大学生のTOEICスコア調査
2016年03月29日~03月30日 回答者数:138人
Students lab編集部調べ
TOEICのスコアは990点満点です。上記のようにTOEIC800点以上のスコアを持っている大学生は9%ほどです。TOEICは990点満点なのでスコア分布がかなりバラけます。
そのため、順位をつけるのがとても楽です。
800点のスコアがあれば就職活動でかなりのアドバンテージ
僕が教えていた大学生のうち、800点のスコアでエントリーシートを落とされる、ということはありませんでした。
エントリーシートは顔パス状態
企業が参考にしている指標
TOEICのスコアは、どの点数でどれくらいの英語力があるかというデータがあります。
この指標は人事部にとってわかりやすいので、よく参考にされています。
TOEICは英語力を測るだけのテストではない
TOEICは120分のテストで仕事に必要な英語力を測ります。問題数がとても多いのが特徴です。
要領の良さ、判断力、処理速度のスピードが高い
仕事で重要なスキルのひとつが「処理速度のスピード」です。
TOEICは問題数が多く、リーディング・セクションは中級レベルの英語力を持っていたとしても時間内に終わらないよう出来ています。時間制限なくじっくり解く時間があれば、中級レベルの人は高得点を出すことができますが、時間制限がつくことで一気に正答率が下がります
僕が英語を教えていたときに感じていたことがあります。

要領の良い生徒ほど高得点を取る。
逆に不器用な生徒ほど、TOEICのスコアを伸ばすのは大変です。
設問は2種類に分けることができます。時間をかけていい設問と、そうでない設問です。
常にどちらか判断し、タイムマネージメントしながら問題を解きます。
これがTOEIC高得点の鉄則です。つまり、高得点のスコアを持っている人ほど、要領の良さ、判断力、処理速度のスピードが高いと予想できるのです。
コツコツ勉強できる証
日本では中学から英語を習い始め、大学を卒業するまでおよそ10年ほど英語を習います。ですが、自信を持って英語を話せる人が少ないです。
日本人が英語を習得するには、総勉強時間が3,000時間必要といわれています。
3000時間ほど英語の勉強が必要
つまり、TOEIC800点のスコアを持っているということは、コツコツ勉強できるという証になります。よく面接で、「コツコツ努力できる」とアピールすることがあると思いますが、800点以上持っていると、この説明が一切不要です。
これだけ英語が話せない日本人がいる中で、英語が話せるということは「しっかり努力できる人」と客観的に認定してもらえます。限られた面接時間の中で大きな時間の節約となり、ほかにアピールしたいことがある方にはとても有利になります。
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今回は、TOEICが日本で評価されている理由を解説しました。
どうもありがとうございました。