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『 TRIGUN STAMPEDE(トライガン・スタンピード)』( 2023年)の内容は?
特徴は?
見どころは?
2023年 1月~ 3月まで放送されていたアニメ『トライガン・スタンピード( TRIGUN STAMPEDE )』(全 12話)。
最終回にすべてが収束されていきます。
主人公ヴァッシュの一言が、ぶっ刺さりました。
元劇団四季、テーマパークダンサー。社割を使えたときは週2回 映画館へ行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。
今回は、『 TRIGUN STAMPEDE 』( 2023年)の内容・感想・特徴についてです。
※ 3分ほどで読み終わります。
あらすじ
地球を食い尽くした人類が、砂漠の惑星「ノーマンズランド」で生活する。過酷な環境で人類が生きる残れるかわからない……。
不毛な土地で人類は奪い合いをしていた。
新人新聞記者のメリル・ストライフと、飲んだくれのベテラン記者ロベルト・デニーロが 1人の男を追っている。
深紅のコートをなびかせ、トラブルを起こしまくるガンマン。
その名は、ヴァッシュ・ザ・スタンピード。「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」という異名を持ち、その首にかけられた賞金は 600万$$。
しかし、実際のヴァッシュは想像と違う。
決して人を殺さない。お人好し。懸命に街を救おうとする。
知れば知るほど、悪い噂とかけ離れていることに気づく。
SFウエスタンの作品です。
リブート版
累計発行部数 500万部を突破する、内藤泰弘さんのマンガ『 TRIGUN 』が原作です。
800円ほど。
1995年 – 1997年:『 TRIGUN 』(全20話)が「月刊少年キャプテン」で連載
1997年 – 2007年:続編『トライガン・マキシマム』(全112話)が「ヤングキングアワーズ」で連載
1998年:アニメ『トライガン』(全26話)
2010年:劇場版『 TRIGUN Badlands Rumble 』
この他にスピンオフ作品もあります。
1998年にアニメ化された『トライガン』のリブート版が、今回の 2023年版『トライガン・スタンピード』です。
リブート:再起動。過去の作品に新たな解釈をし作り直す
リメイク:過去の作品を踏襲したまま作り直す
トライガンは「 3つの銃」。スタンピードは「暴走・突進」という意味があります。
脚本は原作から再構築されています。やはり新たな解釈が加わっているため、原作を大切にする人から賛否両論ある状態です。
SFの世界観
未来に起こることを予測する能力。
『トライガン・スタンピード』は1995年から見た未来の世界ですが、2023年から見ても廃れません。
矛盾点がほぼないのでSFの世界に没頭することができます。
ヘビーな脚本
内容はヘビーです。
人類の存続のために「犠牲が必要」と考える側、「いま生きている人の幸せを大切」にする側。
残酷な事件ですら、人類存続のための犠牲とも言える。善悪をうまく分けることができず、どちら側からみても幸せな結末が見えてこない。
視聴者はメリル側から見るので、ヴァッシュに正義を感じます。ですが、もし対立する側にいたとしたら、ヴァッシュが悪に見えたはず。
どちらの事情も語られるので、倫理観が揺さぶられます。
美しい CG
2023年 冬期アニメの中で、圧倒的なクオリティです。
キャラクターデザイン、風景、CGにいたるまで映画のようです。地上波でこのクオリティが見られるのか。
スケールの大きな戦闘シーンは、カメラワークの動きがかなりイケてます。
日常シーンの緩さとアクションシーンの鋭さのバランス感覚が素晴らしいです。
フル CGなのにキャラクターの表情がアニメのように豊かです。
とくにヴァッシュの魅力が爆発しています。
ヴァッシュ・ザ・スタンピード
ヴァッシュはとても軽快で明るく、コメディ感あふれます。
一見、メリル側にいるようですが、そんなことはありません。なにより、つかみどころがありません。
ですが、バッシュには信条があります。
「すべてを助けたい」
この軸がブレることはありません。
回を重ねるごとにバックストーリーが語られ、理解できたときにはすっかり魅了されていました。
キャスト
ヴァッシュ・ザ・スタンピード:松岡禎丞(よしつぐ)
メリル・ストライフ:あんどうさくら
ロベルト・デニーロ:松田賢
二ニコラス・D・ウルフウッド:細谷佳正
ミリオンズ・ナイヴズ:池田純矢
レガート・ブルーサマーズ:内山昂輝
ザジ・ザ・ビースト:TARAKO
ウィリアム・コンラッド:中尾隆聖
レム・セイブレム:坂本真綾
チャック・リー:杉田智和
ネブラスカ:千葉繁
ゴフセフ:乃村健次
E・G・ザ・マイン:高木渉
とくにヴァッシュを演じる松岡禎丞さんの声が素晴らしいです。
明るいシーンには切なさを。ツラいシーンには希望を感じることができます。
メリル・ストライフはメリル・ストリープ。ロベルト・デニーロはロバート・デ・ニーロに由来があるのは明らかです。
名前についての言及はないのですが、なぜこの名前なのかは気になるところです。
また、旧アニメ版のヴァッシュの小野坂昌也さん、ミリオンズ・ナイブスの古澤徹さん、ウルフウッドの速水奨さんがゲスト出演しているのもイキです。
製作者の思い
実は2017年から企画がスタートしています。
「原作漫画を単純に焼き直さない」
原作:内藤泰弘(少年画報社 ヤングキングコミックス刊)
監督:武藤健司コンセプトデザイン・キャラクター
原案:田島光二制作:オレンジ
監督の武藤健司さんの言葉を引用します。
アメリカ西部開拓時代を思わせる原始的な生活模様、そこに生きる元地球人たちは銃を手に、多様な文化と宗教が入り混じった、自由で新しい世界を作り上げます。ファンタジーという形を取りながらも、どこか我々の住む現実と重なる、地続きの世界を描こうと思いました。そこで縦横無尽に暴れまくるキャラクターたちは、私たちにとって身近で魅力的な存在に映ります。
コンセプトアートにハリウッドの実写映画で活躍する田島光二さんがクレジットされています。
トライガンのかっこよさがアップデートされていてクールです。
DVD
限定版は、10,000円ほど。

今回は『 TRIGUN STAMPEDE 』( 2023年)についてでした。 ぜひぜひチェックしてみてください。
ありがとうございました。
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