TOEIC よりも難しいのはなぜ?
いきなりTOEFLの勉強からはじめて大丈夫?
留学に興味を持っていると一度は出会う
僕は留学するとき TOEFL の勉強をしました。
死ぬ思いをしたのを覚えています……。
本当にツラかった。
アメリカのダンス学部に行くため TOEFL 80点を取得。帰国後は大学生向けの英語学校で TOIEC や留学向けの指導。TOEIC 905点。
今回のタイトルは、なんとも嘘っぽい「半数が留年」です。嘘か真か……。
※ 3分ほどで読み終わります。
TOEFL とは
TOEFL は、留学生のためのテストです。
現地の大学の授業についていくことを目的にした高度な英語です。そのため、大学受験の英語では太刀打ちできません。
アメリカ留学では、TOEFL が主流です。
TOEFL にはコンピューターで 4技能を受ける iBT( Internet-based Test )と、ペーパーで受験する PBT(Paper-based Test)が主流です。
TOEFL iTP:Reading、Listening、Speaking、Writing の 4技能のテスト(120点満点)試験時間は 2時間ほど。
学部留学するためには約 80点 が必要で、MBA留学のためには約 100点 が必要とされているテストです。僕が受験していたころは 3時間のテストでした。
TOEFL PBT:リスニング、リーディング、文法の3技能のテストで、677満点、2時間30分ほど。
現在 PBT テストは廃止になり、ITP( Institutional test program )テストに変更されています。大学や企業などの団体でしか受けることができません。問題は、PBT の過去問から出題されています。
大学 3年への進級要件
僕が通っていた大学は英語に力を入れていました。
そして、3年に進級するために厳しい条件がありました。
TOEFL 500点
僕は英語を得意としていましたが、TOEFL は「ちんぷんかんぷん」でした。
TOEFLのレベルは?
大学に入学してすぐ TOEFL のテストがありました。
大学では PBT(現 ITP)という形式を使っていました。
初めて受けたとき、あまりに難しくて「やる気」を一気にそがれたのを覚えています。
リスニングは、音声のスピードが速すぎてついていけません。大学受験のリスニングのスピードと比べると、体感で 2倍ほどの差がありました。
さらにツライのは内容です。留学向けということもあり、文系理系問わずいろいろな話題が出てきます。語彙力の豊富さが求められるため、リーディングも歯が立ちません。
高校でやっていたレベルと格段に違う内容でした。
最初の 10分で心身ともにやられてしまいました。
リスニングテストはこのような問題です。
授業もレベルがすごく高い
そんなわけで、大学では TOEFL に合わせた授業がスタートしました。
とにかくレベルが高く、皆ついていけず……。
ただ、僕はリスニングが好きだったので、リスニングだけはどうにか伸びていきました。
でもどうしても語彙力が伸びないので、リーディングが苦手になってしまいました。一度、苦手意識がついてしまうとなかなか伸びず、すごく苦労しました。
夏休み、補講に通っていたくらいです。補講をやってくれただけありがたかったのですが……。
進級できない生徒が多すぎてニュースになりました
ここで今回のテーマです。
僕の大学では 2年次から 3年次へ上がるには、TOEFL 500点をとることが条件でした。
結果、半分以上が進級できず!!!!
実は、あまりに 3年生が少なくなってしまい、仮進級という制度が作られました。3年の前期までに TOEFL 500点相当のスコアを取ることができれば、進級可能という特別措置です。
だがしかし!!
3年に仮進級していたTOEFL 500点未満の生徒の多くが 2年次に戻ることになりました。
3年生全体のうち、58%が仮進級を取り消されてしまいました。さらに、その生徒たちが仮進級時に習得した 3年次の単位を取り消されてしまったのです……。
当時いろんなメディアで報道されていたのを覚えています。
こんなに留年が多い事例はないんじゃないかと思います。
TOEICという抜け穴
僕もすごく苦労しましたが、どうにか 3年に上がることができました。
ただ、これにはワケがあります。
先ほどTOEFL 500点相当、という言葉を使用しましたが、他の英語のテストで代用することができました。
それがTOEICです。TOEFL 500点が、TOEIC に換算すると 600点でした。
TOEICとTOEFLの換算表
TOEIC、英検、TOEFL(PBT、iBT)の換算表です。
僕の大学で必要だったのはTOEFL PBT 500点、TOEIC 600点でした。
ただ、TOEIC は過大評価されている部分があります。日本にいると TOEIC の知名度が圧倒的なので、TOEIC のスコアが重視されますが、外国に行ったら TOEIC のスコアはほぼ意味を持ちません。
それに対し、TOEFL は英語圏に留学する際、かなり使える資格です。ですが、TOEFL の勉強はとにかく時間がかかります。幅広い語彙力、トピックも様々。大変な分、高得点を取ると留学ではかなり楽に話せるようになっていると思います。
これが TOEIC との大きな違いです。
TOEIC では高得点でもまったく英語が話せない人もいます。ですが、TOEFL に関してはこの心配はほぼないと思います。
TOEICの点数は取りやすい
TOEFL 500点を取るのは本当に大変ですが、TOEIC 600点は比較的とりやすいです。
まず語彙力がビジネス英語に限定されるため、覚える単語量が一気に少なくなります。また、リスニングのスピードが遅くなります。さらに文章量もかなり少ないです。
僕が初めて受けたTOEIC(990点満点)のスコアは、660点ほどだったと思います。
TOEFLの勉強をしていたおかげで、リスニングがとにかくよかったです。たぶん、リスニング 380点(495点中)、リーディング 280点(495点中)くらいだったと思います。
どの英語のテストでもそうですが、リスニングに関してはリーディングに比べ語彙力がそこまで必要ありません。そのため、語彙力が少ない僕でもかなり対応できました。
大学では、TOEIC の試験料に補助金も出ていて、600点以上取ると助成してもらえました。大学では学生をどうにか 3年に上がらせるためにいろんな施策をしていました。
TOEIC を初めて受けたのは 2年生のはじめでした。
この時、進級要件をクリアできたので英語に自信がつき、再度やる気が戻ってきました。
いきなり TOEFL は本当にやめた方がいいです
留学するために TOEFL はたしかに必要です。
ですが、留学したい気持ちが先にきすぎて、いきなり TOEFL の勉強をスタートするのはおススメできません。
もちろん英語力が中級以上であれば大丈夫です。
ですが、そうでない場合は、心がポキっと折れると思います。
英語のレベルチェック
「話す英語」のための学習時間の目安は【 200時間 】です。うち 3ヶ月ほどガッツリ勉強できるとその後の勉強時間が短縮されます。
インプット:70%(リーディング・リスニング:英文法は先に終わらせ、単語は同時進行)
アウトプット:30%(スピーキング・ライティング)
効率的な学習のために定期的なレベルチェックはとても大切です。
【 スパトレ 】のレベルチェックは無料なのでぜひ試してみてください。精度が高く、自分に合う参考書がわかり、モチベーションもアップします。
会話重視、科学的な学習方法で、総合的な勉強ができます。
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以上「TOEFLの難しさ」についてでした。
どうもありがとうございました。
「話すための英語」に関する勉強法はこちらにまとめています。
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