
『ウィキッド』(2003年初演)の内容は?
特徴は?
見どころは?
~『オズの魔法使い』との繋がりを解説~
ミュージカル『ウィキッド』は、2003年の初演から20年以上にわたりブロードウェイを席巻してきた名作です。原作小説『ウィキッド – 誰も知らない、もう一つのオズの物語』に基づき、映画『オズの魔法使い』の裏側に迫るスピンオフ作品として、深いテーマと豊かな舞台美術、圧倒的な歌声で観客を魅了しています。
本記事では、『ウィキッド』のあらすじ、見どころ、キャラクターの魅力を解説します。
元劇団四季、テーマパークダンサー。映画に夢中だった頃は、毎週映画館に行っていました。
※ 5分ほどで読み終わります。
映画『オズの魔法使い』|伝説のミュージカル映画
映画『オズの魔法使い』は、すべてのミュージカルのはじまりとも言える、アメリカで絶大な人気を誇る名作です。1939年に公開されたこの映画は、ジュディ・ガーランドが主演を務め、MGMスタジオのミュージカル映画の大傑作として今なお多くの人々に愛されています。
あらすじ|ライマン・フランク・ボーム原作
アメリカのカンザス州に住む少女ドロシーは、嵐に家ごと巻き込まれ、不思議なオズの世界にたどり着きます。その時ドロシーの家が、西の悪い魔女の妹を踏みつけ、命を奪ってしまいます。この出来事をきっかけに、ドロシーは西の魔女から深い恨みを買ってしまいます。元の世界へ帰るため、ドロシーは伝説の「オズの魔法使い」に会いに行く旅に出ます。その道中で仲間たちと出会い、西の魔女との対決が繰り広げられます。日本でいう桃太郎のような物語です。
名曲『Over the Rainbow』
映画には、ミュージカル界を代表する名曲『Over the Rainbow(虹の彼方に)』が登場します。この曲は、夢や希望、そして未来への憧れを象徴するスタンダードナンバーとして、多くの世代に愛され続けています。
作品の特徴
『オズの魔法使い』の魅力は、シンプルで明快な善悪の対決です。西の悪い魔女エルファバと、南の善い魔女グリンダという対比が、物語に力強いドラマを与えています。もちろん、映画には謎や整合性の取れないシーンも散見されますが、それもまたこの作品の不思議な魅力のひとつ。特に、アメリカの子供たちにとっては、夢の世界と現実の境界を越える魔法のような体験となっています。そういえば、海外ドラマ『フルハウス』の中で次女ステファニーが何度もこの映画を観ている描写がありました。
『オズの魔法使い』は比較的歴史の浅いアメリカ文化において特別な位置を占め、神話的作品と評価されています。1900年にライマン・フランク・ボームによって執筆された『オズの魔法使い』は、カンザス州など具体的なアメリカの地名が登場し、アメリカ初のおとぎ話とも言われます。
2,500円ほど。
ミュージカル『ウィキッド』
『オズの魔法使い』から 65年ほどの時が過ぎ、アメリカでスピンオフ・ミュージカルが発表されます。
ミュージカル『ウィキッド』は、2003年10月30日にブロードウェイのガーシュウィン劇場で初演されました。
- 作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ
- 脚本:ウィニー・ホルツマン
- 原作:グレゴリー・マグワイアの小説『ウィキッド – 誰も知らない、もう一つのオズの物語』(1995年出版)
スティーヴン・シュワルツは、ブロードウェイを代表する作詞家・作曲家です。『ゴッド・スペル』(1971年)、『ピピン』(1972年)など数々のヒット作を手掛け、深い人間性、感情を描き出すことで知られています。ディズニー作品にも貢献しており、以下の作品で作詞を担当しています。
- 『ポカホンタス』(1995年):アラン・メンケンと共に音楽を手掛け、アカデミー賞®の主題歌賞を受賞しました。
- 『ノートルダムの鐘』(1996年):同じくアラン・メンケンと組み、壮大な音楽を作り上げました。
- 『魔法にかけられて』(2007年):アラン・メンケンと共に楽曲を提供し、現代のニューヨークとおとぎ話の世界を融合させた作品です。
ミュージカル『ウィキッド』は、第58回トニー賞(2004年)において、以下の9部門で10のノミネート、うち3つ受賞しています。
・ミュージカル作品賞
・ミュージカル脚本賞
・編曲賞
・オリジナル楽曲賞
・振付賞
〇ミュージカル衣装デザイン賞(受賞):スーザン・ヒルファティ
・ミュージカル照明デザイン賞
〇ミュージカル装置デザイン賞(受賞):ユージーン・リー
〇ミュージカル主演女優賞(受賞):イディナ・メンゼル(エルファバ役)
・ミュージカル主演女優賞:クリスティン・チェノウェス(グリンダ役)
『Defying Gravity(自由を求めて)』 – ミュージカル『ウィキッド』の魂を揺さぶる一曲
ミュージカル『ウィキッド』を象徴するナンバー「Defying Gravity(邦題:自由を求めて)」は、観る者の心を一瞬で捉える大迫力の楽曲です。生でこの曲を聴くと、重力すらも打ち破るエネルギーが伝わってきます。初演の主演キャストであるイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウェスが、劇場で披露するその熱いパフォーマンスは、映像ですらまさに魔法の瞬間。
第1幕のクライマックスで流れるこの楽曲は、エルファバが自ら反逆者として立ち上がる決意のシーンです。挑戦する人々への力強い応援歌とも解釈できます。元々ミュージカル界でその存在感を発揮していたイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウェスは、『ウィキッド』を通じてアメリカを代表するミュージカル俳優となりました。イディナ・メンゼルは『アナと雪の女王』でエルサの声を担当したことでも知られています。
あらすじ(ネタバレあり)
登場人物
- エルファバ・スロップ:緑色の肌の少女。強大な魔力を持つ。後の西の悪い魔女。エルファバ (Elphaba) の名前は『オズの魔法使い』の作者ライマン・フランク・ボーム (Lyman Frank Baum) の頭文字L、F、Baから。『オズの魔法使い』において名前はついていなかった。
- グリンダ・アップランド:学園の人気者の美しいブロンドの少女。後の南の善い魔女。
- オズ:エメラルドシティの支配者。最強の魔法使い。
- フィエロ・ティゲラ:ウィンキー王国出身の王子。ハンサムなプレイボーイ。
『ウィキッド』は、ドロシーがオズの世界にたどり着くずっと前から始まります。物語は、全身が緑色に輝く赤ちゃんエルファバの誕生から幕を開けます。生まれつき強力な魔力を持っていたエルファバは、その特異な存在感ゆえに、オズの世界でも浮いた存在として育ちます。厳しい環境の中で育まれた彼女は、後に名門大学シズに進学し、そこで運命の転換点が訪れます。
大学では、一際目立つ華やかなグリンダと出会います。ブロンドの髪をなびかせ、明るく活発なグリンダは、エルファバとは正反対のキャラクター。また、イケメンでクオーターバックタイプのフィエロも登場し、明るい学園生活の中で、エルファバは自分自身の内面の葛藤と向き合うことになります。
当初、寮で同室となったエルファバとグリンダは、お互いに反発し、意地悪をし合うなど対立がありました。しかし、次第に2人はその違いを認め合い、友情と共に成長していきます。自己肯定感の低かったエルファバも、グリンダとの交流を通じて自分の魔力に誇りを持つようになっていきます。
そんな中、エルファバはオズの世界で
統治者であるオズの魔法使いから魔力を認められたエルファバは、華やかなエメラルドシティに招待されます。その際、恋に傷ついていたグリンダを一緒に誘います。2人はそのきらびやかな都に心を奪われるものの、やがてオズの魔法使いが隠し持つ悪事(市民を操るための策略)に気づいてしまいます。
「右腕になれ」と迫られる中、エルファバは立ち向かいますが、勢力の前には抗い切れず、ついにはエメラルドシティ、そして大学も去って西の地へ逃げざるを得なくなります。結果として、オズの策略によりエルファバは「悪い魔女」としてのレッテルを貼られ、残されたグリンダは彼女の代わりにオズのプロパガンダとしての道を歩むことになります。
『For Good(永遠)』 – 2人の別れと新たな旅立ちの決意
『For Good』は、互いに異なる道を歩むことになった2人が、最後に下す決断を象徴する感動のナンバーです。この曲は、物語を共に歩んできた観客すら、2人の心と一体となり、その切なさと希望に胸を打たれる一曲となっています。
「For Good」というタイトルは、直訳すると「永遠」を意味し、長年続いていた習慣や関係が終わり、新たな未来へと踏み出す決意を表しています。初演時のリハーサル映像では、深い思いを込めた制作過程を見ることができます。
ウィニー・ホルツマン(脚本):作品の心、魂となる曲です。グリンダとエルファバがすべてを捧げて歌う曲になっています。
マーク・プラット(プロデューサー):歌声がストレートに観客の身体に入ってきます。歌詞が心の深い部分に突き刺さります。
スティーブン・シュワルツ(作詞・作曲):『ウィキッド』は『オズの魔法使い』の裏側の話です。しぶしぶ一緒になってしまった大学の寮から 2人の関係は始まります。
イディナ・メンゼル:友情の話です。お互いの違いを学ぶことで良い方向に成長します。
スティーブン・シュワルツ:肝となるのは『オズの魔法使い』を元にしているので、舞台に親しみのない人にも来場してもらえる可能性があることです。
スティーブン・オレムス(音楽監督・指揮):そっちの感じの方がいいな。
スティーブン・シュワルツ:じゃ、そうしよう。
スティーブン・オレムス:少し力強すぎる気がしたからね。
スティーブン・オレムス:『 For Good』は、感情が一番揺さぶられる瞬間に歌われる曲で、グリンダとエルファバが対面する最後の瞬間でもあります。この後、エルファバは溶けてしまうため、最後の別れです。全世界の人が共感できる内容になっているのが美しい部分です。贅沢な時間で、歌声が重なりあうと感情が最高潮を迎えます。
イディナ・メンゼル:息が続かないわ。
スティーブン・シュワルツ:ここで息継ぎをするといいよ。
イディナ・メンゼル:みんなはエルファバを邪悪な魔女と思っているけど、本当はただの女の子で、理想を持っていて、希望を持っていて……。誤解されています。
歌詞を紹介します。
I’ve heard it said
That people come into our lives for a reason
Bringing something we must learn
And we are led
To those who help us most to grow
If we let them and we help them in return二人で
過ごした時間は私の
大事な宝物
あなたは
大きな力で
私の心開いたWell, I don’t know if I believe that’s true
But I know I’m who I am today
Because I knew you大空へはばたいた
あなたの勇気を
忘れないLike a comet pulled from orbit
As it passes a sun
Like a stream that meets a boulder
Halfway through the wood小船をいざなう
風のように
花の種 運ぶ
鳥のようにWho can say if I’ve been changed for the better?
And because I knew you
I have been changed for good私を変えてくれたの
忘れない
あなたのことオリジナル版|劇団四季版より
1,500円ほど。
統一された世界観
『ウィキッド』は、その圧倒的な世界観が舞台全体に息づいている点で、観る者を一瞬で魅了します。まず目を引くのは、ポスターの大胆で鮮やかなデザイン。舞台装置から衣装に至るまで、統一感のある美しい世界が構築されています。特に、エルファバの緑色の肌と凛とした
ジャズダンスを基本としたダイナミックな踊りと、コンテンポラリーダンスの繊細な表現が融合し、印象に残るパフォーマンスを生み出します。記憶に刻まれる名曲を次々と生み出し、ミュージカル界の金字塔として地位を確固たるものにしています。グリンダとエルファバが一緒にエメラルドシティに行く『One Short Day』を紹介します。
小説版『ウィキッド:誰も知らない、もう一つのオズの物語』
1995年にグレゴリー・マグワイアが発表したこのファンタジー小説は、『オズの魔法使い』のスピンオフ作品です。2025年時点で、8巻まで出版されています。内容は非常にダークで、政治、思想、人権、テロ問題まで幅広いテーマが語られます。性描写や生々しい表現、分厚い原作は、一筋縄では理解できない複雑さを持っています。ミュージカル版はそのコンセプトを引き継ぎながらも、論理的に再構成され、観客に分かりやすい形に変換されています。原作小説はミュージカルとの共通点が少ないので、ミュージカルを先に見てしまうとかなりの違和感を感じると思います。
1,100円ほどです。
1,100円ほどです。
日本では第1巻のみ翻訳されています。以下、8巻です。
- 『ウィキッド――誰も知らない、もう一つのオズの物語』 (Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West, 1995年)
- 『魔女の息子』 (Son of a Witch, 2005年)
- 『人間社会のライオン』 (A Lion Among Men, 2008年)
- 『オズから離れて』 (Out of Oz, 2011年)
- 『マラコールの花嫁たち』 (The Brides of Maracoor, 2021年)
- 『マラコールの神託』 (The Oracle of Maracoor, 2022年)
- 『マラコールの魔女』 (The Witch of Maracoor, 2023年)
- 『エルフィー:ウィキッドな子供時代』 (Elphie: A Wicked Childhood, 2024年)
これらの作品は、原作『オズの魔法使い』の世界を再解釈し、「西の悪い魔女」として知られるエルファバの視点から物語を描いています。オズの国は、現実社会の問題を反映した複雑な世界として描かれます。例えば、言葉を話す動物たちが社会から排斥される様子は、マイノリティへの差別や迫害を寓話的に表現しています。 また、エルファバの緑色の肌は、孤独と疎外感を強調しています。割り切れない善と悪、アイデンティティ、社会的偏見などのテーマを深く掘り下げています。
ミュージカル版は、エルファバとグリンダの友情に焦点を当て、より明るいトーンで物語が展開されています。一方、小説版はダークで政治的なニュアンスが強く、エルファバの内面やオズの国の社会構造が詳細に描かれています。
善悪に分けられないストーリー
『ウィキッド』は、単純に「善」と「悪」の対比ではなく、エルファバとグリンダという正反対のキャラクターが、互いに衝突しながらも徐々に理解し合う過程を丁寧に描いています。エルファバは自由のために反逆する一方、権力に身を委ねるグリンダ。その対比は、人種差別、権力闘争、恋愛など現代社会の多様な問題も含んでいて、観るたびに「そんな自分勝手な……。でも、そうなるよな……。」と、深い味わいがあります。ミュージカルならではのコメディタッチな切り口でシリアスなテーマも軽妙に描かれているため、海外版では観客が笑い出す場面も多いのが特徴です。日本版はシリアスなシーンが目立つ傾向にあるものの、それぞれの国の文化に合わせた表現が魅力となっています。金髪の白人であるグリンダですが、ブロードウェイでは黒人系であるブリトニー・ジョンソンも演じています。
時系列と物語の広がり
『ウィキッド』は、西の悪い魔女エルファバと南の善い魔女グリンダの学生時代から物語が始まります。2幕構成の中で、光に溢れる青春の日々(第1幕)と、大人の世界に潜む闇の世界(第2幕)の両面が描かれます。第1幕は、まるでハリーポッターのような魔法学校での青春ストーリー、第2幕では、映画『オズの魔法使い』へと繋がる展開が加わります。エルファバ、グリンダのみならず、オズの魔法使い、かかし男、弱虫ライオン、ブリキ男、エルファバの妹ネッサローズといったキャラクターたちの裏側の物語も重層的に描かれるため、『オズの魔法使い』のシンプルなストーリーが深い意味を帯び、見るたびに新たな発見があります。
ブロードウェイ観劇の思い出
『ウィキッド』は、その魅力と圧倒的人気のため、ブロードウェイではチケットを手に入れるのが困難な作品です。ブロードウェイ独自のチケット販売システムは、劇場の空席が埋まるよう設計されており、当日キャンセルや日程変更も日本よりずっと柔軟に対応されています。
このシステムの中心となるのが「TKTS(チケッツ)」です。TKTSは、ブロードウェイの当日余剰となったチケットを集約し、通常の半額ほどで販売しています。ただし、空席は偶然に発生するため、運が良ければセンター前方で観劇できるチャンスもあります。しかし、『ウィキッド』のような人気作品では、TKTSでチケットが見つかることは稀です。
僕自身、初めて1人でニューヨークのブロードウェイに行った際、日本からチケットは手に入りませんでした。そこで、劇場窓口に直接赴いたところ、なんとかチケットをゲットすることができました。しかもその日の公演は、カーテンコールで「500万人目のお客さん」がいました。イギリス旅行がプレゼントされるというサプライズもあり、今も鮮明に記憶に残っています。
テレビカメラが後方からスーッと通路を通り、僕の斜め前にいた人にフォーカス。その人が舞台上に呼ばれ、イギリス旅行とイギリス版『ウィキッド』をプレゼントされていました。ふだんなら「いいなー」と思うところですが、その日の公演の満足度が高すぎて、それがどうでもよくなるくらい公演に感動していました。
そして、すぐに劇団四季のことを調べます。ちょうどオーディションが近くにありました。劇団四季では志望動機として、400字詰めの作文を書く必要があります。このときの出来事を熱く込めて書きました。そしてこの年のオーディションに合格しました。
残念ながら、劇団四季に入団した後、しばらく『ウィキッド』の公演に出演する機会はありませんでしたが、その熱い思いは今も色褪せることがありません。
関連作品 – 『オズの魔法使い』から広がる無限の世界
『オズの魔法使い』は、その原作から多彩な派生作品が生み出され、世界中で愛される文化現象となっています。
原作はライマン・フランク・ボームによって1900年に発表され、その後、著者自身による続編を含む、公認・非公認合わせて100作品以上の小説が刊行されています。これらの小説は、オズの世界の多層的な背景やキャラクターの深みを描き出し、今なお新たな解釈を生んでいます。
さらに、オズの魔法使いは映像化、舞台化、そしてミュージカル化され、世界各国で多様な形で楽しまれています。特に、マイケル・ジャクソンが「かかし男」を演じ、ダイアナ・ロスが主演した異色の作品『ウィズ』は、ミュージカルファンならずとも注目すべき作品です。
現在、アマゾン・プライムで配信されており、(配信終了時期は未定ですが)その魅力に触れる絶好の機会となっています。
映画版
待望の新作が、シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ主演で映画化されました。10年以上映画化が噂され続けた末、2024年に前編、2025年に後編が公開されます。
ちなみにイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウェスもカメオ出演し、歌声を披露しています。また、作品は舞台版よりも原作小説に沿った内容になっています。
3,300円ほど。
日本版
日本でも『ウィキッド』は独自の進化を遂げています。
日本初演は2006年にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で行われ、ストーリーを短縮した35分の特別版が2011年まで上演されました。USJにはかつて『オズの魔法使い』をテーマにしたエリアも存在し、グリンダを日本人、エルファバを外国人が演じるという独特なキャスティングが話題になっていました。
さらに、2007年からは劇団四季によるフルバージョンが定期的に上演され、2023年に久しぶりの再演が実現しました。キャッチコピーは「世界を敵にしてたった一人に愛されるか。たった一人を失って世界に愛されるか」。初演は沼尾みゆきさんと、濱田めぐみさんです。「For Good」のリハーサル映像です。
初演版のCDが引き続き販売されています。オススメです。
『オズの魔法使い』およびその派生作品は、壮大な世界観と多様な表現方法があり、新たな感動と発見があります。ぜひ、オズの魔法の世界に浸ってみてください!
当サイトではエンタメ作品を豊富に取り上げ、こちらで紹介しています。お気に入りを見つけてください!
映画、テレビ、海外ドラマ、アニメ、本などエンターテイメントで感動したものを紹介します。