ヨガ哲学ってなに?
ヨガ・スートラとは?
アシュタンガヨガ(八支則)とは?
ヨガ哲学はなかなかに難しそうに感じます。
ぼくは宗教性が苦手ですが、資格のために勉強しました。
そこで気づいたのが、ヨガは宗教と距離をとっているということです。
元劇団四季、テーマパークダンサー。ニューヨーク留学中にヨガにハマる。ヨガ歴15年以上でRYT200に挑戦中です
今回は「ヨガ哲学」についてです。
※3分ほどで読み終わります。
そもそものヨガの意味とは?
ヨガは「心の平穏をもたらし、集中力を高め、脳の働きを鋭くする」といわれています。
ヨガの語源はサンスクリット語の「yuj(ユジュ)」に由来します。ユジュには「集める、結ぶ、つなぐ」という意味があります。外の世界(社会)と内の世界(自分自身の心)とうまく調和するという意味につながります。
そのためには3つの行動が重要です。
それがマナ(思う)、ヴァチャナ(話す)、カルマ(行動)です。
ヨガ哲学
ヨガ哲学は人生の疑いがなくなったり、心をクリアにすることができる教えです。人生における英知がつまっているといわれます。
ヨガは基本的に文字で伝えられた訳ではなく、口伝によって先生から弟子に受け継がれていました。ヨガは耳で覚えることを基本とするため、ヨガではスルティー(聞く)とスムルティー(覚える)が重要です。だからこそ先生(グル)の存在が重要で、先生は道を示し、最終的には
ヨーガ・スートラ
紀元前200年頃、インド各地で発展していたヨガの教えを聖人パタンジャリが集め、「ヨーガ・スートラ」が作られます。「ヨーガ・スートラ」の中には195の文章があり、4つの章に分かれています。
➀サマディパダ(三昧の章):51の文章
➁サダーナパダ(実践の章):55の文章
③ビブフティパダ(自在力の章):56の文章
④カイヴァリャパダ(解脱の章):34の文章
そして、「ヨーガ・スートラ」にはヴェーダという悟りを開くための方法が書かれています。ヴェーダには古代インドの宗教的知識が集約されています。
ヴェーダは4種類存在します。
「リグ・ヴェーダ」
「サーマ・ヴェーダ」
「ヤジュル・ヴェーダ」
「アタルヴァ・ヴェーダ」
このヴェーダにもとづいておこなうヨガをアースティカ(正統派)、ヴェーダを否定するヨガをナースティカ(異端派)と呼びます。
八支則 (アシュタンガヨガ)
聖人パタンジャリはヨーガ・スートラに基づき、八支則(アシュタンガヨガ)という「悟りに至るための方法」を提唱しています。
八支則(アシュタンガヨガ)には、人生において「どのように生きるべきか」「どのように振る舞うべきか」「どのように反応するべきか」が具体的に示されています。
①ヤマ(YAMA):自己規律
②ニヤマ(NIYAMA):考え方
③アーサナ(ASANA):ポーズ
④プラーナヤーマ(PRANAYAMA):呼吸
⑤プラティヤハーラ(PRATYAHARA):感情のコントロール
⑥ダラーナ(DHARANA):集中
⑦ディヤーナ(DHYANA):瞑想
⑧サマーディ(SAMADHI):解脱・悟り
①「ヤマ」②「ニヤマ」は、日々の生活に対する心得です。
アヒムサ:非暴力、傷つけない/サティア:誠実さ、嘘をつかない/アスティーヤ:人の物を欲しがらない/ブランマチャリア:思考、言葉、行いを綺麗にする/アパリグラハ:貪欲にならない。自己啓発本のような内容に近いです。
シャウチャ:心身の清浄を保つこと/サントーシャ:満足を知ること/タパス:苦行、どんな環境でも心を乱さない/スヴァディヤーヤ:経典、聖典の自己学習/イーシュワラプラニダーナ:信仰心を持つこと、についてです。
マットの上でエクササイズするヨガは、③「アーサナ」④「プラーナヤーマ」です。
ヨガのポーズで気をつけるべきこと。呼吸で心を落ち着かせる方法について紹介しています。アシュタンガヨガ(八支則)のアーサナ(ASANA)プラーナヤーマ(PRANAYAMA)についてです。
集中力を鍛える⑤「プラティヤハーラ」⑥「ダーラナ」。
五感をコントロールして感情を安定させる。集中力を高める、ということについての紹介です。
そして最終段階として瞑想である、⑦「ディヤーナ」⑧「サマーディ」があります。
ディヤーナ(DHYANA):瞑想と、サマーディ(SAMADHI):解脱・悟りについての解説です。マインドフルネスがうまくいかない人にもヒントになるかもしれません。
この順番でおこなっていくことがスムーズな流れです。日本では③④が重視されています。ですが、①②も大事にするとヨガがより充実するとされています。
八支則(アシュタンガヨガ)には守るべきものがたくさん書いてあります。ですが心地イイ程度に実践し、自分が苦しいと思うほど厳しくなる必要はありません。どれだけ実践していくか、自分で判断していくのが八支則(アシュタンガヨガ)です。
ヨガを深める
最後にヨガのポーズだけでなく哲学や食事など幅広い内容がつまっている本を紹介します。
3,500円ほどで、この1冊あれば大満足という内容です。
機能的な身体を目指す筋トレ・体幹トレ
軽い身体、柔軟性、芯のある機能的な筋肉をつくる基本は、自体重トレーニング・体幹トレーニングです。ケガしづらく、自分の身体に合った筋肉がついていきます。
身体づくりの知識をつけ、効率的かつ自分独自のメニューを作っていきましょう。
1日10分、6種類の種目、10ステップ、3レベルに分かれている自体重トレーニングの囚人トレーニング。トレーニング内容を全部紹介しています。
1,500円ほど。
オンラインレッスン
独自のメニュー(ルーティーン)を持つためにプロに頼ることは、時短かつ効率的です。オンラインレッスンはコスパがよく、先生が一流で、内容も充実しています。
筋トレ・ストレッチ・ヨガ・ピラティスを月3,300円ほどでほぼ受け放題できる「SOELU」。
ヨガに特化した業界大手の「LAVA」は月2,000円ほどでほぼ受け放題です。
ヨガ講師の資格であるRYT200はオンラインでも取得できます。通常50万ほどかかりますが、オンラインだと12万ほどです。
ヨガの情報はこちらでまとめているので、ぜひご覧ください。
ヨガをもう少し深めたい人に向けた記事です。宗教性が苦手な人にもライトな観点からヨガを見つめます。

今回は「ヨガ哲学」についてでした。
どうもありがとうございました。
トレーニング情報もぜひご覧ください。
ダンス上達のための身体の使い方、トレーニングの方法、体幹トレーニングについてまとめています。ピラティスやヨガもご紹介します。