- フラは「視覚言語」:わずか12文字の音を補う振付には、歴史や自然を語る濃密な意味が宿っています。
- 男性こそ「選ばれし存在」:日本の男性フラ人口はわずか1,000人です。
- 心身を整える一生の趣味:体幹と足腰を鍛え、年齢を重ねるほど「踊りの味」が深まります。
「フラダンスを始めたいけれど、男性でも大丈夫だろうか?」
「女性ばかりのイメージがあって、何から始めればいいか分からない」
実は、フラ(hula)の歴史を紐解くと、かつては選ばれし男性のみが踊ることを許された神聖で力強い儀式でした。ハワイ語で「男性」を意味する「カネ」を冠した「カネフラ」は、大地を揺らすような足踏みと、歴史を語る肉体表現が魅力の、非常にエネルギッシュな踊りです。
本記事は、フラを単なる「ダンス」としてだけでなく、ハワイの「文化・歴史・精神性」の側面から深く掘り下げています。初心者が抱きがちな「身体が硬い」「場違いではないか」といった心理的ハードルを、論理的な解説と筆者の実体験で丁寧に解消していきます。
元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録があります。
※ 3分ほどで読み終わります。
ラダンス(フラ)と「カネフラ」の奥深い世界
「フラ(hula)」という言葉には、ハワイ語で「ダンス、演奏、詠唱、歌唱」といった多くの意味が含まれています。
| フラの要素 | ハワイ語の意味と役割 |
|---|---|
| ダンス(踊り) | 身体の動きで物語や自然を表現する、文字を持たなかったハワイの「視覚言語」です。 |
| 演奏 | イプ(ひょうたん)などの伝統楽器によるビートが、踊りのリズムとエネルギーを生み出します。 |
| 詠唱(チャント) | 「オリ」と呼ばれ、神々や王への讃辞、歴史的な出来事を言葉として伝承する神聖な行為です。 |
| 歌唱 | メロディに乗せて愛や故郷、自然への想いを歌い上げ、踊りと共に物語を完成させます。 |
そのため「フラダンス」を直訳すると「ダンス・ダンス」という二重の意味になってしまうため、経験者の多くは親しみを込めて「フラ」と呼びます。
男性が踊る「カネフラ」:歴史を語る肉体
ハワイ語で「カネ(kane)」は「男性」を指します。この「カネ」を冠した男性のフラ、すなわち「カネフラ」は、かつて文字を持たなかったハワイの人々にとって、歴史や神話を次世代へ繋ぐための「生きた言葉」でした。
踊りの中のしなやかな指先の動きや力強い足踏みのひとつひとつには、手話のように意味が宿っています。単なる動作ではなく、自然への畏敬や王への讃辞、あるいは祖先の物語を肉体で表現しています。
| 動作 | 役割・表現する意味 |
|---|---|
| 指先の表現 | 空を流れる「雲」、頬をなでる「風」、降り注ぐ「雨」など、自然の情景を精緻に描写します。文字を持たなかった時代のハワイにおいて、振付のひとつひとつに言葉のような意味を込めた「視覚言語」としての役割を担います。 |
| 力強い足踏み | 大地をしっかりと踏みしめるステップ。自然への畏敬、王への讃辞、あるいは遠い祖先の物語を肉体を通じて力強く体現しています。 |
フラは、一生をかけて深めることができる踊りです。若さによる激しい動きやキレも魅力です。同時に、年齢を重ね、人生経験を積んだその人の生き様が、踊りの「味」や「深み」となって滲み出ます。
踊り手の精神的な成熟が、そのまま表現の豊かさへと繋がります。この「一生をかけて進化し続けられる」という奥深さに、僕は強く惹かれています。
文字なき時代を支えた「視覚言語」:ハワイ語とフラの深い関係
かつてのハワイには、書き言葉(文字)が存在しませんでした。そのためフラは、神々への祈り、王たちの功績、そして民族の誇り高き歴史や文化を後世へと正しく語り継ぐための「生きた言葉」という役割がありました。
わずか【12文字】で世界を描き出す
ハワイ語の音節構成は下記の通りです。
| 音の種類 | 構成内容 |
|---|---|
| 母音(5つ) |
「a」「e」「i」「o」「u」 日本語と同じ構成であり、日本人にとって発音しやすいという特徴があります。 |
| 子音(7つ) |
「h」「k」「l」「m」「n」「p」「w」 驚くことに、子音は世界的に見ても非常に少ないわずか7つしか存在しません。 |
ハワイ語はこのわずか12種類の音だけで成り立っています。文字を持たなかった時代、人々はこの限られた音に、フラという「視覚的な表現」を組み合わせることで、豊かな物語を紡ぎ出していました。
振付に宿る、一文字一文字の重み
音が限られているからこそ、フラの振付のひとつひとつには、手話のように極めて濃密な意味が込められています。指先のわずかな動きや目線の送り方、そして大地を揺らすステップは、すべてが意味を持つ「文字」であり「言葉」です。
この「言葉を踊る」という感覚こそが、カネフラを踊る上で欠かせません。
フラの歴史:弾圧を乗り越え、現代に受け継がれた「魂の叫び」
フラの歴史には、侵略や弾圧、そして文化を取り戻そうとする人々の物語があります。
| 年代 | 出来事 | 文化への影響 |
|---|---|---|
| 古代〜18世紀 | 口伝による継承 | 文字がないため、すべては「肉体」と「記憶」によってのみ受け継がれました。 |
| 1820年代 | 公式な禁止令と宣教師の記録 | キリスト教化によりフラは禁止されますが、W.エリスなどの僅かな人物が当時の姿をメモに残しました。 |
| 1874年 | カラカウア王による復活 | フラを再興。N.エマーソンらが詳細な記録・編纂を本格化させた黄金期です。 |
| 1893年〜1960年代 | ハワイ王朝の崩壊と観光化 | 王朝滅亡後、フラは「観光資源」として変質。映画やショーのための「魅せるフラ」が主流となります。 |
| 1970年代 | ハワイアン・ルネッサンス | エンタメ化したフラではなく、本来の神聖な「カヒコ」を復活させようとする文化運動が起こりました。 |
宣教師による弾圧
1820年代、ハワイに到着したアメリカ人宣教師たちの多くは、フラを「野蛮で淫らな踊り」として激しく非難しました。彼らにとって、自然のあらゆる神を讃えるフラはキリスト教の教えに直接反するものであり、公式な場での禁止令を主導する大きな要因となりました。
禁止令が出されたのは約60年間です。この時期、多くの伝統的なメレ(詠唱)や振付が失われてしまいます。
歴史を繋いだ「記録者」たちの存在
しかし、フラが消滅したわけではありません。伝統を重んじるクム(師匠)たちが人目を忍んで踊りを伝え、一部が守られました。
また、宣教師という立場ながら、フラの価値を見出した人物たちがいました。
| 記録者名 | 背景と功績 |
|---|---|
| ウィリアム・エリス (William Ellis) |
1822年にハワイを訪れた英国人宣教師。他の宣教師たちがフラを「悪魔の踊り」と切り捨てる中で、比較的冷静にその様子を観察し、詳細なメモを残しました。彼の書き残した記録は、当時のフラがどのようなものであったかを知るための「情報の宝庫」となっています。 |
| ナサニエル・エマーソン (Nathaniel Emerson) |
宣教師の息子としてハワイで生まれ育ち、ハワイの文化や伝説に深い敬意と情愛を抱いていました。彼は生涯をかけてフラの詠唱や歴史を収集し、名著『Unwritten Literature of Hawaii』を執筆しました。この一冊がなければ、現在のカネフラの多くのスタイルは再現不可能だったと言われています。 |
皮肉なことに、文字を持たなかったフラは、文化を否定しようとした宣教師たちがもたらした「文字」という手段によって、その断片を現代へと繋ぎ止めることになったのです。
王朝の終焉と「魅せるフラ」への変遷
カラカウア王によって一度は華やかに復活したフラですが、1893年のハワイ王朝崩壊後、再び苦難の時代を迎えます。
20世紀に入ると、アメリカ文化の流入とともに、フラはハリウッド映画や観光客向けのショーとして「エンターテインメント化」していきました。華やかな衣装を着て笑顔で踊る「ショーとしてのフラ」が世界に広まりました。一方、本来の神聖さや歴史的背景は次第に薄れていきました。
「ハワイアン・ルネッサンス」へ
1970年代、自分たちのアイデンティティを見つめ直そうとする若者たちを中心に「ハワイアン・ルネッサンス」が起こりました。
観光用ではない、古来の力強いカヒコ(古典フラ)を復活させ、詠唱(メレ)の意味を正しく理解しようとする動きです。宣教師らが残した文字の記録と、密かに守られてきた口伝により、現在へと繋がる「フラ」の精神が再建されました。
第7代ハワイ国王:デイヴィッド・カラカウア
陽気な性格と芸術への深い愛から「メリー・モナーク(Merrie Monarch:陽気な君主)」という愛称で親しまれています。
単なるニックネームではなく、フラの歴史においては「文化の救世主」を象徴する極めて重要な称号です。
カラカウア王は、音楽、ダンス、パーティー、そして美味しい食事をこよなく愛する社交的な人物でした。自らウクレレを演奏し、曲を作り、宮廷では夜な夜な華やかな宴が開かれていたことから、人々は親しみを込めて「陽気な君主」と呼びました。
カラカウア王は1883年の自身の戴冠式や、1886年の50歳の誕生祝賀会でフラを披露させました。
「フラは心の鼓動である」
この言葉を残したとされ、弾圧されていた伝統文化を「ハワイの誇り」として復活させました。
世界最高峰の祭典「メリー・モナーク・フェスティバル」
現在、ハワイ島ヒロで毎年開催されている世界で最も権威あるフラの大会「メリー・モナーク・フェスティバル」は、まさにカラカウア王の功績を称えて名付けられたものです。
| 名称の由来 | 長らく禁じられていたフラを復活させた、第7代カラカウア王の愛称「メリー・モナーク(陽気な君主)」にちなんでいます。 |
| 目的 | 当初は観光振興が主な目的でしたが、現在はハワイの伝統文化を正しく継承し、次世代へ保存することを最大の目的としています。 |
| カネフラへの影響 | 大会に男性部門が設けられ、世界最高峰の舞台で披露されることで、現代における力強く格好良い「カネフラ」のイメージを世界中に広める大きな役割を果たしています。 |
2種類のスタイル:アウアナとカヒコ
ここからは実際にフラのレッスンを受けるためのガイドです。
男性・女性ともに、フラには大きく分けて2つのスタイルがあります。それぞれの魅力を知ることで、自分が目指したい踊りのイメージがより明確になります。
1:アウアナ(現代フラ)
西欧の楽器を取り入れた、メロディックでさわやかなスタイルです。アロハシャツを着用し、笑顔で踊ることが多く、ハワイの温かさを感じさせます。英語の歌詞で歌われることもあり、初心者でも親しみやすいのが特徴です。
2:カヒコ(古典フラ)
イプヘケ(ひょうたんの打楽器)などの伝統的な楽器に合わせて踊る、厳粛で力強いスタイルです。上半身裸で踊るその姿は非常に神聖で、精神的な強さと肉体的な迫力が求められます。筋骨たくましい男性に非常に似合う踊りです。
男性と女性で踊りはどう違う?
フラの基本ステップは男女共通ですが、その表現には明確な違いがあります。同じステップを踏んでいても、醸し出す空気感が大きく異なります。
| 男性(カネ) | 力強さと勇猛さが求められます。足幅を広く取り、腰を落として力強く踏み出す動きが特徴です。 |
| 女性(ワヒネ) | しなやかさと優雅さが求められます。腰を大きく滑らかに動かし、柔らかな表現を大切にします。 |
男性が女性のしなやかな振付を踊ることはほとんどありません。逆に女性が男性の力強いスタイルで踊ることもほとんどありません。この役割分担があるからこそ、男性ならではのダイナミックで格好良い表現を心ゆくまで追求できます。
初心者の男性がカネフラを始める方法
現在、日本のフラ人口は約40万人といわれていますが、男性はそのうちわずか1,000人程度。この「希少性」こそが、カネフラを始める最大のメリットです。
男性ダンサーはどこのスタジオでも温かく迎え入れられる「待望の存在」です。
どこで習える?:後悔しない場所選び
カネフラ特有の力強さや精神性を正しく学ぶためには、場所選びがかなり重要です。
| 選ぶべき場所 | 特徴とメリット |
|---|---|
| カネ(男性)専門クラスのあるスタジオ | 男性特有の力強いステップや、カヒコ(古典フラ)の精神を基礎から学べます。周りも全員男性なので、気兼ねなく全力で踊れるのが最大の魅力です。 |
| 男性を受け入れている本格的なハラウ(教室) | 女性と合同のクラスであっても、男性には男性の振付を個別に指導してくれる本格的な教室(ハラウ)を選びましょう。 |
なぜ専門のスタジオがオススメなのか
地域のコミュニティセンターや一般的なカルチャースクール、あるいはスポーツジムのフラクラスの多くは、女性向けです。
カネフラは、女性の優雅な動きとは対照的な「大地を揺らすような力強さ」が真骨頂。本格的なスタジオであれば、男性ならではの重心の低さ、足腰の鍛え方、そして男性にしか許されない神聖な踊りの歴史まで、深く、濃く学ぶことができます。
未経験からの第一歩
「ダンス経験がない」「身体が硬い」といった心配は無用です。むしろ、まっさらな状態から始める方が、カネフラ特有の重心移動やステップを素直に吸収できることもあります。
多くのスタジオでは見学や体験レッスンを受け付けています。まずは「男性だけのクラス」がある場所を探して、その圧倒的なエネルギーを肌で感じてみてください。
アドバイス:ここもチェック!
スタジオを探す際は、ホームページなどで「カヒコ(古典フラ)を教えているか」をチェックしてみてください。カヒコを大切にしているスタジオは、男性フラのルーツを重んじていることが多く、より本格的なカネフラを体験できる可能性が高いです。
実際にレッスンへ:初心者に優しいフラの仕組み
ここからは、フラダンス専門スタジオのレッスンの流れをみていきます。フラダンスのレッスンは他のダンスレッスンよりも、初心者に優しい仕組みになっています。
フラダンスレッスンの基本フロー
フラダンスのレッスンは、下半身の土台作りから振付へと段階的に進みます。
| 1.詠唱(オリ) | 宗教的な側面を持つお祈りです。伝統を重んじる教室では行われますが、行わないスタジオもあります。 |
| 2.準備運動 | 軽いウォーミングアップとストレッチを行います。 |
| 3.基本ステップ | カホロやヘラなど、フラの基礎となる足の運びを徹底的に練習します。 |
| 4.振付で踊る | その月のメインとなる曲の振付を学びます。 |
通常のダンスレッスンはウォーミングアップに20分~30分ほどかけますが、フラの場合は5分~10分ほどと短めです。その分、踊る時間が長くとられているのが特徴で、初心者の方でも「踊っている」という実感を得やすく、楽しみながら上達できます。
僕の通っているスタジオでは詠唱がなく、ウォーミングアップも「ぬるっと」始まります。全員が開始時間に間に合うわけではないので、ストレッチの間に自然とメンバーが集まってくる、そんな気軽な雰囲気が気に入っています。
踊りの習得:何度もリベンジできる安心感
基本的に1ヶ月(4週間)かけて1曲を仕上げます。専門的な教室では、クムフラ(家元)が手がけた振付をじっくりと学びます。

フラと他のジャンル(ジャズやストリート)のレッスンの違いをまとめました。
| 項目 | フラダンス | ジャズ・ストリート |
|---|---|---|
| 曲の構成 | 同じ振付が2回繰り返されることが多い | 展開が早く、変化に富む |
| 反復練習 | 以前覚えた曲も何度も繰り返し踊る | 翌月には新しい曲に変わり、過去の曲は踊らないことが多い |
| 継続のしやすさ | 休んでも過去の曲で復習・合流しやすい | 休むと1週分の遅れを取り戻すのが大変 |
フラの振付は必ずといっていいほど、一連の動きが2回連続で登場します。たとえば「1×8(ワンエイト:2小節)」の振付が、全く同じ形でもう一度出てくるのです。
これなら、1回目で少し戸惑っても、直後の2回目でリベンジできますよね。この「繰り返し」の多さと、一度覚えた曲を何度も踊る習慣があるからこそ、未経験の男性でも安心して飛び込めるのだと感じています。
持ち物が圧倒的に楽!身軽に始められるカネフラのメリット
僕はいろいろなジャンルのダンスレッスンに足を運びますが、持ち物の少なさに関しては、フラがダントツで一番「楽」だと感じています。仕事帰りや外出のついででも、大きな荷物を持たずにふらっとスタジオに寄れる手軽さは、忙しい男性にとって大きな魅力です。
最大の理由は、フラが「裸足」で踊るダンスだからです。多くのダンスでは専用のシューズが必要ですが、フラはその必要がありません。シューズがないだけで、バッグのかさばりは半分以下になります。
ジャンル別:持ち物の比較
| ジャンル | 必要な持ち物 | 荷物の負担 |
|---|---|---|
| フラダンス | ハーフパンツ、Tシャツ、タオル、水 | 極小:シューズが不要なため、小さなバッグで完結します。 |
| バレエ | 短パン、シャツ、バレエシューズ | 小:シューズは薄くて軽いため、それほど負担になりません。 |
| ストリート系 | 大きめのシャツ、太めのパンツ、外履きとは別のスニーカー | 大:ウェアがダボッとしている上、厚手のスニーカーが必要でかなりかさばります。 |
ヒップホップなどのストリートダンスは、シルエットを良く見せるために厚手のスニーカーや大きなサイズの服を選ぶことが多く、どうしても荷物が増えてしまいます。それに比べ、フラは家にあるハーフパンツとTシャツ、そして飲み水さえあれば、そのまますぐにレッスンに参加できます。
この「物理的なハードルの低さ」も、僕がカネフラを無理なく続けられている理由のひとつです。
カネフラが身体と心にもたらす4つのメリット
プロダンサーとして様々なダンスを経験してきましたが、カネフラが身体に与えるポジティブな影響には驚かされることが多いです。カネフラならではのメリットをご紹介します。
1:下半身と体幹の強化
カネフラの基本姿勢は、腰を深く落とした状態です。この姿勢を維持して踊ることで、大腿四頭筋(太もも)や内転筋、さらには身体の軸を支える体幹が鍛えられます。
2:腸活効果
フラ独特の腰を振る、あるいは回すという動きは、腹部の深層筋肉を刺激します。これにより内臓が適度に刺激され、腸の動きが活発になるといわれます。身体の内側から健康を目指せるのは、フラならではの嬉しい副産物です。
3:肉体をポジティブに捉える「見られる意識」
カヒコ(古典フラ)のパフォーマンスでは、肌を露出します。これにより「どう見られるか」という健全な意識が高まります。
また、細身よりも「肉感(厚み)」のある方が力強い迫力を生みます。身体が大きく、太っていることを「何ら問題ない」どころか「大きな武器」としてポジティブに捉えられるのも、カネフラの懐の深さです。
4:一生をかけて深めていける「生涯スポーツ」
フラには激しいジャンプや無理な関節のひねりが少ないため、年齢を重ねても無理なく続けられます。むしろ、フラは年齢を重ねれば重ねるほど、その人の歩んできた人生が踊りの「味」や「深み」として評価される稀有なダンスです。
なぜネットに動画が少ないのか?
フラは日本の伝統芸能と同様、師匠(クムフラ)から弟子へと技術が受け継がれる「口伝」の文化を大切にしています。そのため、無断での動画撮影やSNS公開を禁止しているスタジオが多く、本物の技術は教室に足を運ばないと見ることができません。この「秘匿性」こそが、フラの伝統を守る強さでもあります。
オススメの本:ハワイの歴史と心に触れるために
フラを踊るということは、ハワイの壮大な歴史をその肉体に刻み、表現する行為に他なりません。文字を持たなかった時代の切実な物語や、過酷な弾圧を乗り越えて文化を繋ぎ止めた先人たちの想い。カネフラの真髄に触れるために、ぜひ手に取っていただきたい書籍をご紹介します。
『ハワイの歴史と文化:多文化共生国家の光と影』(矢口祐人 著/中公新書)
東京大学の教授による著書で、信頼性の高い一冊です。宣教師によるフラの禁止や、ハワイアン・ルネッサンスの背景など、この記事で触れた歴史の内容をより学術的かつ分かりやすく深掘りできます。知的な背景をしっかり学びたい方に最適です。
ステップについてさらに詳しく
具体的な足の運び方や練習のコツについては、こちらの記事で動画付きで解説しています。
「ガリガリだから」「太っているから」「身体が硬いから」と心配する必要はありません。ぜひ、新しい世界に飛び込んでみてください!
ダンサー体型を目指すトレーニング情報はこちらにまとめています。


基本ステップ13選|初心者が上達するためのコツと練習法.jpg)