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「ラ・バヤデール」の第2幕は?
初心者でも楽しめる?
見どころは?

豪華な婚約式の華々しいシーンです。しかし、第2幕の終わりにはソロルの行動に観客はモヤモヤすることになると思います。

現実と理想に悩む人ほど刺さる内容です。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録があります。

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kazu

今回は、バレエ「ラ・バヤデール」第2幕の見どころポイントに関してです。

※3分ほどで読み終わる記事です。

「バヤデール」に関する記事はこちらでまとめています。

第1幕の見どころポイント
第2幕の見どころポイント(→この記事)
第3幕の見どころポイント

豪華な婚約式

第2幕は華々しいダンスのオンパレードです。ハイライトはソロルとガムザッティのパ・ド・ドゥ。そしてその後に続くニキヤのソロの踊りと死。

「ラ・バヤデール」にはダンサーの個性を発揮するような余白がたくさんあり、ニキヤ、ソロル、ガムザッティは演じるダンサーによって解釈がまったく異なります。

ニキヤ

「ラ・バヤデール」の主人公のニキヤは踊り子でありながら、戦士ソロルと恋に落ちます。しかし、領主によってソロルとガムザッティの婚約が決まってしまいます。婚約を破棄してほしいニキヤ。しかし、ソロルは結婚を選びます…。

皮肉にも踊り子であるため、かつての恋人の婚約式でお祝いの踊りを披露しなくてはいけません。

まだソロルが自分を選んでくれるかもしれない、と淡い期待を抱くニキヤ。しかし、その現実はこないと悟ります。

このとき、悲しみを表現するダンサーもいれば、あえて気丈に振る舞うダンサー、力が抜けてしまうダンサー、そして受け入れソロルを許すダンサーもいます。この表現はかなりダンサーに任されているので見どころとなっています。

ソロル

古典バレエにおいて男性主役は情けないことが多いです。「白鳥の湖」「ジゼル」そして「ラ・バヤデール」。

ガムザッティと結婚することで出世していくソロル…。目の前で恋人のニキヤが死ぬのをただじっと見ているソロル…。そんな風に演じる男性ダンサーが多かったのですが、近年はソロルの解釈もさまざまです。

第1幕に話を戻しますが、初めて領主の娘ガムザッティと出会うシーン。ソロルはニキヤという存在がいるものの、ガムザッティに惹かれてしまいます。ですが、ダンサーによってはまったく反応を示さないこともあります。

それと同様、婚約式でニコリとも笑わないダンサーもいます。心では抗いつつ、受け入れるしかない現実。悲しいシーンです。

ガムザッティ

ニキヤとソロルの間に割って入るガムザッティは悪役として描かれることが多いです。

ですが、ガムザッティを悲劇の王女ととらえるダンサーもいます。

ソロルの心がニキヤに行っているのがわかっていますが、ガムザッティはソロルを好きになってしまいます。それゆえの大胆な行動。ガムザッティの行動ひとつひとつが悲しみにあふれるような表現をするダンサーもいます。

第2幕のあらすじ

ガムザッティとソロルの婚約式が盛大におこなわれる。

扇を持った女性たちの踊り、黄金像の踊り、水瓶を頭にのせた女性の踊り、激しいリズムに合わせた太鼓の踊りが披露される。

そして、ダンサーを従えガムザッティとソロルの「パ・ド・ドゥ(2人の踊り)」が踊られます。婚約式の最高潮です。

ここでニキヤが登場し空気が一変します。バヤデールとして2人にお祝いの踊りを贈らなければいけないニキヤ。苦しむソロル。わざとソロルの手を取るなど、ニキヤに嫌がらせを続けるガムザッティ。

これ以上踊ることが難しいと逃げようとするニキヤ。するとガムザッティの侍女が花かごを渡し、ソロルからの贈り物だと告げる。ニキヤはソロルがまだ自分を愛していると喜び、花の香りを全身で感じとる。すると、かごの中から毒蛇が飛び出しニキヤを噛んでしまう。毒に侵されるニキヤ。実は花かごは領主とガムザッティによるものだった…。

苦しむニキヤ。ガムザッティの陰謀に気づき、問い詰める。しかし全身に毒がまわり息ができなくなってくる。

そこに大僧正が近づく。その手には解毒剤が…。「わたしのものになれば助けてやろう」。

ニキヤはソロルを見つめる。しかし、ソロルは目を背けている…。ソロルがいない人生を選ぶことはできない、と解毒剤を断り倒れてしまう。

ついにニキヤに駆け寄るソロル。しかし、すでにニキヤの息はない…。その姿を見たガムザッティと領主は去っていくのであった…。

踊りタップリの第2幕冒頭

第2幕は前半の踊りパートと、ドラマティックな展開の後半パートに分けることができます。

どの踊りもインドの雰囲気たっぷりです。

黄金像の踊り

男性ダンサーのソロである黄金像の踊りは婚約式で登場することもあれば、最後の結婚式に登場することもあり、バージョンによって異なります。黄金像の踊りは男性ダンサーが全身を金色に塗り、力強い踊りとなっています。1948年ズプコーフスキーがボリショイ・バレエ団のために追加振付しました。

ボリショイ・バレエ団より。イワン・ワシリーエフ。

太鼓の踊り

かなりパワフルな踊りです。太鼓を持つダンサーが信じられないくらい上まで太鼓を飛ばすので、そこも見どころです。

「ラ・バヤデール」は男性ダンサーの出演が少ないので、「太鼓の踊り」がある方が良いバランスに思います。

ボリショイ・バレエ団より。デニス・メドベージェフ。

ガムザッティ

ガムザッティは第2幕に見どころがあります。特にヌレエフ版は超絶難度となっていて、かなり見ごたえがあります。

パリ・オペラ座バレエ団より。リュドミラ・パリエロとジョシュア・オファルト。

ニキヤ

ニキヤは数多くの名演があります。どの公演でも感動することが多いシーンです。

パリ・オペラ座バレエ団より。イザベル・ゲラン、エリザベット・プラテル、ローラン・イレール。

フルバージョンでオススメはこちら

グリゴローヴィチ版、ヌレエフ版、マカロワ版の3つのバージョンがおススメです。

ボリショイ・バレエ団(グリゴローヴィチ版)

スヴェトラーナ・ザハロワ、マリア・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ主演。ニキヤとガムザッティがとにかく豪華です。

パリ・オペラ座バレエ団(ヌレエフ版)

ルドルフ・ヌレエフの遺作となった「ラ・バヤデール」。このDVDは初演版です。1994年に収録されたバージョンですが、現在も発売され続けています。

イザベル・ゲラン、ローラン・イレール、エリザベート・プラテルが素晴らしいです。若き日のアニエス・ルテステュ、オーレリ・デュポンも登場しています。

英国ロイヤル・バレエ団(マカロワ版)

マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、ナタリア・オシポワ主演。

ナターリヤ・オシポワの演技がとくに素晴らしく、初めてガムザッティに同情しました。プリンシパルであるヤスミン・ナグディ、高田茜さんが「影の王国」のソリストとして登場していて豪華です。

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「ラ・バヤデール」第2幕のあらすじと見どころ解説でした。
ありがとうございました。