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「チアーズ!」のあらすじは?
映画サイトでの評価は?
印象に残ったシーンは?

とにかく元気になる映画「チアーズ!」。さまざまなジャンルのダンスがつまっていて、ダンスに深い理解があるクリエイターがつくっていることがわかります。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。年間100公演ほど舞台を観に行ったことのある劇場フリーク。社割で映画が1,000円で観られたときは毎週劇場へ行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。

kazu

この記事は「チアーズ!」のあらすじと感想、映画サイトの評価です。

※3分ほどで読み終わる記事です。

チアリーダーって何者?

チアリーダーはアメリカの青春映画において、絶対の存在です。高校のヒエラルキーのトップの存在し、美人が集まり、いじめっ子というイメージで描かれます。「チアーズ!」の中でもチアリーダーがこんな風に紹介されています。

性悪チアリーダー

Hate us cause we’re beautiful. Well, we don’t like you, either!
「わたしたちがキレイだって理由で嫌い?(嫌いで結構、)わたしたちだってあんたが嫌いよ!」

とはいえ、「チアーズ!」は従来のチアリーダー像とは違く描いています。たしかにチアリーダーの性格は悪かったりしますが、チアリーディングのスポーツ的な側面をクローズアップしています。

超ハッピーな映画で、9.11以前のハリウッド映画という感じです。能天気ムービーなのに、元気がない時にみると泣けます。(笑)

「チアーズ!」のあらすじ

ランチョ・カルネ高校のチアリーディング・チーム「トロス」は全国大会の常勝チーム。新キャプテンに抜擢されたトーランスは、新チームを優勝させるべくフルパワー。しかし、新体制になってすぐチームメンバーが練習中に怪我…。幸先の悪いスタートです。

しかもトロスの振付にパクリ疑惑が…。

トロスの振付は前キャプテンが作ったものです。実は前キャプテンが、貧困地区の公立高校のチアリーディング・チーム「クローバーズ」から盗作していたものでした。今までは、クローバーズが大会に出場することがなかったので、問題になりませんでした。ですが、キャプテンであるアイシスは今年こそ出場を決意します。

責任感のあるトーランスは振付を作り直すことを決意し、新たな振付を外部の振付師に頼みます。

ここで大問題が…。

地区大会で同じ振付を踊る学校が続出。振付師が地区の学校に振付を売り歩いていたことが判明。トロスは全国大会に前回優勝しているため出場権を獲得できますが、会場は総スカン。トーランスは大挫折。チームキャプテンを辞めるべきではないか、とチームメイトからも責められます。

ここからトロスの再起と、クローバーズの挑戦がはじまります。

原題「Bring it on」の意味は?

「かかってこいよ!」という意味です。この言葉は実生活でそのまま使えます。発音は「ブリギノン」という感じです(「リ」はかなり短めにします)。

制作

監督:ペイトン・リード
脚本:ジェシカ・ベンディンジャー

役名:俳優(声優)

トーランス・シップマン:キルスティン・ダンスト(石塚理恵)
ミッシー:エリザ・ドゥシュク(松谷彼哉)
クリフ・パントーン:ジェシー・ブラッドフォード(浪川大輔)
アイシス:ガブリエル・ユニオン(本田貴子)
コートニー:クレア・クレーマー(伊藤美紀)
ホイットニー:ニコール・ビルダーバック(小林沙苗)
ジャン:ネイサン・ウェスト(大坂史子)
レス:ハントリー・リッター(杉山紀彰)

主演:キルスティン・ダンスト

「スパイダーマン」で知っている方も多いかもしれません。子役時代は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」に出演。いい作品にたくさん出演していてキルスティン・ダンストの出演作にハズレ無しだと思っています。

「エターナル・サンシャイン」「エリザベスタウン」あとは、savage gardenの「I Knew I Loved You」というPVに出演していた印象が強いです。このとき17歳。なつかしい…。

「チアーズ!」は18歳のときの作品なので、等身大の役を演じています。アメリカのドラマや映画で高校生が高校生の役を演じているのはかなり珍しいんじゃないかと思います。

豪華なキャスト

エリザ・ドゥシュク、ガブリエル・ユニオン、TLCの妹分であるブラック・アイヴォリー。

ブラック・アイヴォリーのリーダーだったナティーナ・リードは、2012年に交通事故で無くなってしまったのが本当に残念です。

エリザ・ドゥシュクとクレア・クレーマーは「バフィー~恋する十字架」でスーパー重要な役を演じていたのでよく覚えています。そしてトーランスの相手役のクリフは、イケてるのかイケてないのかよくわからないヒゲの濃いジェシー・ブラッドフォードが演じています。

「チアーズ!」の評価

映画「チアーズ!」の評価

Yahoo!映画より

この評価はちょっと辛めかな、と思います。この作品は多様性という大きな問題をすごくうまく扱っています。

この映画では数々の対立構造があります。「優等生VS不良」「金持ちVS貧困」「白人VS有色人種」「イケてるVSダサい」。多種多様な人が理解し合う過程がちゃんと描かれていきます。チアリーダーをバカにする人、応援する人、男がチアリーディングをやることに対する偏見といったものも登場します。

脚本がよくできているのでトーランスがツラい状況にいても、明るい気持ちで見ることができます。

アジア人としてはニコール・ビルダーバック演じるビッチなアジア人が登場する部分はおもしろいです。ハリウッド映画だとアジア人は真面目なキャラクターとして登場しがちですが、ビッチなアジア人は当時かなり新しかったです。

チアリーディングの決定版

「チアーズ!」は2000年に公開されました。「チアーズ!」は相当好評だったので続編も作られました。

めがね

まあ、続編は…。

「チアーズ」は続編だけでなく、2011年にブロードウェイでミュージカル化もされています。

続編映画

Bring It On Again (2004)
Bring It On: All or Nothing (2006)
Bring It On: In It to Win It (2007)
Bring It On: Fight to the Finish (2009)
Bring It On: Worldwide Cheersmack (2017)

続編だけでなく、「チアーズ!」のあとチアリーディング映画がかなりの数つくられました。「チアーズ!」の影響だと思います。

ですが、チアーズを超える映画はないと思います。

ちなみに続編では「チアーズ!」のキャストは登場しません。

日本ではゴリエがチャートを席捲

日本にも大きな影響をあたえました。

2004年:ガレッジセールのゴリさんが女装をし、ゴリエとして「Hey Mickey!」をリリース

オリコンチャートで1位を獲得。知っている方も多いんじゃないかと思います。学生の間で大流行。文化祭でもかなり流行ってました。ちなみに、映画で使われた「Mickey」は、数々のアーティストがカバーしているのでいろんなバージョンがあります。

「Mickey」の歴史

1979年:イギリスの音楽グループ「レイシー」が「キティ」という曲が原曲

1982年:トニー・バジルがカバーし大ヒット。タイトルを「ミッキー」に変更。チアダンスをテーマにしたPVから、大会の課題曲として使われることが多く、世界で最も有名なチアリーディングの曲になる。

1999年:イギリスのポップ歌手ロリーがカバー

2000年:B★WITCHEDが歌う「Mickey」が映画「チアーズ」の主題歌にこのバージョンをゴリエがカバーしています。UKポップ全盛期の時に活躍していたB★WITCHED。B★WITCHEDは、アイルランド出身。声が透き通っていて、アイリッシュなサウンドに特徴があります。ただ、この曲はアイリッシュサウンドではありません。

エンドタイトルで使用されました。お茶目な演出で最後まで楽しいです。その後も「Mickey」はカバーされ続けています。

練習期間9日間??

「チアーズ!」本編の踊りはスゴイです。全然なんちゃってじゃなくて、見ごたえ十分です。メインキャスト以外はプロのチアリーディングの人たちが周りを囲んでいます。映像ではクローズアップもありますが、体全体を写すショットが多めになっているのでリアル感があります。

メインキャストたちは1日10時間、9日間でチアリーディングの基本的なテクニックと映画の振付すべてを覚えたそうです。短かすぎ…。最初聞いた時は「ウソでしょ…」と思いました。

アメリカに留学していたときも思いましたが、「演技・歌・踊り」三拍子そろっている人がたくさんいて、アメリカの底力を感じていました。ちなみに僕は最後のトロスのダンスがすごく好きです。


振り付けにジャズダンスの要素がふんだんに入っていて大好きです!

kazu

今回は「チアーズ!」のご紹介でした。 ぜひぜひチェックしてみてください。
ありがとうございました。