バレエとクラシックとストリートの融合「ハートビート」あらすじと感想
jazz

「ハートビート」のあらすじは?
映画サイトでの評価は?
印象に残ったシーンは?

ニューヨークを舞台にしたダンスムービーで、ストリートダンスのパフォーマンスがヤバいです。

サクセスストーリーとダンスのコラボは相性最高です。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。年間100公演ほど舞台を観に行ったことのある劇場フリーク。社割で映画が1,000円で観られたときは毎週劇場へ行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。

kazu

この記事は「ハートビート」のあらすじと感想、映画サイトの評価です。

※3分ほどで読み終わります。

ダンスすごすぎ

バトル感が熱いシーンです。音楽の強さと、迫力。

本編では途中スマホでのやりとりの映像が登場します。この演出が僕はとても好きです。

大喝采は静寂のあとにやってくる

舞台では、演技が終わると拍手が起こります。拍手の大きさは、舞台の出来に比例します。

信じられないほど舞台が素晴らしかった場合…。まず静寂が訪れます。観客が度肝を抜かれて、動けない状態です。

そこからの割れんばかりの拍手!

この演出は最近よく使われるようになってしまいましたが、僕はけっこう好きです。

僕も観客として、何回かこういう舞台に遭遇したことがあります。「ハートビート」にもこうしたシーンが登場します。

あらすじ

プロのバレエダンサーを目指してニューヨークにやってきたルビー。ある日、地下鉄でバイオリンを演奏するイギリス人青年のジョニーと出会う。ルビーは奨学金の資格が打ち切られそうになっていて、ジョニーはバイオリンを盗まれた上に永住権詐欺に引っかかってしまう。

ふたりはツラい状況を抜け出すため、協力することに。ヒップホップダンスのチーム「スイッチ・ステップス」を誘い、夢をかなえるため弦楽器&ダンスコンクールに出場する。

映像マジック

話としては、よくある話ではあるんですが、ダンスのレベルがとにかく高い。特にストリートダンスがスゴイ。

映画の中でメインのダンサーチーム「スイッチ・ステップス」です。映像の撮り方がとにかくおしゃれです。

ダンサー目線に立っている映像だと思います。監督がもともとダンサーというのが影響しているんだと思います。

評価は高い?低い?

ハートビートの評価

Yahoo!映画より

ストーリーがありきたりな感じなので評価は少し下がりますが、ダンスの評価がかなり高いです。

キャスト

アメリカとルーマニアの合作映画です。

監督:マイケル・ダミアン
脚本:ジャニーン・ダミアン、 マイケル・ダミアン
音楽:ネイサン・ラニアー
振付:デイブ・スコット

俳優:役名

キーナン・カンパ:ルビー・アダムス
ジョニー・ブラックウェルニコラス・ガリツィン
ソノヤ・ミズノ:ジャジー
ジェーン・シーモア:オクサナ

主人公のルビー役は、マリインスキーバレエ団(ロシアでトップの名門バレエ団。ロシア人以外が団員なることは珍しい)に在籍し、主役を踊ったこともあるアメリカ出身のキーナン・カンパ。ですが、キーナン・カンパはケガをしてしまいアメリカに帰国します。「ハートビート」が女優デビュー作です。身体能力の高さがスゴいです。

ジョニー役はニコラス・ガリツィンです。目に憂いがり、色気もあります。

イケイケのソノヤ・ミズノ

イケイケな友達役に日本人の父を持つソノヤ・ミズノが演じています。「ラ・ラ・ランド」にも登場し、踊りを披露していましたが、今回はがっつり踊ってます。

スタイルの良さが際立ち、踊りも素敵です。

アイリッシュパブでのバレエ「白鳥の湖」から4羽の白鳥のシーンがおもしろいです。アイリッシュダンスとのダンスバトルです。超有名な曲とダンスで、振り付けは古典と同じなのに、刺激的。

たった2分なのに、すごい満足感。「白鳥の湖」の有名なフレーズから「小さな4羽の白鳥」の踊りへのアレンジも秀逸。普段バレエは足音を極力小さくする努力をしますが、ステップの音がいいアクセントになっていて楽しいシーンです。

振付

この映画に何人の振付師がかかわっているのかわからないですが、クレジットされているのはDave Scott さんひとり。地下鉄のシーンで本人も登場しています。

ほかにも「アメリカン・ダンスアイドル」「ステップ・アップ2:ザ・ストリート」「ステップ・アップ3」の振付をしています。ワールド・オブ・ダンス・アワードのベストコレオグラフィ賞を受賞したこともあります。

ニューヨーク + ダンス映画 = 最高

僕の中でダンス映画のバイブルはニューヨークを舞台にした「センターステージ」。

バレエと他ジャンルのコラボという点で似ています。ダンスは時代とともに変化するので、「ハートビート」ではストリートダンスとのコラボになっています。

主人公のルビーはがっつりバレエダンサーだけど、バレエのシーンはそこまで多くありません。ストリートダンスにフォーカスがあたっていて、僕はすごく好きでした。若いダンサーにこそ観てほしい映画です。

ちなみにキャストは違いますが、2018年に続編も公開されました。まだ日本には入ってきていないみたいです。

kazu

今回は「ハートビート」のご紹介でした。 ぜひぜひチェックしてみてください。
ありがとうございました。