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ミュージカルドラマgleeの『I feel pretty / unpretty』とは?
どのエピソードで使われている?
それぞれの曲のオリジナルは?

ミュージカルドラマglee。ミュージカルに限らずいろいろな曲が使われています。アレンジの素晴らしい曲がたくさんあり、とくにおもしろい試みがマッシュアップです。

2つの曲を合わせて1曲にするマッシュアップ。今回はその中から『I feel pretty / unpretty』をご紹介します。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。年間100公演ほど舞台を観に行ったことのある劇場フリーク。社割で映画が1,000円で観られたときは毎週劇場へ行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。

kazu

第2シーズンの18話から『I feel pretty / unpretty』にフォーカスを当ててご紹介します!

※3分ほどで読み終わる記事です。ネタバレも含んでいます。

シーズン2 第18話「ボーン・ディス・ウェイ(ありのままに生きる)」のあらすじ

gleeに関してはこちらの記事でご紹介しています。

gleeのドラマクイーンであるレイチェルがダンスレッスン中に鼻を骨折してしまいます。ユダヤ系のレイチェルは鼻に特徴があり、鼻筋が湾曲し肉厚です。レイチェルが病院に行くと先生から、整形をススメられてしまいます。「せっかくだから直してみたら」という先生…。その言葉にレイチェルは乗り気です。でもグリーのメンバーたちは猛反対。

レイチェルが理想の鼻として挙げたのが、チアリーダーのキャプテンであり歩くバービー人形というあだ名を持つクインです。整形後のイメージを確認するために、レイチェルと一緒に病院で検査を受けることになります。

そのとき歌われるのが『I feel pretty / unpretty』です。

普段、スクールカースト最下層にいるレイチェルと最上位にいるクイン。クインのことをうらやむレイチェルと、上位に君臨しつづけるために無理をしているクイン。ふたりとも外見にコンプレックスを持っていて、同じ悩みを抱えていることがわかります。

kazu

『I feel pretty / unpretty』は、自己嫌悪に陥った時に聞くととても励まされます。

18話の途中で、クインの中学時代の過去が暴露されてしまいます。いまより30kg太っていたこと、そして鼻の整形をしていたことです。ただ後半には救いがあるのでご安心を。

クインは過去の自分に戻らないよう、大変な努力をしていることも明らかになります…。

『I feel pretty / unpretty』

レイチェルが黒髪で、クインがブロンドです。同い年のふたりですが、整形をしたクインはどこか大人びていて、整形を迷うレイチェルは少し子供っぽく見えてしまいうのも不思議です。

『Glee/I feel pretty unpretty』

原曲

『I Feel Pretty』:ミュージカル映画の金字塔「ウエストサイドストーリー」
『Unpretty』:TLC(R&Bのグループセールスとして最高記録を持つ)

とても耳心地がいい、オリジナルよりかなり落ち着いたサウンドになっています。何より、ストーリーとかなりマッチしています。

TLC『Unpretty』

2つの曲が合わさっているとはいえ、TLCの『Unpretty』がほとんどを占めています。原曲は1999年に発売され、女性に圧倒的な支持を受けました。

周囲に合わせなくてはいけない女性を応援するメッセージソングになっています。gleeバージョンではクインがメインに歌っていて、クインの胸の苦しみを感じることが出来ます。

Music Videoは4,000万回再生され1万件以上のコメントがついています。今も変わらず支持されている曲です。TLCはT-ボズ、レフト・アイ、チリの女性グループです。(ラップ担当のレフト・アイは2002年に自動車事故でこの世から去っています。)

この曲は今回のgleeのテーマと被る内容です。人に合わせなければならず、無理をしている女性に逃げ場を提供するようなMusic Video です。チリが病院から逃げ出し外に飛び出すと、そこには鮮明な赤で書かれたAmbulance(救急車)の文字が。この曲に救われた女性はたくさんいたんじゃないでしょうか。もちろん男性も…。

「ウエスト・サイド物語」の『I Feel Pretty』

それと対照的に使用されているのがウエストサイドストーリーの『I Feel Pretty』です。原曲はとてもハッピーな曲で、愛される幸せを高らかに歌います。最高にウキウキしているシーンです。マッシュアップの曲では「整形をすれば自分に自信が持てるはず」と思うレイチェルがメインに歌っています。

でも、『I Feel Pretty』を歌うレイチェルは、明るい歌詞なのにどこか悲しげです。

「West Side Story」『I Feel Pretty』 (1961)

TLCの『Unpretty』とは真逆です。マリアとトニーは尊敬しあい、外見に惑わされず、ありのままのお互いを愛し合っています。マリアはこの愛を知ったことで、自分を認められるようになり、自分に自信が持てるようになっています。この次のシーンから悲劇へ転がり落ちていくため、ウエスト・サイド物語で最後の幸せなシーンともいえます。

ナタリー・ウッドの踊りがとても特徴的です。ヒッチキックという技があるんですが、ちょっとおもしろい飛び方で、足が伸びたまま着地しているので折れてしまいそう…。子供のときからこのジャンプの印象が頭に残っています。

プチ情報としては、ナタリー・ウッドの歌は吹き替えです。ナタリー・ウッドは自分の歌が使われると思っていましたが、吹き替えになってしまい大激怒したというエピソードが残っています。

整形に対する「glee」が出した答え

整形に関しては肯定もせず否定もしていません。勢いでおこなおうとするレイチェルには留まるようさとし、どうしてもやりたいと悩み続けていたクインの整形は後押しする内容になっています。

特にクインの整形が暴露されたあと、恋人フィンからの反応がとても現代的です。フィンがあっさりと受け入れ、クインはかなり救われます。

Amazon Prime会員だと無料で聞くことができます。

グリーはジャズダンサーやミュージカル俳優を目指す人にはとてもおすすめな作品です。特に制作陣の音楽のチョイスが素晴らしく、このドラマを見ることで他のミュージカル作品の勉強になります。

ぜひぜひチェックしてみてください。

kazu

今回はgleeのマッシュアップ『I feel pretty / unpretty』の記事でした。
ありがとうございました。