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海外ドラマ『ケインとアベル』|第2話の内容は?
見どころは?
どんな魅力がある?
海外ドラマ『ケインとアベル』第2話は、原作のストーリーがさらに深みを増し、主人公たちの対立が激化します。第2話は45分という長さの中、シカゴにあるリッチラン・ホテルを舞台に、アベルが副支配人として頭角を現す一方、ウィリアムが勤めるケイン&ギャボット銀行との関係がひずみを生み出します。
今回は、第2話「運命の二人」のあらすじ、見どころ、原作との違い、そしてキャストについて解説します。
元劇団四季、テーマパークダンサー。年間100公演ほど舞台を観に行ったことのある劇場フリーク。映画に夢中だった頃は、毎週映画館に行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。
※ 3分ほどで読み終わります。
『ケインとアベル』とは
ジェフリー・アーチャー著、大河小説『ケインとアベル』は、ロシアからアメリカまでを舞台にした壮大な物語です。この作品は、1985年に海外ドラマ化され、日本ではテレビ朝日系列で放送され高い評価を得ました。
原作小説: 原作小説についての解説は、以下の記事をご参照ください。
海外ドラマ版|エビソードリスト:各エピソードの解説は以下の記事でまとめています。
- 第1話:運命の二人
- 第2話:成功への階段(本記事)
- 第3話:果てしなき対決
- 第4話:許されざる恋
- 第5話:最後の闘い
第1話の振り返り:「運命の二人」
第1話「運命の二人」は、ボストンの裕福な銀行家の息子ウィリアム・ケインと、東ポーランドで男爵の私生児として生まれたヴワデグ(後のアベル・ロスノフスキ)の幼少期から青年期までを描いています。二人は異なる環境で育ちながらも、運命的にニューヨークで出会うまでの過程が描かれています。
第2話|主な登場人物
ケイン側の登場人物:
- ウィリアム・ケイン:ボストンの名門銀行家の息子で、ケイン&ギャボット銀行の次期頭取。
- アラン・ロイド:ケイン&ギャボット銀行の銀行家で、ウィリアムの後見人として彼を支える存在。
- マシュー・レスター:ウィリアムの生涯の親友で、彼の良き相談相手。
- トーマス・コーエン:法律事務所の弁護士で、ウィリアムの法的アドバイザー。
- ヘンリー・オズボーン:ウィリアムの母アンの再婚相手で、前回深い遺恨を残す。
- ケイト・ケイン:ウィリアムの結婚相手。
アベル側の登場人物:
- ヴワデグ・コスキエヴィッチ(アベル・ロスノフスキ):東ポーランド出身の孤児。アメリカで成功を目指す野心家。
- イェジー・ノヴァク(ジョージ):ポーランド出身で、アベルの親友となる人物。
- ザフィア:ポーランド出身の可憐な女性で、アベルの心の支えとなる。
- デーヴィス・リロイ:リッチモンド・ホテル・グループの総支配人で、アベルの才能を見出す。
エピソード
-
- アベルが副支配人として台頭し、シカゴのリッチラン・ホテルの業績を上げる
- 大恐慌によりホテルが銀行の抵当状態に陥る
- デーヴィス・リロイが銀行(ウィリアムの銀行)に救済を求めるも受け入れられず
- 絶望からデーヴィス・リロイが自殺。アベルがウィリアムを恨む大きな原因となる
アベルはシカゴにあるリッチランホテルで副支配人として頭角を現し、業績向上により支配人へ昇進します。しかし、アメリカに大恐慌が襲来。株価の暴落でリッチラングループのホテルが倒産の危機にさらされます。経営自体は順調だったものの、ホテルはすでに銀行の抵当に入っていたため、支配人のデーヴィス・リロイは銀行に救済を求めます。ここで担当となったのがウィリアムのつとめるケイン&ギャボット銀行でした。
銀行はすでに対応策を決めており、ホテルは売却される運命にありました。この決定を覆すことができず、デーヴィス・リロイは絶望のあまり飛び降り自殺をしてしまいます。この出来事により、アベルはウィリアムへ深い恨みを抱くようになります。
アベルはデーヴィス・リロイから75%の株を譲り受け、もともと所有していた25%と合わせて、実質的にホテルの全株式を手に入れます。しかし、不幸は重なり、ホテルは全焼してしまいます。そこに、ウィリアムの義理の父であるヘンリー・オズボーンが保険調査員として再登場。ウィリアムに恨みを持つヘンリー・オズボーンと、同じくウィリアムを恨むアベル。アベルは冷静さを欠き、感情に任せて暴走します。
直近の大きな問題として、アベルは60日以内に200万ドルを調達しなければならず、競合相手であるスチーブン・ホテルのオーナー、マクストンに投資を依頼しますが、「利害の衝突」が理由で返答は保留されます。返済期限の残り2週間になって、出資者が登場するものの「利害が衝突する」という理由により、出資が匿名で行われることに。最終的に、どうにか必要な資金を調達したアベルは、これを機にホテルの再建に乗り出すことになります。
原作との違い
- 原作では青年期のユーモラスなエピソードが描かれるが、ドラマ版では重厚な雰囲気が優先
- アベルの恋愛シーンが早期に描かれる
原作と比較すると、青年期のユーモラスなエピソード(初めての女性経験)が省かれており、ドラマ版は終始重厚な雰囲気です。アベルとウィリアムがそれぞれの信念と感情に翻弄されながら、互いに深い恨みを抱える様子が見どころとなっています。
また、アベルの恋愛シーンは、原作とは異なる演出が施されています。原作では、アベルはザフィアにしばらく気づかず、その存在に無頓着な様子が描かれていました。しかし、ドラマ版では偶然レストランで働いているザフィアと再会、アベルはその魅力にすぐに気づきます。ドラマ版のアベルは魅力的なキャラクターとして強く印象づけられています。
制作・キャスト情報
- 監督:バズ・キューリック
- 脚本:ロバート・W・レンスキー
- 原作:ジェフリー・アーチャー
監督バズ・キューリック、脚本ロバート・W・レンスキー、そして原作のジェフリー・アーチャーの名作が融合した本作は、ピーター・ストラウス(平幹二朗)とサム・ニール(山本圭)の演技合戦が見どころ。日本語吹替版ならではの熱演も必見です。
- アベル・ロスノフスキ:ピーター・ストラウス(平幹二朗)
- ウィリアム・ケイン:サム・ニール(山本圭)
- ヘンリー・オズボーン:デヴィッド・デュークス(羽佐間道夫)
- デーヴィス・リロイ:クリストファー・カザノフ(久米明)
- ケイト・ケイン:ヴェロニカ・ハーメル(山口果林)
- マシュー・レスター:リード・バーニー(古川登志夫)
海外ドラマ版|第3話はこちらからどうぞ。
エンターテイメントとしての完成度は高く、次回以降のエピソードにも大いに期待が高まります。深まる対立と金融ドラマの魅力を存分に味わってください。
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