ラ・ラ・ランドが日本に与えたスゴい影響!ミュージカルブーム到来
jazz

「ラ・ラ・ランド」のあらすじは?
評価サイトはどんな感じ?
印象に残ったシーンは?

ミュージカル映画の定番となっている「ラ・ラ・ランド」。踊られるダンスはシアタージャズとジャズダンス。ジャズダンサーとしては絶対に見逃せない作品です。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。年間100公演ほど舞台を観に行ったことのある劇場フリーク。映画に夢中だった頃は、毎週映画館に行っていました。最近はネットで映画をたっぷりです。

kazu

今回は「ラ・ラ・ランド」のあらすじと感想、評価サイトの紹介です。

※3分ほどで読み終わります。

日本に与えた影響

「ラ・ラ・ランド」は、僕が生きている中で一番ヒットしたのミュージカル映画です。ちなみにダンスシーンは多くありません。

過去のミュージカル映画へのオマージュシーンがたくさん入っているのも楽しいです。

「ラ・ラ・ランド」公開後は、日本でもミュージカル調のCMやmusic videoがすごく増えました。「ラ・ラ・ランド」のおかげでミュージカルの垣根がかなり低くなりました。舞台を観に行く人も増えたんじゃないかな、と思っています。

「ラ・ラ・ランド」のあらすじ

女優になりたいミアと、ジャズピアニストになりたいセブ。個性的な2人が迷いながらも夢に向かって生きていく。

2人の波長がイマイチ合っていなかった出会いは最悪。そして波長がバチッと一致しているときはお互いを高め合うことができる。でも、また波長がズレていく。

2人が自分の道を見つけていくまでを描きます。

うすれゆく色

映画館で1番はじめに観たとき、前半がすごいおもしろいと感じました。というのも「ラ・ラ・ランド」は後半になるにつれ色彩が地味になっていきます。幸せの絶頂からだんだんとツラい現実に向かっていく部分を色彩で表しています。

ぜひ「ラ・ラ・ランド」を観るときは色に注目してください。とくに衣装がわかりやすいです。

キャスト

監督:デミアン・チャゼル

2014年:「セッション」(Whiplash)アカデミー賞:受賞(助演男優賞、編集賞、録音賞)ノミネート(作品賞、脚色賞)
2018年:「ファーストマン」(First Man)

役名:役者(声優)

セバスチャン(セブ)・ワイルダー:ライアン・ゴズリング(内田夕夜)
ミア・ドーラン:エマ・ストーン(武田華)

キース:ジョン・レジェンド(祐仙勇)
ローラ:ローズマリー・デウィット(山賀晴代)
トレイシー:キャリー・ヘルナンデス(村松妙子)
アレクシス:ジェシカ・ローテ(熊谷海麗‏)
ケイトリン:ソノヤ・ミズノ(石井未紗)
ビル:J・K・シモンズ(壤晴彦)

エマ・ストーンはどの作品でも主役の存在感があり、ライアン・ゴズリングは陰が魅力的です。2人ともどちらかというと日本人受けしないタイプだと思うので、作品の持つパワーが評価されているのかな、と感じています。

そしてミュージシャンのジョン・レジェンドが出てるのも嬉しいです。

ちなみに、日本語吹き替え版でも歌は英語です。ですが日本語吹き替え版もおススメです。

評価は高い?低い?

「ラ・ラ・ランド」yahooの評価は4.1

Yahoo!映画より

2万件を超える評価でも☆☆☆☆というのは、かなり高いです。

動画配信サイトの無料期間を使えばお得に見ることもできます。

噛めば噛むほどおもしろい

映画館で観た時は、音楽の圧が低く物足りなく感じていました。そして、周りのお客さんがうるさかったので気が散ってしまい集中できませんでした。記憶が変な風にゆがめられていたのか、テレビで観た方が映画館で観た時よりもかなり感動しました。

映画館で見たとき後半は勢いがないように感じていましたが、じっくりみるとジーンときました。

オマージュの宝庫

「ラ・ラ・ランド」は昔のミュージカル映画にオマージュを捧げるシーンがとにかくたくさん入っています。シーンの比較がとてもわかりやすい動画がこちらです。

La La Land – Movie References

監督は本当にミュージカルが好きなんだな、とわかります。監督の姿勢は素晴らしいと思う反面、もったいないなとも思います。少しオマージュが多すぎるような…。

インパクトの強いオープニング

主役2人が登場していないのに、オープニング「Another Day of Sun」にかなりパンチがあります。どのミュージカルでもオープニングナンバーで観客の心をつかむことがすごく大事です。

例えばミュージカル版「ライオン・キング」もオープニングが一番スゴイ!といっている人をよくみます。

ここに注目

気になる人が2人…。3:50くらい。車の上や地上でたくさんのダンサーが踊ったり、アクロバットをしたり…。

「ん???」

大きな画面じゃないとわからないんですが、よーく見てみると2人だけ中央の方で、手拍子してる人がいます。けっこう可愛いいので、注目してみてください。

MGM時代

ミュージカル映画の黄金時代である1930年代~1950年代を思い出させる演出がふんだんに入っています。現代の最新技術をしても昔の映画を超えるのはなかなか難しいと言われています。

MGMミュージカルに関してはこちらの記事をどうぞ。

ソノヤ・ミズノさん

日本人としては日系のソノヤ・ミズノさんが出演してるのも嬉しいです!

ソノヤ・ミズノさんに関してはこちらでもご紹介しています。

『Someone In The Crowd』

ぶんぶんスカートを振るのが印象的なナンバーです。黄色い衣装がソノヤ・ミズノさん。

1:50の部分好きですね~。

エマ・ストーンの存在感の強さが際立ちます。ダンステクニックは友達役の3人の方がうまいけれど、エマ・ストーンに目が奪われます。演技力のあるダンスに惹きつけられました。

アカデミー賞ハプニングの真相

「ラ・ラ・ランド」はアカデミー賞やエミー賞などで数々の賞を受賞しました。

その中で一番の衝撃は2017年のアカデミー賞です。「ラ・ラ・ランド」とともに作品賞最有力とされていたのが、黒人のLGBTをあつかった作品である「ムーンライト」。

実は「ムーンライト」がその年の作品賞でした。このとき作品賞のプレゼンターはウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイでした。ここで間違いが起こります。2人には作品賞ではなく、主演女優賞の封筒が渡されていました。主演女優賞は「ラ・ラ・ランド」に主演したエマ・ストーンが受賞していたため、封筒の中のカードには「ラ・ラ・ランド」エマ・ストーンと書かれていました。

このカードの間違いに気づくことはなかなか難しく、そのまま「ラ・ラ・ランド」と発表。

3人のプロデューサーがそのままスピーチをはじめてしまいます。2人目あたりでザワザワ…。そして3人目で間違いに気づき、ジョーダン・ホロウィッツが「ムーンライト」が受賞した、と訂正します。

とくにジョーダン・ホロウィッツの訂正の態度が素晴らしく、その後なぜか釈明しだすウォーレン・ベイティがなんとも情けなく見えてしまいます。ウォーレン・ベイティのせいではないんです。ないんですが、なんとも情けない。

ジョーダン・ホロウィッツは「ムーンライトに作品賞を渡せてとても光栄に思う。」と発言。ここでグッときました。さらに、このハプニングから会場中が「ムーンライト」を盛り上げようとする空気感も素晴らしい、と思いました。指笛をふくマット・デイモンが好きです。

kazu

今回は「ラ・ラ・ランド」のご紹介でした。 ぜひぜひチェックしてみてください。
ありがとうございました。