『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年版映画)の内容は?
特徴は?
見どころは?
60年ぶりにスティーヴン・スピルバーグがリメイクした『ウエスト・サイド・ストーリー』。
傑作ミュージカルと呼ばれ、舞台版は現在も上演が続いています。
若者の衝動・情熱が見事に封印された作品です。
スピルバーグは設定を変えずにリメイクしたため、オリジナルを超えることはないだろう、と噂されていました。
元劇団四季、テーマパークダンサー。社割を使えたときは週2回 映画館へ行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。
今回は、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年 映画版)についてです。
※ 5分ほどで読み終わります。
現代版『ロミオとジュリエット』
『ウエスト・サイド・ストーリー』はミュージカル映画の転換点となった作品で、アカデミー賞において 10部門受賞しています。
原作はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』です。
1957年、設定を大きく変え、ニューヨークの移民問題に話を移し替えます。
ブロードウェイの舞台で大ヒットします。
この成功を受け、1961年に映画化されました。
『ウエスト・サイド物語』以前のミュージカル映画は、スタジオ内の撮影が主流で、夢のような世界を描いていました。
対して『ウエスト・サイド物語』では、ミュージカル映画として初めてロケを行い、現実の血生臭い世界を描きます。
あらすじ
1957年、ニューヨーク・マンハッタンの中心街、ウエスト・サイド。
低所得者の集まる地域で幅をきかせる 2つのギャング団。ベルナルドをリーダーとするプエルトリコ系移民のシャーク団、リフをリーダーとするポーランド系住民のジェット団。いつも衝突している。
2つのギャングがまた対決する。場所は中立地帯にあるダンスパーティー会場。
リフは元リーダーであり親友でもあるトニーを一緒に連れていく。トニーは刑務所に入ったことをきっかけにギャングから足を洗い、ドラックストアで誠実に働いている。
そんなトニーがダンス会場で、美しいマリアと運命的な出会いをする。
しかし、マリアはベルナルドの妹だった。
一緒になることを許されない 2人が出会い、衝突が加速していく。
第79回 ゴールデングローブ賞:作品賞・主演女優賞・助演女優賞
第94回 アカデミー賞:助演女優賞
制作
舞台版、1961年 映画版、2022年 映画版、が制作されています。
3つのバージョンの特徴です。
1957年 舞台版:歌・踊りで物語を語っていく
1961年 映画版:エンターテイメント性を基準にストーリーを再構築
2022年 映画版:物語・演技に重きが置かれ、舞台版の脚本の流れに近い
舞台版は1957年の初演から何度か改定が加えられつつ、世界中で今も上演が続いています。最近ではシャーク団(プエルトリコ系)の歌を、英語からスペイン語に変更したバージョンが上演されています。
ここからはネタバレもしているので初見の方はご注意ください。
曲順の変更
ストーリーの流れとともに全曲を紹介します。
曲順に関しては、3バージョン、どれも違います。
ダンスパーティーの帰り道からストーリーが、3方向に分かれていきます。
オリジナル版:監督・演出・振付(ジェローム・ロビンズ)
オリジナルの振付は、元ニューヨーク・シティ・バレエ団で芸術監督だったジェローム・ロビンズ(1918年 – 1998年)です。
『ウエスト・サイド物語』( 1961年 公開)では、日常の動作がダンスシーンにかなり取り入れられています。
戦いのシーンをダンスの振付にしてしまうと、迫力が薄くなったり、嘘っぽくなってしまいます。それを避けるように、ロビンズの振付では実際のケンカで使うような動作が積極的に取り入れています。
日常のシーンからダンスシーンにスーッと移行し、そしてまた日常のシーンに戻っていきます。
また、ロビンズは細部にこだわる演出家としても有名でした。
撮影前、映画特有の大画面(パナビジョン70mm方式)を効果的に使うために空間の研究をしています。
振付:ジャスティン・ペック
2022年版 振付のジャスティン・ペックは、ジェローム・ロビンズの流れに沿っています。
ジャスティン・ペックは元ニューヨーク・シティ・バレエ団のダンサーで、現在は同バレエ団の常任振付家です。ニューヨーク・シティ・バレエ団版の『ウエスト・サイド・ストーリー』にもダンサーとして出演していました。
こうした経緯もあり、2022年版映画はジェローム・ロビンズを理解したジャスティン・ペックの振付が見どころです。
編集でダンスをカバーすることなく、ライブ感のある映像となっています。
踊りを得意としないトニー役のアンセル・エルゴートをはじめ、吹替の役者はいません。
リハーサルは数か月に及びました。
毎回リハーサル前にはアシスタントによるレッスンがあり、役者に混じりジャスティン・ペックも一緒に受けていました。
このレッスンが役者の一体感につながっていると語っています。
ロビンズは「役に徹してほしい」という方針があり、本番以外でもジェット団とシャーク団には距離がありました。
ジャスティン・ペックは正反対のアプローチを取っています。
監督:スティーブン・スピルバーグ
ミュージカル初挑戦のスピルバーグ。
『ウエスト・サイド・ストーリー』のリメイクは長年の夢だったと語っています。
人種の隔たり、社会の分断は1957年よりも深刻で、「立場を超えてつながることができるのか」というテーマを掲げています。
2022年版は、1961年版のリメイクではなく、1957年の舞台版をもとにしています。
そのため、脚本の流れは舞台版に沿っています。
スピルバーグは、脚本家のトニー・クシュナーと、振付師のジャスティン・ペックとともに撮影の 2年前から準備を始めます。
まず音楽を聞き込み、脚本を読み込み、分析しています。
その後、スピルバーグが絵コンテを作り、それをもとに振付作業に入りました。
振付が完成するとスピルバーグと再度撮影案を決めていきます。
リハーサル中、スピルバーグは iPhone 片手にテストショットを自分自身で撮影しています。自分の足で歩き回り撮影案を考えていきました。
『アメリカ』( America )
2022年版の『アメリカ』は、真夜中から昼間に変更されています。
太陽降り注ぐニューヨークの街をアニータとベルナルドが駆け回ります。次々と登場する景色から、プエルトリコ系移民の生活がわかるようになっています。
出演人数が多く、ダンスナンバーのクライマックスです。
撮影には 10日間かかり、ニューヨークのハーレムとクイーンズ、ニュージャージーのパターソンに作られた屋外セットでロケが行われました。
脚本:トニー・クシュナー
スピルバーグが脚本家トニー・クシュナーを指名しました。
トニー・クシュナーは、『エンジェルス・イン・アメリカ』という傑作を誕生させた脚本家です。
もともと舞台でしたが、テレビドラマ化もされています。有料チャンネルのHBOが制作したので、放送コードにそこまで縛られることなく表現されています。
動画配信で視聴可能です。
人間ドラマが好きな人に刺さる作品です。僕自身、中学生の頃に見たのを今も覚えています。
世界観の構築、人物像の深さに感動しました。
この洞察力が、『ウエスト・サイド・ストーリー』にも反映されています。
クシュナーの脚本では、演技が重視されています。
ジェット団も虐げられている
一番の特徴は、ポーランド系住民のジェット団が弱者としてハッキリ描かれている点です。
白人系のポーランド人たちが社会から追いやられている描写がところどころで登場します。
スピルバーグは現代に通じる問題として、この点を強調しています。
白人も追いやられている。
「ジェントリフィケーション」と呼ばれる社会問題です。
低所得者層の居住地域の再開発により地価が高騰し、追い出されてしまう問題
物語冒頭、建設工事中のリンカーンセンターが映し出されます。
プエルトリコ系移民たちの住む地域が、オペラ劇場のために取り壊されています。
富裕層向けの劇場のために地元の住民が押しやられている状況です。
こちらが現在のリンカーンセンターです。
「TRAVEL+ LEISURE」より
リンカーンセンターはバレエ、オペラ、オーケストラの劇場が集まり、62丁目から 64丁目に位置します。
下の地図にある「 David H. Koch Theater(デイビッド・H・コーク劇場)」は、振付師ジャスティン・ペックが所属するニューヨーク・シティ・バレエ団の本拠地です。
ちなみに、ミュージカル劇場が集まっているのは 41丁目から54丁目あたりです。
マンハッタンは今も拡張し、低所得者の人たちは北や東に追いやられています。
イーストリバーを挟んだ位置にあるブルックリン。かつてはかなり危険な地域とされていましたが、高級住宅街に変化しつつあります。低所得者層がさらに外側に追いやられています。
3つの勢力
1961年版では、プエルトリコ系移民が追いやられている状況に重点が置かれていました。
ですが、2022年版ではポーランド系住民たちも追いやられているのがわかります。
僕自身、1961年版では気づいていませんでした。
この問題は現代に通じる、白人の低所得者層の問題です。
白人の低所得者層は、移民たちに仕事を奪われ恨みを持っています。
しかし、クシュナーの脚本では「ジェット団とシャーク団の争いがいかに無益であるか」が強調されています。
1:ポーランド系のジェット団
2:プエルトリコ系のシャーク団
3:富裕層
もう 1つの勢力の存在が冒頭からわかるようになっています。
そして、勝者が富裕層ということもわかります。
演技重視の脚本
1961年版は、ダンスがセリフのように機能しています。
対して、2022年版は演技のシーンが多めです。
例えば、運命の出会いのシーンです。
『 体育館でのダンス 』( The Dance at the Gym )
1961年版は、舞台版にかなり近い内容です。まるで実際の舞台のようにトニーとマリアにピンスポットが当たります。
2人の視線がバチっと合ってから、幻想のダンスシーンへと移行します。ダンスによってトニーとマリアの心の動きを表現します。
2022年版はリアルな描写になっています。
2人の視線がバチっと合ってから、演技で物語が進行していきます。
また、次の日にトニーとマリアのデートシーンが追加されています。
教会のような美術館での出来事です。
舞台版と、1961年版ではマリアの働く洋服屋で愛を誓い合うのですが、2022年版では美術館で愛を誓います。
これは原作の『ロミオとジュリエット』に近い内容です。ロミオとジュリエットは秘密裏に教会で結婚します。
この誓いがあるからこそ、その後に来る「何が起こっても愛を貫く」という行動につながります。
キャスト
マリア、トニー、アニータ、ベルナルドを探すために大規模なオーディションが、2018年に開催されます。
2つの条件:「プロレベルの歌唱力」「ダンスの技術があればなおよし」
15歳 ~ 25歳の中から募集が始まります。
twitter の 1つのポストだけで、マリア役に全世界から 35,000人 のオーディション映像が集まります。
マリア:レイチェル・ゼグラー( 藤原夏海 )
トニー:アンセル・エルゴート( 宮野真守 )
アニータ:アリアナ・デボーズ( 田村睦心 )
ベルナルド:デヴィッド・アルヴァレス( 諏訪部順一 )
リフ:マイク・ファイスト( 小野賢章 )
チノ:ジョシュ・アンドレス( 鍛治本大樹 )
シュランク警部補:コリー・ストール( 津田英佑 )
バレンティーナ:リタ・モレノ( 塩田朋子 )
クラプキ巡査:ブライアン・ダーシー・ジェームズ( 後藤光祐 )
マリア役のレイチェル・ゼグラーをはじめ、50人ほどのキャストが映画初出演です。
主演 4人へのオファーは、直接スピルバーグが電話をかけています。レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズはそのときの喜びをインタビューで語っています。
舞台版、1961年版ではプエルトリコ系を演じる役者が浅黒いメイクをしているのに対し、2022年版は役柄の人種に合わせてキャスティングされています。特にシャーク団は 2/3がプエルトリコ系、1/3がラテン系の役者がキャスティングされています。
ちなみに日本語吹替版の歌は、英語版がそのまま使われています。
マリア:レイチェル・ゼグラー
レイチェル・ゼグラーは、デビューにして初主演。第79回 ゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得しています。
『アイ・フィール・プリティ』( I Feel Pretty )
マリアの仕事が夜勤(デパートの掃除係)に変更されリアルさが増しています。
マリアの設定年齢は18歳です。
撮影は2019年のため、役柄と同じ 18歳のときに撮影されています。
トニー役のアンセル・エルゴートが身長 193cmに対し、レイチェル・ゼグラーは 157cm のため幼く見えます。とはいえ、この幼さがストーリーを進める推進力になっています。
トニー:アンセル・エルゴート
マンハッタンで育ったアンセル・エルゴート。
写真家の父がバーンスタイン(作曲)のポートレートを撮影したことがありました。バーンスタインの写真がピアノの上に飾ってあり、エルゴートは祖父と勘違いしていたそう。
その後、写真がバーンスタインであったという事実を知ったそうです。
『 なにか起こりそう 』( Something’s Coming )
プエルトリコ系の住民が集まる地区を我が物顔で歩くトニー。
トニーの人物像は1961年版のような好青年ではありません。
1年刑務所に入っていた設定となっていて、暗い過去や犯罪臭が端々からわかるようになっています。
スピルバーグはかなり意図的にキャスティングをしています。
もともとスピルバーグはアンセル・エルゴートに可能性を見出していました。しかし、最初のオーディションでエルゴートは風邪をひいていて通常より声のトーンが高くなっていました。一度不合格となりましたが、風邪と知ったスピルバーグが再度オーディションを行います。
そして見事合格を勝ち取りました。
作品の中では、ひとりテンションが違うので浮き出て見えます。意図的に落ち着かせているのだと思われます。
アニータ:アリアナ・デボーズ
ブロードウェイでキャリアを着実に積み上げてきた実力者で、一番の存在感を放っています。
歌、踊り、話し方、目線を含め、強気なアニータを巧みに表現しています。
第94回 アカデミー賞、第79回 ゴールデングローブ賞で助演女優賞を獲得しました。
舞台版、1961年映画版と同じ人物像です。
どのバージョンにおいても一番重要な役柄になっていて、アリアナ・デボーズに心を動かされるシーンが多くあります。
ベルナルド:デヴィッド・アルヴァレス
ベルナルドのキャスティングは難航します。6ヶ月の時間をかけても役者が見つかりませんでした。
そこで、映画『リトル・ダンサー』の舞台版『ビリー・エリオット』の主演だったデヴィッド・アルヴァレスに声がかかります。
『ビリー・エリオット』は少年が主役で、3人が日替わりで主役を演じるトリプルキャストでした。2009年のトニー賞で 3人とも主演男優賞を受賞します。アルヴァレスはこのとき 15歳です。
とはいえ、俳優業を休止していたアルヴァレス。兵役につき、その後はバックパッカーとしてメキシコを 2年間旅していました。
今回、ベルナルドはボクサーという設定になっています。
かなりワイルドな印象で、1961年版を演じたジョージ・チャキリスとかなり異なります。
「 0:39 」には、バレエのテクニックであるトゥール・アン・レールで見事にジャンプしています。
スピルバーグは、歌・踊りではなく、演技のスキル、そして貫禄ある姿を重視して出演をオファーしたと語っています。
バレンティーナ:リタ・モレノ
リタ・モレノは、1961年版でアニータを演じアカデミー助演女優賞をとっています。
そのリタ・モレノが、87歳で違う役の バレンティーナ を演じています。
オリジナル版において、ドラッグストアの店主は「ドク」というユダヤ系の男性です。奥さんと子供をホロコーストで亡くし、ニューヨークに移り住んだ設定です。
バレンティーナはドクの奥さんで、人種の壁を越え白人男性と結婚します。ドクの死後、店を引き継いでいます。
このドラッグストアでは、トニーが働いているだけでなく、ジェット団のたまり場となっています。
歌のシーンのないドクに対し、バレンティーナには歌のシーンが追加されています。
『 サムウェア 』( Somewhere )
作品で一番のメッセージが込められているナンバーです。
「自分たちの居場所がどこかにある」
舞台版では、空想の世界へ移行しバレエが踊られます。寒色系のジェット団、暖色系のシャーク団が、白の衣装で統一され和解が表現されます。アンサンブルの中からエトワール(一番の歌い手)が選出され、歌声を響かせるシーンです。
1961年 映画版では、マリアとトニーのデュエット曲に変更されています。舞台版のダンスシーンがなくなっているため、大幅に曲がカットされています。
2022年版では、1961年版の雰囲気を引き継ぎつつバレンティーナが歌います。
リタ・モレノは俳優としてだけでなく、製作総指揮も務めます。
当時の記憶を 2022年版の俳優やスタッフたちに伝える役割を担っていました。この役割に応えるように、スピルバーグはリタ・モレノを製作総指揮の一員として迎え入れています。
リフ:マイク・ファイスト
マイク・ファイストが、ケンカっ早い荒くれ者のリフを繊細に演じています。
破壊衝動があるにも関わらず、家族愛に飢えています。
そして、トニーとの関係性がかなり深堀されています。
これはマイク・ファイストの立ち居振る舞いがかなり大きいです。
『 ジェット・ソング 』( Jet Song )
リフは『ロミオとジュリエット』においてはマキューシオというキャラクターです。
マキューシオはロミオ側についていますが、最期に争い合う両家を罵ります。
ネタバレになってしまいますが、リフの死の瞬間は正反対です。
むしろ死によって解放されたかのように見えたのが印象的でした。
チノ:ジョシュ・アンドレス
2022年版ではチノが重要な人物として格上げされています。
舞台版、1961年版では後ろの方にクレジットされています。
『ロミオとジュリエット』ではパリスという役にあたります。
パリスはかなり不憫な役回りで、家同士で決められた婚約に従っています。仮死状態のジュリエットを見舞っているときにロミオと鉢合わせてしまい、そのまま殺されてしまいます。
舞台を見ると毎回パリスが気の毒で仕方がないのですが、2022年版では大きな役割を与えられています。
グラツィエラ:パロマ・ガルシア・リー
リフの恋人であり、トニーの元恋人という役柄です。
2022年版の大きな変更は、ジェット団の女の子のシーンがほぼない点です。
舞台版、1961年版において『クール』の女性ダンサーの中でメインを踊ります。ですが、2022年版では『クール』にトニーが登場することで、出演がなくなってしまいました。
そんな中、グラツィエラはアニータがジェット団に襲われるシーンに登場します。
もともとグラツィエラは登場しませんが、今回トランスジェンダーのエニボディズとともに登場します。
シャーク団に恨みを持つジェット団がアニータに性暴力をするのですが、その寸前にグラツィエラが追い出されます。
それまではジェット団とシャーク団の対立に焦点が当たっていますが、アニータが襲われることを悟ったグラツィエラは女性としてアニータを助けようとします。
このシーンにすごく心を動かされました。
ギャング同士の抗争から、男と女の闘いになったこのシーン、深印く印象に残っています。
感想
『ロミオとジュリエット』では、対立していた両家の跡継ぎであるロミオとジュリエットが死に、双方から犠牲を出すことで和解へと進みます。
『ウエスト・サイド・ストーリー』ではマリアが生き残ります。
1961年版では、マリアが生き残ることで希望が残された、というメッセージを受け取っていました。
ですが、2022年版は希望が見えませんでした。
たぶんジェット団、シャーク団、両方とも解体され、かつこの地域は富裕層に取られてしまう。
本当に無益な戦いだったんだな、と。
クシュナーの脚本による「ジェット団とシャーク団の争いがいかに無益であるか」が悲しく響くのでした。
DVD
5,000円ほど。
2,800円ほど。現在も販売が続いています。



今回は、『ウエスト・サイド・ストーリー』2022年 映画版 についてでした。 ぜひぜひチェックしてみてください。
ありがとうございました。
映画、テレビ、海外ドラマ、アニメ、本などエンターテイメントで感動したものを紹介します。

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